2017年06月20日

再編集の日

前日までの舞台の疲労、その後の撤収作業の疲労が残る中、無理に起きる。
腰に鈍痛があるけれど、荷を纏めて、編集に向かった。
前日、監督と約束した10時を目指して。

到着して、すぐにセッティングを開始する。
久々の3画面編集。
PCにモニターを二つ、コントローラー系の接続。
そして、今回は、カラコレ済みの映像での編集だから外付けのHDDも接続した。
編集ソフトを立ち上げて、それぞれのハードウェアが正常に動作しているかチェックしていく。
問題がない。
監督が10時を「目指す」と言っていたから、まあ、10時には来ないかもと思いつつ・・・。

本日中に編集をある程度済まさないと、スケジュール的に厳しくなる。
何が厳しいかと言えば、おいらが勝手に背負っているつもりの皆の願いのようなものが厳しくなる。
だから、今日という日は非常に重要度の高い日のはずだ。
到着までに、プロデューサーにメールで必要事項の確認をもしておく。
目指すでも、10時には到着すると思い込んでいたら。
二度寝したとの連絡。
そして11時半過ぎに到着。
間に合わない可能性を考えれば有り得ない時間だった。
再編集には、〆切が設定されているからだ。

・・・とは言え、事情は分かっている。
舞台の打ち上げ、何時まで参加してたんですか?と確認すると、なんと4時までだったらしい。
編集に遅刻したり間に合わなかったらお前らのせいだ!って言ったんだあ、なんて笑ってる。
役者は、打ち上げで、当然、演出家の話を聞きたいから、しょうがないことなのだ。
まぁ、そんなことだろうなぁって思っていた。
自分も役者だからよくわかる。
それに集団生活が長いから、それの終わりは中々別れづらくもなるのだ。
おいらだって、打ち上げに後ろ髪をひかれたぐらいだから、演出家なんて、きっと、もっとのはずだ。
思わず、おいらも笑ってしまった。

もちろん、重要度は二人とも理解している。
プライオリティを忘れたわけじゃない。
だから、到着してすぐに再編集が開始された。
監督がメモっておいたざっくりな編集ポイントをおいらに出来る範囲での最高速で編集していく。
すでに編集が終わっている映画を海外プロモーション用に、ウェイトダウンしていく。
いわゆるディレクターズカット版とプロデユーサーカット版のようなものだ。
作品のテンポが変わったり、印象が変わる部分は後回しにして、出来る箇所から。

最初の編集点が一通り終わった時点で、必要と言われたウェイトダウンの50%に満たなかった。
作業が出来る時間的に間に合うか間に合わないかギリギリのライン。
そして、すでに、監督が事前に考えておいた箇所は、全て、手を入れている状態。
つまり、そこから先は決まっていないのだから、クリエイティブな作業に転換していく。
あそこのシーンをもっとダイエットできるはずだ。
ここのシーンを、ちょっとだけニュアンス変更しないか。
そういう提案まで必要になって行く作業。

こんな時、監督との共通言語があることの大事さを思う。
あのシーンのアレは、ここに繋がるから、あえてこうしてみませんか?などなど。
物語の理解度と、共通言語があるからこそのスピード感で作業を進められる。
20年間、作品について、あーだこーだと話し続けてきたことは、すでに貯蓄された財産なのだ。

それでいこう!
それしかない!
いや、そこは大事にしたいかな?
やめておきましょうよ。
ここの流れは完璧ですよ。
あ、音の途中だから、切るなら、ちょっとずらしたいです!

などなど。
頭の中が久々にシュワシュワとしてくる。
舞台のセリフをもう、忘れちゃっても良い。
この作業のために、脳内をどんどん映像に集中させていけばよい。
途中、プロデューサーと電話確認したり、いっぷくしたりしながら。
監督の脳内とどんどんシンクロしていく。

監督の用事があるからその終わりの時間の間際に。
目標としていたウェイトダウンに到達した。
もうアイデアが出ない・・・というお手上げ状態に何度かなったけれど。
なんとか辿り着いた。
殆ど、奇跡なんじゃないかと思えるほどのダイエットに成功したはずだ。

監督と別れ、食事をとってから帰宅。
編集ポイントの整理をしようと思っていたのに、ノックダウン。
一気に連日の疲れがおいらを襲った。
よほど深く眠っていたのか、深夜に起きると頭がすっきりしている。

編集ポイントの整理を端から確認していって、問題点がないか調べていく。
コマ落ち、コマずれ、その全てを修正して、外が白み始めてきた今、ようやくデータの書き出しに入った。
表示されているデータ書き出し作業の時間は、なんと8時間・・・。
今日の所は、書き出されたデータにエラーが出ないことを祈って、布団に入るしかない。

納品の〆切は近い。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:56| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

レプリカベロニカ マークII 最終日に

今日はトラック移動が長かった。
劇場から、早稲田、東中野、渋谷、新木場、川崎・・・。
何か所も回っては荷下ろしをし続ける。
毎回のことだけれど、車内の会話は、公演の反省会。
ほんの数人だけで話せる、ざっくばらんな話。
考えるところあり。

帰宅して、明日の準備。
やはり打ち上げには参加せずに、トラックを途中で降りることにした。
おいらは、今、劇団員皆の思いを背負っていると思っている。
皆が笑顔になれるように。
出来ることをするしかないもんなぁ。
打ち上げに後ろ髪は引かれるけれど、それはまた後日。
再編集を朝からするのだ。

2ステージが終演して、精算、撤収。
あれから何時間かわからないけれど、ようやく、今、PCの前にいる。
さっきまで、毎日、劇場に通っていたはずなのに。
祭りのあとの気分。

すぅっと、自分の中で、自分の演じた役を思い出す。
今回の台本が出来上がって、通して2~3回読んだ時に気づいたこと。
全ての役の中で、ただ一人。
英雄とも呼ばれる兵器でもある戦士たちを「人間」として見ている役だった。
その役が暴く黒幕の役の対象だとそれまでは思っていたけれど。
政治家や軍部、あるいは科学者たちの対象としても、台本に書かれていた。
つい感情的に人間としてみてしまう役はあったけれど。
権利ある人間として接しようとする役は唯一だった。
自由と権利を心に忍ばせた役だった。
何かを調べているようで、実は、同時に信念を持った役だった。
それが、おいらが今回の作品で演じるべき役割だった。

デビッド・宮原という作家は、とても美しい構造を組み上げる。
きちんと作品内には、偏りを作らずに、対象を構成してある。
演じ手は自分の中でそれを読みとって、やるべき仕事を探さなくてはいけない。
それは、同時に対象を輝かせることのできる仕事だ。

監督は、許さない。
監督が持つ美意識は、実はとても強いものだと感じている。
逆を言えば、そこを守ることが出来れば、とっても柔軟な人だ。
明日、再編集で今度は「SEVEN GIRLS」の構造に触れていく。
監督の持つ美意識を・・・それは構成の美しさだけれど・・・おいらはどれだけサポートできるだろうか?

舞台の演出でも、監督が時々いう。
「これだけは、やってくれよ!」
その「これだけ」の部分。
それを強く濃く出来るようなエディターになるしかない。
役者をして。制作をして。肉体労働をして。今度はクリエイターだ。
まったくやれやれだぜ。

さあ。
朝も早い。
一度寝よう。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
詳細な、お礼は、明日の劇団ブログで改めて。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:36| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

レプリカベロニカ マークII 4日目に

いよいよ折り返して、4日目。昼夜公演。
最近の傾向で昼の公演の方が多くのお客様が訪れる。
今日のお客様で終演後に、もう一度観たいと千秋楽の前売り券を買ってくださったお客様がいたとか。
長い公演期間だと、リピーター率が上がるけれど、1週間の公演。
だから、うちでは、リピーターは千秋楽に集中する傾向がある。

昼夜公演の間に、監督がどこかに消えていた。
恐らくは、再編集についてどこかの喫茶店で考えていたはずだ。
まだファイルを受け取っていないけれど、ファイルさえ受け取れたら、編集日に一気に進むだろう。

二日目の夜から、映画の進捗を応援してくださっている皆様に報告するようにしている。
大法螺も交えて。
皆様の温かい拍手に、もう一度、ピリッとする思い。

反省を繰り返しながら、板の上に立つ。
作品の落としどころ、そのシーンのピーク。
緩急をつけながら、緊張を弛緩をコントロールする。
映画とは違う。
カット割りされずに、そのまま芝居を続ける。
板の上にいる限り、セリフがなくても芝居を続ける。
それが、どういうことなのか、もう一度、体感していく。
明らかに、これを体感しているから、あの撮影が出来たのだと改めて思う。

最近の自分の舞台での役の傾向がある。
それは、作品のテーマや、作品世界の、補足や補強、説明、或いは、強調をすることだ。
作品内で生きながら、同時に、お客様の視点に立って、物語を分解していく。
本音を言えば、自分の感情を開放するような役をそろそろ演じたいなぁとも思う。
色々と経験して、今、それをやったら、なんだか、とんでもないものが飛び出しそうで怖いけれど。
もう何年もそこをやっていない分、大変なことになっちゃいそうだ。
狂言回しは、けれど、それをやってしまってはいけない。
大事なことは地道に作品世界を構築していくことだ。
自分の中で、どう台本を読み解いて、どうしていくのかという中々困難な仕事。
作品の根幹にもかかわっている。

食事してから帰宅。
2ステージ分の、入力と計算をして、ようやく今に至る。
多くのネット上のリプライも繰り返す。
口コミは、最大の宣伝だ。
きっと、映画公開後も口コミをいかに大事にできるかがカギになる。

残すところ、わずか1日。2ステージ。
楽日と呼ばれる最終日に至る。
大千秋楽は17時から。
早めに終演したら撤収作業が待っている。
そして、そのあとは、打ち上げだけれど・・・。
打ち上げに行ったら、再編集が厳しいかもしれない。
まだ、美酒は当分先か・・・。
今回ばかりは打ち上げることも出来なさそうだ。

法螺吹きは。
酒も飲めぬか。

さあ。明日だ。
立ち向かえ。
ここからが本当の山場だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:24| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする