稽古場につき、PCのセッティング。
PCと電源を繋ぎ、コントローラーも繋ぐ。
外付ハードディスクの電源を取って、これもPCに繋ぐ。
外付モニターの電源も繋いで、これもPCに。
更に音声のアウトプットに二又を繋いで、ヘッドフォンを二つ接続。
HDD、モニターの電源を入れてからPCを立ち上げる。
編集ソフトを立ち上げて、モニターとHDDの認識の確認。音声の確認。
これで、編集ができる状態になった。
勝手知ったる我がモバイルスタジオ。
監督がちょうどそこに現れた。
まさかの映画「セブンガールズ」再編集。
・・・と言っても、映像はカラーを調整してあり、音声はMA済み。
出来る編集は、音楽の鳴っていない箇所のカットのみ。
完パケのシーケンスを念のためにコピーして、新しいシーケンスで作業していく。
約2時間半。みっちりと、編集。
でも、もう、お互い阿吽で出来てしまう部分も多い。
ここなんだっけ?こことの繋ぎですね。じゃあ、ここはいいや。
そんな二言三言で、編集が進んでいく。
どうしても、リズムを良くしたい場所がいくつかあるとのことで、もう一度手を入れた。
完成披露試写会まで残りわずか。
劇場にメディア提出する時期を考えれば、かなりギリギリの判断。
それでも、やりたいと言ったら、やる。
どんなに調整がギリギリだとしてもやる。
小野寺、編集したいところがあるんだけど・・・。
その一言が出た時は、ぞっとしたけれど、断るすべはない。
はい。としか答えることは出来ない。
やりたいだけやればいいのだ。
それに、それこそ、この作品の最大のメリットの一つ。
編集スタジオを借りるわけでも、エディターを呼ぶわけでもなく。
やりたいと思ったらやれること。
PV編集はしているけれど、監督との編集は久々。
この感じ、このキャッチボール。
監督が調整したいシーンについて、離れたシーンとの繋がりまで分析しながらの作業。
感覚的な部分と、具体的な部分。
大幅な変更ではなくとも、2時間を超える長編大作の編集ともなると、前後の繋がりだけでは追いつかない。
一つのセリフのカットが、後半に響いてくる可能性だってある。
関係者ではなく。
純粋な映画を楽しみにしてくださる方にも観てもらう試写会。
そういう機会は、いよいよ初めてだ。
どんな反応があって、どんなリアクションがあるのか。
通常の作品であれば、きっと、その日が全ての始まりになる。
この「セブンガールズ」は、舞台で繰り返し上演されてきた作品。
そのたびごとに、素晴らしい評価を頂いてきた。
だから、もっと自信をもってこの作品に取り組んでもいいはずだ。
それでも、やはり、今、少しだけ不安になっているかもしれない。
何かやりたいない部分がないだろうか?
そんなことを考えてしまう時期かもしれない。
音楽の吉田トオルさんでもそうだけれど、絶対に納得のいくところまでやる。
セブンガールズの美術の杉本亮さんからも、今回のセットについて毎日言葉が来た。
そこまでやるのは当たり前なのだ。
役者の何人かがその姿を見て、驚いていた。
ええ?まだ、編集やってるの?今日やってるの?
もう初号試写も終わっているし、海外挑戦も終わっているのに。
いざ、スクリーンに投影するとなれば、まだ編集してみる。
もしかしたら、試写会後に編集することだって可能性がないわけじゃない。
きっと観た人が気付かないような編集箇所もある。
ほんの数秒、ほんの数コマ、リズム的に詰めるだけの編集もあるのだ。
その日は近い。

