2020年06月13日

公開78日目

久々に公開日のBLOGを迎えることになった。
一週間の、あべのアポロシネマでの上映が始まった。

まずこの上映に関してはこれだけは書いておかなくてはいけないと思う。
それは、新型コロナウイルスの蔓延における緊急事態宣言のことだ。
エンターテイメント業界は他のどの業界よりも早く影響を受けて、そして最後まで影響が続いている。
とは言え、その影響は様々な業種にわたっての拡がっているのだから自分たちだけではない。
嘆けば誰かを傷つけてしまうのではないかとの恐怖もあるし。
かと言って厳しさを伝えなくては一歩も前に進めない。
心のためにある音楽や映画や演劇がこんな時にがんじがらめになることをもどかしく思っています。

神話の時代から災厄というものがあって。
その中の四大災厄というものがある。
自然災害(洪水)、戦争、飢餓、疫病。
災厄が続き、連鎖することだけは止めなくてはいけないと思います。
疫病が拡がって、社会不安を呼んで、今、他の災厄の可能性もどんどん上がっている。
こういう時にこそ、僕は文化が必要だよって思ったりします。
後進国と呼ばれる国々の飢餓と、様々な軋轢を含む国際問題。
その厭な風が吹いている今。
戦後復興を扱う映画「セブンガールズ」は一体、どんな風に観えるのだろう?
そんなことを思っています。
どうしても厳しい世の中だから自分の生活を考えてしまうし、国内の事ばかりに目が行くけれど。
今こそ、世界をきちんと見るべきなんじゃないかと思っています。
そしてその世界を観る窓のひとつが、映画なんだと思います。

梅田での上映の可能性が出た頃。
この疫病のニュースが急拡大していった。
ああ、これは予約数が上映決定に達することは難しいなと、最初からわかっていた。
けれど、実際にその予約数が割った後に、Twitteで大阪では必ず上映しますと宣言してしまった。
もちろん、その時に何か伝手があったわけでもなく、可能性があったわけでもないのだけれども。
なんだか急に悔しくなった。
それは、大阪で出会った人たちが応援してくださったこともあるし。
或いは、大阪に住んでいらっしゃる方がご病気で遠征などが出来なくなったと聞いたりだとか。
何か忘れ物をしてしまったかのような気分になったからです。

あべのアポロシネマの予約画面を観てみました。
今もまだ影響は強く、予約は当日の0時から上映の45分前までしかWEBでは出来ません。
もちろん、劇場では当日券をギリギリまで買えます。
その座席も、まるでチェス盤のように1席おきになっている。
確か先週までは2席おきだったと思います。
シネコンですからどのスクリーンも大きく、200席前後の映画館だけれど。
今は、それこそミニシアターと呼ばれる映画館と座席数が変わらなくなっている。

本当なら例え平日の昼間でもその座席数だけでも満席になるような結果になるといいなあと思います。
でもなかなか難しい部分もある。
今、娯楽に向かう気分じゃない人も多いし、経済的なダメージのある人も多いし、不安な方もいるわけで。
それでも、上映直前にポツポツと座席が埋まっていって。
ああ、今日もセブンガールズを観に来てくださった人がいるのか。
そんなことを感じていました。

最初に上映のお問合せを頂いた時から、あべのアポロシネマのご担当者様はとても感じの良い方で。
一時は上映出来ないかもしれないということもあったのですが、様々な便宜を図ってくださいました。
直前に、掲示のことで少し想定外のことがあったのですが、それもわざわざ電話で謝ってくださって。
この一週間で少しだけでもセブンガールズが映画館にとって良い上映になるといいなと。
心から思っています。

良い時間帯をいただいたなぁ。
営業時間も制限される中、一番、観に来やすい時間帯だと思うのです。

僕は相変わらずですが、今日も誰かがセブンガールズに出会ってくれたということが嬉しいです。
そして、それをこれからも淡々と目指していこうと思っています。
どうしてもね、すでに出会ってくださった皆様へ何が出来るかという方向に頭が働きそうになることもあります。
でも、それはきっと実はその時だけの喜びなんだよなぁって思うのです。
本当は、まだこの映画を知らない人たちがどんどんこの映画に出会っていく。
それがすでに出会ってくださった皆様へ出来る最大の恩返しだよと思います。
だって、映画の配信だって、ソフト化だって、そういう先にしかないのですから。
大事なことは例え歩みが遅くても、今日より明日、明日より明後日。
この作品と出会った人が増え続けていくことなんだよって思います。

さあ。
週末がやってきます。
きっと大阪にもしばらく映画館に足を運んでいない方がいるのではないでしょうか?
広いスクリーン、空いた座席、ゆったりと映画を楽しんでください。
今、人と人との距離を取るように言われる中で。
この映画は大事なことをみつけるきっかけになると思っています。

今日観た人から。
じわじわと噂が広がるといいなぁ。
それが例えどんな噂だとしても。

誰かにとっての特別な一本になりますように。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 00:47| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月09日

映画館に人が足を運ぶ日常を取り戻すために

2020年6月12日(金)~18日(木) 15:30~18:00 スクリーン5
となります。

映画「セブンガールズ」の作品寄付を呼び掛けてご連絡をいただいたいくつかの映画館の最初の映画館となりました。
4月7日から都市部で、16日からは全国での緊急事態宣言がありました。
即時出来る事を検討して、10日に発表させていただいた企画でした。
もちろん今も9月までの上映していただける映画館がございましたら、全ての興行収入を寄付いたします。

緊急事態宣言が出るその前後から多くの映画館がやむなく営業を停止しておりました。
同時に多くの皆様がご存知のようにステイホーム週間と称して、家に閉じこもることとなりました。
多くのインディーズムービーがステイホームに向けての、有償無償の配信を計画したり基金が設立されたり様々な動きがございました。
僕は多くの映画館の支配人さんの悲痛な声を読み、聞き、この作品で出来ることは何だろう?と考えました。
もちろん、配信についても検討をしたり、他の方法も出来ることがあると思っていました。
或いは、ここで配信は出来ないか?とのお問合せもわずかですが頂いておりました。

その経緯の中で、映画「セブンガールズ」がとても足回りが軽いのだとわかりました。
まだソフト化もしておらず、特定の配信業者とも契約をしていない。
あるのは上映の権利だけという状況。配給の権利については話し合えばいい。
そして近作でもあり、まだ多くの地域では上映をしていないということもあります。
そして何よりも大きいのはこの作品はクラウドファンディングで製作された映画であり、制作費のマイナス分はその後の興行で既にペイしているという状態もありました。
つまり誰にも大きな迷惑をかけることなく、作品の寄付ということが出来るという事です。
現実には多くの配給会社、制作会社も、現在、映画館同様に厳しい状況にあり、単独での製作でソフト化の予定がない作品というのは限られているのだと思います。
もしかしたら、偶然にも似たような条件が整った作品があれば、ぜひ共に歩めたら嬉しいなぁと思っていました。

多くの映画館の支配人の皆様の声はいくつかの問題がありました。
・現実に映画館を維持する経済的な体力
・多くの作品が公開延期となっている状況
・この事態が収束した後に映画館に足を運んでくれるかどうか
基金などが埋めることのできる部分は出来る協力をしてそれ以外にこの作品が出来る事は何かと考えました。
まず作品不足であるという状況、そして映画館に足を運んでもらいたいという事でした。
特に多くの配信業者の登録人数がステイホーム期間に激増したと報道されているように。
ネット配信で映画を観るという事に慣れてしまえば、事態終息後も経営危機になるという言葉は胸に響きました。
それが4月に考えていた事です。
そして、緊急事態宣言が解除されました。

想像はしていましたけれど、想像以上の状況に驚いています。
ほとんどの映画館は、座席間隔を空けて、満席でも半数以下。
更に時短営業により、1日に上映出来る回数も作品数も限られている。
大作はそのほとんどが公開延期を選んでいる。
あべのアポロシネマさんも、5月29日にようやく営業再開、座席を2席空けての普段の3分の1の動員での再開です。
しかも、あべのアポロシネマさんのラインナップを見て驚きました。
シネコンなのに最新作品があまりにもない状況。
緊急事態宣言前に新宿のTOHOシネマズでE.T.をやっていた!なんてTweetで見かけましたけれど。
これでは、映画館離れが加速してしまうのではないかと驚きました。

上映に至るまで色々と諸問題がありましたが、ご担当者様が色々と奔走してくださって上映が決定しました。
はじめは緊急事態宣言解除と同時にという可能性もあったのです。
今週の金曜日からというのはかなりギリギリの発表になってしまいました。
そんなに急に予定は組めないという方もいらっしゃると思いますがご容赦ください。

映画館を本当に救うのは。
いや、配給会社も、制作会社も、全ての映画産業を本当に経済的に救うとしたら。
結局は、映画館に人が足を運ぶ日常を取り戻すこと以外にあり得ないと思います。
国や自治体からの助成や、基金など、その時だけを乗り越えることも重要だと理解しています。
けれど恒久的に考えるのであれば、映画館って楽しいよねという感覚を多くの皆様が思い出すことが第一歩だと思います。
映画「セブンガールズ」をご覧いただければ、映画を楽しみながら映画館に寄付が出来ます。
出来れば、映画館でジュースを飲んだり、グッズを買ったりしてくれたらもっと楽しいし良いと思います。
そして、出来ればロビーをぐるっと一回りして欲しいです。
近日上映する作品がそこを歩けばわかると思います。
セブンガールズがきっかけになって、その次の作品を選んでくださったら。
なんと嬉しい事かと思います。

他にご連絡をいただきました映画館はもちろんですが。
その他の映画館様にもいつでもご連絡を戴けたら嬉しいです。
この作品が今欲しいものは、金銭ではなく、より多くの観てくださった人々なのです。
だから上映さえしていただけるのであれば、それ以上の何かは求めません。

微力ではありますが。
ほんの少しだけでも、映画館に人が足を運ぶきっかけになったら。
そう願ってやみません。

あの暗闇の中、光が射して、スクリーンが灯る。
まるで夢の中のように没頭をして。
映画館を出た時に、少しだけ世界が違ってみえる。
そんな体感を今一度取り戻すために。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 18:56| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月03日

映画「セブンガールズ」メイキングドキュメンタリー公開

クラウドファンディングのリターン用に製作したメイキング映像を有料ですが公開いたしました。


映画「セブンガールズ」メイキングドキュメンタリー from Zenpoukouenfun on Vimeo.

もしも映画化が実現したら!
そういうお約束で手の空いた役者たちがカメラを回しました。
その数多い映像を編集したものになります。

元々は、ちゃんと音楽を入れてナレーションを入れて。
いわゆるドキュメンタリー番組のように言葉のメッセージもいれる予定でした。
編集を始めてしばらくして、いや、もうこれは生のそのままを並べただけの方が良い。
そう思っていきました。

冒頭のシーン。
これは初めてスクリーン上にセブンガールズが上映された試写会での舞台挨拶です。
この映像を編集している時に。
木佐役の安藤聖の撮影した映像と、サンギ役の高橋2号の撮影した映像の2種類のカット割りをしていて。
舞台上でキラキラと踊っているガールズたちを観ながら。
ああ、これだな。
これがセブンガールズだし、これ以上の説得力なんかあるわけないなと思ったのです。
多分、言葉で説明したところでたかが知れているなと。

皆で創った。
皆で協力して。
カメラの前に立つ役者と、カメラの外にいる役者と。
映画製作に立ち向かった。
ただその映像だけで良い。
そう思いました。

この数倍以上の映像の中から、切り取り、全体の時間を計算しながら。
皆で創ってきたこと、そして皆でこのメイキングの撮影も同時にしていたこと。
何度も何度も思い返しました。
少しあの日の映像だけ長すぎるかな?なんてところもあるけれど。
まだ本当に完成するのかも、ましてや公開されるかどうかもわからなかったあの日々を。
なるべくピュアなまま残るように編集をしたつもりです。

クラウドファンディングの皆様にはもちろん事前に連絡を致しました。
皆様は権利としてダウンロードできるようにしてあったのですが、今回の公開ではレンタルという形にしました。
無償公開やダウンロード可能な販売形式は、支援してくださった皆様のものとさせていただきました。
どうかご了解ください。
売上は全て劇団の運営費に回します。

役者たちにはクラウドファンディングリターン時にすでに公開してあります。
これを観るとカレーを食べたくなっちゃうのだそうです。
あの寒い中、皆で肩を寄せ合って食べたカレーの味は今も強烈に記憶に残ったままです。

ここには物語はありません。
ただ夢のような何かを、雲のようなふわふわとした何かを。
現実に掴んでみようともがいて。
同時にそれを楽しもうとしていた姿が残っています。
世の中にあるドキュメンタリーの中でも決して面白い作品ではないと思います。
起承転結も何もない。
面白さではなくて、普通にバカみたいな夢を当たり前だと思ってる愚かな人たちが映っています。
だから皆様が無理に観ていただく必要はないのです。

ただただ。
映画「セブンガールズ」を観ていただいた皆様の中で。
ご興味のある人がご覧になっていただけたらと思いました。
そして、なぜあのような奇跡の作品が生まれたのか。
その一端だけでも感じていただけたら嬉しいです。

かつて体験していないような未曽有の疫病蔓延の中。
何もかも消毒しろと言われ。
親しい人でも会うべきではないと禁じられ。
海を観に行くことすら禁じられ。
自分も感染していると思え、誰が感染しているかわからないと思え。
そこにあるものにウイルスがいると思え。
何もかも疑えと、まるで何かに強要されるような日々です。
そんな中、僕は未来を信じていた日々のこの映像を公開しようと思いました。
だって、今、何よりも僕が欲しいのは「信じる」ことだからです。

信じてください。
必ず皆様の前に帰ってくる日を。

posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:50| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする