2020年06月15日

公開80日目

あべのアポロシネマ3日目
一週間上映唯一の日曜日
また今日も誰かがこの映画に出会ってくれたんだな。
そんなことを思いながら今日も一日が過ぎる。

そしてようやく、実に遅い歩みだけれど80日に到達することが出来た。
いつかどこかで止まってしまうのだけれど。
1日でも長く続いてくれたらなぁと願う。

あの1日目。
信じられない気分だったな。
たくさんの人にミラクルだって言われたなあ。

熱心に応援してくださるお客様がいらっしゃる。
もちろんそんな皆様には感謝するしかない。
でもきっと同時に考えなくてはいけないと思うことがある。
それは例えば熱心ではなかったとしても
「ちょっと面白かったぞ」と感じているぐらいの方もいるはずだという事だ。
そういう方々は2度目を鑑賞することはないかもしれない。
そしてその後は中々コメントなどを目にすることもなくなってしまう。
けれどきっとそういう皆様に期待されていることだってあるはずだから。
そういうことまでちゃんと考えないとなぁと思う。
どこかでこの映画と出会って、どこか心に残してくれている皆様を夢想してしまう自分がいる。
なぜならきっとそんな方が本当は一番多いはずだよなぁと思うのです。
こんなに熱心に応援してくださる方がいること自体が奇跡なのです。

それにしても遅すぎる一歩一歩で。
まったく亀のようで。
なんというか自分が自分に一番じれったいです。
僕はどちらかと言えば、せっかちな方なのです。

広く広く
どんどん外側に開いたような。
そんな流れが出来るといいなぁと思っています。
いつか誰かと誰かが偶然、その映画俺も見たよ!なんて会話が出来るような。
そんな広さをどうしても求めてしまう自分がいるのです。

高校を卒業して芝居を始めてもう30年近い年月が経ちます。
この世の中では、芝居の事ばかり30年も考えながら生きて来た事なんて大した意味も持っていない。
たった2本映画に出ただけの若い役者をあんなにも褒めたたえても。
300ステージ以上小劇場に立ったって、何もないかのような扱いなのに。
そいつが生まれるはるか前から芝居のこと考えてるんだけどなあ。
僕はそれで構わないよとずっと思って生きてきたのだけれど。
狭さとは、どうやっても広さと比べられるものなんだなぁと最近つくづく感じています。
広さに後ろ向きだった僕は今になってそれでいいのか疑問に思っています。

それでもね。
あべのアポロシネマさんのご担当者様が映画を観てくださって、上映してくださって。
今まで上映し続けてきた映画館も同じように観てくださって。
そして、有名なキャストが出演していない作品なのに足を運んでくださった方がいて。
今日も上映していて、誰かがチケットを買って観てくださっている。
それだけでもいいのかもしれないしなぁ。
いや、それだけで本当の本当はいいのだけれど。
ただただその向こうにいる誰かを想うのです。

さあ折り返し。
明日からの平日4日。
一人でも多くの皆様がこの映画に出会ってくださるといいなあ。

大阪から風が吹いているような気がした。
なんだかソースの匂いがしたからかな。


posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:02| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月14日

公開79日目

あべのアポロシネマ2日目。
いつものように気付けばあっという間に日数を重ねていく。
今回だって気付いたら大阪での上映が終わってしまっているのだろう。
それが寂しくもあり、同時に、確実に観てくださっている人がいると感じる。

このような形で上映が決まるなんてありえないですよと聞く。
そうなのだと思う。
100年に一度の世界的な局面だからこそ出来たことだから。
何もしないことを選択することも出来たけれど。

今日、予約はどのぐらいだろうと覗いてみたら。
確実の昨日の倍ぐらいは席が埋まっていた。
平日と土曜日では当然違うのは当たり前なのだけれど。
単純にそんなことだけで嬉しくなった。
明ければ最初で最後の日曜日が待っている。
明日はどのぐらいのお客様が足を運んでくれるだろう。
例えばその中に、誰かからの口コミで行ってみようかという人はどのぐらいいるのだろう。

気圧の変動の激しい日だった。

不思議な感覚だ。
まだ都道府県をまたいでの移動は禁じられていて。
ほんのわずかな距離なのに、まるで海外のような距離感まで感じるようになった。
大阪の地で今、セブンガールズが上映されている。
それははるか遠くにも感じる。

シアターセブンのご担当者様には上映決定前にご連絡をした。
同じ大阪の地で最初に上映をしてくださったから。
一応、筋を通すべきだと思った。
そう思ったら、思いのほか、喜んでくださった。
そしてTwitterで告知までしてくださった。

あの日を思い出す。
シアターセブンの最終日。
深夜バスで大阪に到着してそのまま神戸に足を延ばした。
上映前に十三に到着して、近所の銭湯に入った。
早めに映画館に行ってチラシを配った。
それから支配人さんにこの一週間、皆の舞台挨拶についてどうだったか聞いた。
まだ上映を始めたばかりの頃だったから。
それは大いに参考になる話だった。
その後、初めて一人で舞台挨拶をした。
少し泣きそうになってびっくりした。

あれから一年半ぐらいしか経過していない。
少し前と言えば少し前なのだろうけれど。
まるで遥か昔のようにも感じている。
それ以前があって、それ以降があって。

僕は何を手にして、何を失ったのだろう?と時々考える。
実は失ったものの数の方が多いのかもしれないなんて思うこともあるんだ。
ただ僕が手にしたものは誠意だ。
薄っぺらい上澄みとは違う想いだ。
例え遠回りでも、良心から生まれたものが裏切ることはない。
他の全てのものが僕を裏切ったとしても。
きっと良心だけは残っていく。

セブンガールズがこうしてもう一度上映出来たことは良心の連鎖から生まれたことだ。
もしかしたら、今の僕はそれしか興味がない。

多分それは僕の中身が悪意で溢れているからだ。
信じられないほど悪意が渦巻いているなぁと思うことがある。
そんな自分を戒めるように。
触れたら爆発しそうな自分を抑えるように。
小さな良心を大事に大事に育てよう。

世界中でギスギスするようなニュースが溢れているからこそ。
良心というものを信じる。

だって明日も大阪でセブンガールズが本当に上映するのだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:07| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月13日

公開78日目

久々に公開日のBLOGを迎えることになった。
一週間の、あべのアポロシネマでの上映が始まった。

まずこの上映に関してはこれだけは書いておかなくてはいけないと思う。
それは、新型コロナウイルスの蔓延における緊急事態宣言のことだ。
エンターテイメント業界は他のどの業界よりも早く影響を受けて、そして最後まで影響が続いている。
とは言え、その影響は様々な業種にわたっての拡がっているのだから自分たちだけではない。
嘆けば誰かを傷つけてしまうのではないかとの恐怖もあるし。
かと言って厳しさを伝えなくては一歩も前に進めない。
心のためにある音楽や映画や演劇がこんな時にがんじがらめになることをもどかしく思っています。

神話の時代から災厄というものがあって。
その中の四大災厄というものがある。
自然災害(洪水)、戦争、飢餓、疫病。
災厄が続き、連鎖することだけは止めなくてはいけないと思います。
疫病が拡がって、社会不安を呼んで、今、他の災厄の可能性もどんどん上がっている。
こういう時にこそ、僕は文化が必要だよって思ったりします。
後進国と呼ばれる国々の飢餓と、様々な軋轢を含む国際問題。
その厭な風が吹いている今。
戦後復興を扱う映画「セブンガールズ」は一体、どんな風に観えるのだろう?
そんなことを思っています。
どうしても厳しい世の中だから自分の生活を考えてしまうし、国内の事ばかりに目が行くけれど。
今こそ、世界をきちんと見るべきなんじゃないかと思っています。
そしてその世界を観る窓のひとつが、映画なんだと思います。

梅田での上映の可能性が出た頃。
この疫病のニュースが急拡大していった。
ああ、これは予約数が上映決定に達することは難しいなと、最初からわかっていた。
けれど、実際にその予約数が割った後に、Twitteで大阪では必ず上映しますと宣言してしまった。
もちろん、その時に何か伝手があったわけでもなく、可能性があったわけでもないのだけれども。
なんだか急に悔しくなった。
それは、大阪で出会った人たちが応援してくださったこともあるし。
或いは、大阪に住んでいらっしゃる方がご病気で遠征などが出来なくなったと聞いたりだとか。
何か忘れ物をしてしまったかのような気分になったからです。

あべのアポロシネマの予約画面を観てみました。
今もまだ影響は強く、予約は当日の0時から上映の45分前までしかWEBでは出来ません。
もちろん、劇場では当日券をギリギリまで買えます。
その座席も、まるでチェス盤のように1席おきになっている。
確か先週までは2席おきだったと思います。
シネコンですからどのスクリーンも大きく、200席前後の映画館だけれど。
今は、それこそミニシアターと呼ばれる映画館と座席数が変わらなくなっている。

本当なら例え平日の昼間でもその座席数だけでも満席になるような結果になるといいなあと思います。
でもなかなか難しい部分もある。
今、娯楽に向かう気分じゃない人も多いし、経済的なダメージのある人も多いし、不安な方もいるわけで。
それでも、上映直前にポツポツと座席が埋まっていって。
ああ、今日もセブンガールズを観に来てくださった人がいるのか。
そんなことを感じていました。

最初に上映のお問合せを頂いた時から、あべのアポロシネマのご担当者様はとても感じの良い方で。
一時は上映出来ないかもしれないということもあったのですが、様々な便宜を図ってくださいました。
直前に、掲示のことで少し想定外のことがあったのですが、それもわざわざ電話で謝ってくださって。
この一週間で少しだけでもセブンガールズが映画館にとって良い上映になるといいなと。
心から思っています。

良い時間帯をいただいたなぁ。
営業時間も制限される中、一番、観に来やすい時間帯だと思うのです。

僕は相変わらずですが、今日も誰かがセブンガールズに出会ってくれたということが嬉しいです。
そして、それをこれからも淡々と目指していこうと思っています。
どうしてもね、すでに出会ってくださった皆様へ何が出来るかという方向に頭が働きそうになることもあります。
でも、それはきっと実はその時だけの喜びなんだよなぁって思うのです。
本当は、まだこの映画を知らない人たちがどんどんこの映画に出会っていく。
それがすでに出会ってくださった皆様へ出来る最大の恩返しだよと思います。
だって、映画の配信だって、ソフト化だって、そういう先にしかないのですから。
大事なことは例え歩みが遅くても、今日より明日、明日より明後日。
この作品と出会った人が増え続けていくことなんだよって思います。

さあ。
週末がやってきます。
きっと大阪にもしばらく映画館に足を運んでいない方がいるのではないでしょうか?
広いスクリーン、空いた座席、ゆったりと映画を楽しんでください。
今、人と人との距離を取るように言われる中で。
この映画は大事なことをみつけるきっかけになると思っています。

今日観た人から。
じわじわと噂が広がるといいなぁ。
それが例えどんな噂だとしても。

誰かにとっての特別な一本になりますように。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 00:47| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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