2020年04月08日

僕達はいつだって奇跡を待っている。

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緊急事態宣言に伴い多くの映画館が休館になった。
宣言された一都六県から映画館がなくなった。

4月11日に予定されていた秋葉原UDXシアターでの映画「セブンガールズ」ドリパス復活上映も中止となった。

新型コロナウイルスの蔓延という状況下、僕はこの映画の復活上映の宣伝をしなかった。
それは皆様に愛され、投票によるランキング入りという性格上、
遠方から来てくださる可能性もあり、お客様に少しでも危険があるなら避けたいと思っていたからだ。
いつもならば来て欲しいと大きく宣伝を重ねているのに。
ただただ毎日を過ごすことしか出来なかった。
楽しみにしていてくださった皆様には頭を下げる事しか出来ない。

映画「セブンガールズ」はそれ自体が奇跡だと思っている。
全国的には無名の俳優、無名の監督。
劇団の代表作を自分たちで映画化したインディーズムービー。
そんな映画が、1館一週間の上映のみの予定が全国10館以上に広がり、
TOHOシネマズ主催のドリパスで、インディーズムービーとしては異例の3度ものランキング入り。
今も多くの皆様に復活上映を望まれている。
幸せこの上ない作品だと思う。

そんな作品が世に出たのは、ミニシアターという文化があったからこそだ。
大手のシネコンしかない世界であったらきっとこの映画が世に出ることはなかった。
そして上映していただいた各映画館さんはどこも暖かくて、素晴らしい映画館ばかりだった。

今、そのミニシアターが苦しんでいる。
新型コロナウイルスの蔓延が始まってからの自粛ムードで、映画館の観客動員は9割も落ちたという。
その上、今回の緊急事態宣言での休館。
現時点では政府からの補償については詳細が発表されない状況。
このままでは全国のミニシアターが閉館の危機になるという。
映画文化を絶やしてはいけないと、#SaveTheCinemaという運動も始まった。
他にも多くの活動があって、入江悠監督や映画媒体がまとめてくださっている。

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映画「セブンガールズ」を世に出してくれたミニシアターという文化に何か恩返しをしたいと思っている。
署名だけではなくて、もっと僕たちだけに出来る事を。
元々、クラウドファンディングで多くの皆様の支援で始まったこの映画だからこそ。
今度は映画から支援を出来るんじゃないかと思う。
いや、しなくてはいけないんじゃないかと考えている。

僕は、セブンガールズ映画化実行委員会の実行委員長として今日、企画書をまとめた。
そしてこれまで上映してくださった映画館様、わかる範囲の全国のミニシアター様にメールを送った。
大して大きな力になれるかはわからないけれど、少しでも恩返しになればと思っているのだけれど。
もしかしたらメールの返信などほとんど来ないかもしれない。
それでもいいと思っている。
とにかく、今、出来る事を一つずつやっていくことだ。

今の状況を戦時下に例える人がいる。
僕は戦時下だとは思わない。
まったく冗談としても笑えない。
そもそも戦時下を知っている世代なんてほとんどいないじゃないか。
明らかに現代は平和の時代であり、ウイルスと戦うわけではない。

「皆で支え合って生きていく」

映画「セブンガールズ」のテーマだ。
奇しくも、風邪が恐怖となる場面まで描かれている映画だ。

僕達は戦うべきじゃない。
「生きていく」べきだと思う。
いや、生きる事こそ戦いで、戦争なんかじゃないということだ。
今、どうやって生きていくかを問われているのだと思う。
そして生きていくには、映画や音楽や演劇は必要なもので。
生きていくには、夢や未来や希望や光が絶対に必要なのだと改めて考えている。

僕にできる最大の事。
連絡が出来ていないミニシアター様もあるけれど。
全国に届きますように。

あの女たちの歌声が今こそ必要なのだと固く信じております。
「戦争が終わってから、女たちは戦った」というキャッチコピーのように。
「この蔓延が終わってから、セブンガールズは戦う」そう思っています。

応援してくださった皆様に。
またスクリーンで出会えることを願っております。
皆様に甘えることなく、僕の出来る事をやっていきます。

それは未来へと繋がる道です。

セブンガールズ映画化実行委員会
実行委員長 兼 成瀬凛太朗役
小野寺隆一
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:12| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

公開77日目

とうとうこの日がやって来た。
公開77日目。
このBLOGで公開〇日目を書き綴りながら。
いつかセブンの並ぶ77日がやってくるのかなって思っていた。
70日を越えてからは急速に上映機会が減って、中々進まなくなっていた。
何年かかかったりもするのかななんて考えた日もあった。

今回の佐伯での堀川果奈凱旋特別上映は別府ブルーバード劇場から繋がった。
あの温泉の街で初めて話を聞いて、その後、上映に関する調整をいくつか重ねていった。
別府ブルーバード劇場での上映時にイベント上映的なものはあったのだけれど。
あれは上映権がどうこうというものではなくて、普通の映画館での上映と同じ形だった。
ドリパスでの復活上映も、通常上映と同じ形。
純粋な上映権での上映というのは今まで一度もなかった。
つまりこの佐伯市上映が映画「セブンガールズ」にとって初のイベント上映になった。

主催してくださった皆様も映画上映はほとんど初めての経験。
そんな中お声がけいただいたのは大変に嬉しい事だった。

自分の中で難しいなぁと思ったのは、この特別上映会が佐伯市の皆様への無料上映会だったこと。
佐伯市に住む皆様が、それこそ学生さんやあまり普段は映画館に行けない皆様。
そして、堀川果奈を知っている皆様が喜んでくださるのが一番のイベントだったからだ。
こういう時、インターネットでの宣伝と言うものをするべきなのかどうか。
ネットは全国レベルだし、セブンガールズを愛してくださる皆様は実際に別府まで遠征までしてくださった。
佐伯市内ではケーブルテレビを始めとして十分な宣伝をしてくださっている。
そんな中で、あまり大きな声で宣伝を開始するのは趣旨とずれてしまう。
もちろん九州地区の皆様にとっては、限られた機会であることは間違いがないし。
そんな皆様が来場してくださることはとても嬉しい事だけれど。
それ以上の皆様に、来てくださいね!集まってくださいね!と声をかけるのは遠慮することにした。
実際、1月の舞台が終わった時点で整理券がほぼなくなったという報告を目にして安堵した。
もしまだまだ席が空いていたら・・・と思っていたのだけれど。
佐伯市の皆様が楽しみにしてくださっているのならこれ以上のことはない。そう思ってた。

4年半。
映画「セブンガールズ」に自分の持てる時間の全てを捧げてきて。
この77日を迎えた日。
自分は家で、ああ、そろそろ始まるなぁ。ああ、終わる頃かなぁ。
そんなことを考えていた。
皆が楽しんでくださるといいなぁ。
そんなことを考えていた。

公開出来るのかなぁって不安だった日々も。
公開してからお客様が来てくれるかなぁと苦しかった日々も。
毎回上映のたびに企画を考え続けた日々も。
カウントダウンのために走り回った日々も。
もちろん、あの寒かった撮影の日々も。
全てが繋がって今になっている。
今、自分はどこに立って何を見ているだろう?
映画「セブンガールズ」以前から何が変わっただろう?
いつか何かの答えが出るのかな?

明日は稽古だ。
変わらず稽古が待っている。
佐伯市に行ったメンバーは間に合わないだろうけれど。
それでも皆が待っている。

こうして77日を迎えることが出来たのは全て皆様のおかげだ。
いや、そもそもこの映画はたくさんの皆様が応援してくれたから完成した映画だ。
製作前に応援をしていただいて。
公開後にも応援をしていただいて。
今も復活上映を待ち望んでくださる皆様がいる。
皆が必死に映画を製作するんだって走り回ったのもそんな思いが集まったからこそだ。
こんなに幸せな作品ってあるのかなぁ。
だって、あの頃はただの夢だったんだから。
もちろん、それを成し遂げた自分や仲間を誇る気持ちも忘れていないけれど。

本当はね。
出演者全員の出身地で上映したい。
こんな映画を創ったんだぜって、皆が地元で言えたらなぁなんて思うよ。
そのためのことも実は少しだけしている。
まぁ、少しだけなのだけれど。
イベント上映がどんなものなのかわかったことはとっても大きい。

77日目が特別なわけじゃない。
77日間の全てが特別だもんね。
あの1日目の立っていられなかった日からずっと。
目をつぶれば全ての上映館が、全ての出会いが蘇る。
積み重ねて積み重ねて、77日。
たくさんの人が、キャッチコピーを考えてくれたことや。
セブンハンターなんて、7のゾロ目を探してくださったり。
うん、やっぱ、77は特別かぁ。

SNSで感想を一つずつ読んでいく。
思わずニコニコしてしまう。
特別上映と言う形だからこそ、観れた人たちがその向こうにいる。
きっとね、いつもほどネット上に感想が上がったりはしないと思う。
映画館に面白い映画を探しに行ってみつけたというような上映ではないからさ。
それでも足を運んでくださった方が、そんなお客様の反応まで書いてくださっていたりして。
いつか、そこでセブンガールズと出会ってくれた誰かが映画監督になるかもしれないよ。
そんなことばっか考えちゃう。

さて。
次の夢はどの空を飛ぶかなぁ。
北か。南か。それとももっとどこか遠くで。

今は。
佐伯市でお客様がどんなことを思ったかなぁって思い続けよう。
楽しんでくれたかなぁって、そんなことばかり考え続けよう。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:07| Comment(1) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月23日

公開76日目

去年の今頃、上映機会を増やせないかと悩み続けて。
UPLINK渋谷さんが手を挙げてくださって。
その上映期間が2度もの延長が決まって。
そして、その上映がもうすぐ終わるという事がわかった、そんな頃。
その一年後の今日、セブンガールズがあんなに大きなスクリーンで上映されると思っていただろうか。
気付けばこのBLOGも76日を数えた。
もうすぐ待望の77日を迎える。実に11週の上映になる。

まだ名古屋から2週間しか経過していないという気がしないほどの毎日が続く。
未だに形になるのかどうかもわからない事のために今日は朝一番から動き回っていた。
今にも泣き出しそうな空を見上げながら、持ってくれ、もう少しだけ待ってくれ。
そう呟いていた。
始めは一人で全てと思っていたけれど、それは余りにも苛酷だと気付き手伝ってもらった。
その手伝ってもらった途中で一度、秋葉原UDXシアターに挨拶に行って。
再び合流して、もう一度映画館の外に出る頃には多くのお客様とすれ違った。
映画を観る前に顔を見せてしまって、なんだか申し訳ない気分になった。
自分でも自分が今、何をしているのか一瞬分からなくなった。
これから上映が始まるというのに。

この2週間、なぜ自分は映画化をする作品に「セブンガールズ」を選んだのだろう?と考え直していた。
なんだか色々なこと、色々な作業に追われながらだからあくまでもぼんやりと。
劇団の代表作はいくつかの作品があるはずで。
再演を4度も上演したのはセブンガールズだけだけど、最初に再演した作品は別の作品だったはずだ。
もちろん、とてもじゃないけれど映画化なんかしようと思えばとんでもない予算が必要な作品もある。
現実的にバラック小屋というまさに手作りだった街であればと思った部分があったのだけれど。
それにしても一番自分たちらしく自分たちの劇団らしい作品だったのかと聞かれたら判断が難しい作品でもあって。
多くの作品の物語の構造とは違う作品だし、特に劇団の公演が近づいてウェイトがかかるほどに。
劇団は劇団でいつも通りに、映画は映画でそのままという道に進めるだろうか?と思い悩んでみたり。
大きな覚悟が必要になってくるんだなぁなんて考えてみたり。
自分が言い出したのだから。
映画化を言い出したのも。この作品を映画にしようと言い出したのも。

この2019年を通じて次の舞台がいかに恐ろしいか。
どう説明していいのかわからないけれど。
映画という編集された世界での自分の演じた芝居を知った皆様が。
もし舞台の自分にがっかりしてしまったら。
今までずっと舞台を応援してくださった皆様が。
もし映画に専念した結果として観た時に成長を感じてもらえなかったら。
自分はそんな気分に襲われるたびに、眩暈がする。
応援してくださるアングルからの「良かったよ」ではいけない。
応援してくださっている皆様が言葉を失うような舞台でなければ自分にとっては成功じゃないから。
ただ良かったよと言われるような舞台はただのファンサービスに過ぎない。
そんなスタンスで生きることは自分は出来ない。
自分の中に自分はこんな風ではいけない、こうあるべきだという確固としたものがあって。
そことのギャップに今にも震えそうになる。
だから逃げ出したくなるけれど、そこは自分の矜持だ。
ここだけは譲らないという場所を持っていなければ、役者なんかやってはいけない。

TOHOシネマズのご担当さんは前回の秋葉原を覚えていてくださっていて。
交通の遅れのお客様を待ってからの上映をしてくださっただけではなく。
前回同様、舞台挨拶を最後列から見てご意見まで下さった。
ドリパスで名古屋で上映出来たことも喜んでくださっていて。
どんどん他の地区でもやりたいと要望を出した方が良いよなんて言ってくださった。
要望なんて出せるのだろうか?
その方法すらわからないけれど、やはりリクエストしてくださる方がということなのだろうか。
わからないけれど、この作品をもっと広く上映しなよと言ってくださっているような気がして。
なんだか不思議なぐらい心が暖まった。
そう言いつつ、三度目がもしあったら、ひ、、、日比谷のTOHOさんで・・・とは言えないのだけれど。
ガールズを有楽町に立たせたいなんて言えないよなぁ。
秋葉原での上映だってありがたいのだから。

今日も初めてセブンガールズを観てくださったお客様がたくさんいらっしゃった。
そんな日が来たのも全て応援してくださる皆様のおかげで。
ああ、きっとまだまだ本当はセブンガールズを知らないままで、そんな機会がないままの方がいる。
そんなことまで同時に思って。
大きな感動と同時に、自分の力の足りなさばかり思ってしまうのも本当だったりする。

ロビーでお客様のお見送りをする。
初めてのお客様、何度も足を運んでくださったお客様。
今回少しだけいつもと違ったことがあるとすれば。
クラウドファンディングのリターンを、大分の上映が終わって、この日までにと郵送したということ。
それが届いたよというお客様も来てくださっていて。
それを喜んでくださった皆様も目の前にいたという事。
ああ、ああ、最前列に何人もいたなぁ。
舞台再演の頃のTシャツを着て、鑑賞してくださったお客様もいて。
初めてのお客様から、長い歴史のあるお客様で、多層的になっていることがすごいなぁって思う。
全てのお客様に自分が出来ることがあるのだろうか?

電車に飛び乗ると、足がジンジンしはじめた。
朝10時前からあちこち歩き回って、途中、ばったりと足が止まってしまったけれど。
それにしても結局、再開して登壇前まで千代田区を歩き回った。
足がむくんで踵が痛くなっていた。
電車でSNSを開くとたくさんのお客様のコメントが溢れている。

ぶわっと2019年という1年が蘇ってきた。
名古屋シネマテークに始まって、下北沢の2週間。
なんとも言えぬもう終わってしまうという思いと共に通った横浜。
秋葉原の復活上映、大分別府での温かい交流の数々。
初のシネコンだった名古屋。
そして2019年の終わりにもう一度秋葉原。

メールを開けばたくさん溜まっている。
そうかぁと思いつつ、開き、返信をする間もない。
今は、とにかくやることを片付けないといけない。
この恐怖と震えに対峙しながら。
明るい光が見えるその時まで。

メリークリスマス。
良いお年を。

大きな声で皆様に届けた。
和洋折衷しっちゃかめっちゃかだ。
1月にまたお会いしましょうなんて言わない。
ここは映画館だから。

さて。
作業に戻るとしよう。
今はたくさんの愛情をチャージしたのだから。
この元気をそのままパワーにしなくちゃもったいないもんね。

ありがとう2019年。

さあ2020年の幕開けだ。

期待してもらえる自分になれていたら。
どうかどうか少しだけでも。
期待してあげてください。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:35| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする