2017年02月24日

この映像データを何人が目にするだろう

昨晩、ラフミックスの音声データを受け取って、映像と合わせる。
ずれていないかなどのチェック。
飛ばしながら見ていたのに、ラストで急に泣けてくる。
別に無事間に合いそうだからとかそういう事ではない。
そのけなげな姿を観て、涙が出てきた。
2.35:1のこれまでとは違うシネマスコープサイズ。
映画館で上映されたらという仮想も十分に出来るのもあった。
この作品を観て、きっと、同じ思いを共有できる。世界中の人々と共有できる。

チェックを終えて書き出す。
メモリーのアラートが出てきたので、全てのアプリケーションを閉じて。
H.264に書き出す。
字幕製作会社に納品できる最後の映像になるはずだ。
そして、この映像がそのまま海を渡ることになるだろう。

工程としては、まだ残っている。
効果音のチェック、テロップの作成がある。
その途中で、QuickTime Prores422HQで書き出して、カラーコレクション。
そして、今回のラフミックスではなく、MA作業。
どんどん作品が磨かれていくことになる。
最後に、DCPという映画館のデジタル映写機で上映できる映像にコンバートする。
DCPの規格だと、2Kスコープは、2.39:1。横が2048だから、少しだけアップコンバートになるのか‥。
実は、このアプリはDCPの書き出しも対応していているけれど、最終的にLinaxのHDDに焼かないと上映できない。
海外の映画監督はわりにDCPまで自分でやるらしいけれど、日本では業者にお任せするのが一般的だ。
そしてDCPが出来上がった時点で、それが完パケになる。
海外版と、日本上演版を、同じ編集にするのであればという条件付きだけれど。

朝起きると、エラーが出て、映像のエンコードが失敗していた。
不覚。
メモリー関連のメッセージが出た時点で、なぜ、再起動してから書き出さなかったのかと後悔。
この辺が、おいらの甘い所だ。
明け方だったから判断力も鈍っていた。
仕方がないから、PCを再起動して、再度、エンコード作業。
書き出されたデータを、ギガファイル便にアップロードして、納品できたのは13時すぎ。
言われていた最終日に、なんとか、納品できた。

納品の報告と同時に書面関係の連絡。
監督は劇団で、いつもこの書面関係は自分で書く。
いわゆる、あらすじやキャッチコピーだけれど。
通常は、作家自身が書くという事はない。
ライターが書いて、作家はそれをチェックするぐらいのはずだ。
作品の紹介文なわけだから、作家はシナリオ以上のことは書けないというのもある。
もちろん、忙しいときは代理で書くけれど、それでも、叩き台で、それに赤を入れてもらう。
だから、今回も一応、監督にどうするか確認をとって、やはり自分で書くと帰ってきた。
キャッチもあらすじも、規定文字数に編集されたり、英語翻訳される。
ライターの文面ならいざ知らず、作家がそういうものにもペンを握るなんて・・・。
監督のそういうところには、いつも感心する。
世の作家たちは、紹介の文章などを読んでは、違うんだけどなぁなんてボソボソ言ってると思うのだけれど。
直接送るとのことだから、どんな内容なのかも、ちょっとわからないけれど。
作家が書くのだから、テーマがぶれるはずがない。

その文面についていた概要の映像規格の部分だけちょっと気になっている。
あの辺は、監督は書けない。
足りなければ、おいらは補足するしかないだろう。
まぁ、〆切は明日なのだから、連絡がなければ問題なかったという事だ。

音声データの書き出し時に、なぜ、LRパン情報が書き出せなかったかが今になってわかった。
クリップごとに指定したパン情報は、そもそも書き出せない仕様だった。
トラックでかけたパンが、クリップに適用され、書き出される仕様だったのだ。
なんと、わかりづらい。
クリップにすでにかけてあるパン情報だけをコピーしてトラックに貼り付ける方法がないか検索したけれど。
それはどこにもなかった。
別のアプリケーションで、出来る方法がないか模索中だ。

色々終えて一気に脱力。
夕食を摂ると、眠りに入っていた。
ギガファイル便に保管されている7日のうちに、他に誰かに送った方が良いんだっけと考えていたのに。

変な時間に起きてしまったけれど。
実時間時間でもいいから布団に入ろう。

まだここはゴールじゃないのだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 06:17| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月23日

ラフミックスを待ちながら

監督と連絡を取り合っていたら鈴木清順監督の訃報が入った。
なんか、やけに、寒気が走った。
おいらは、監督の特別なファンというわけではないけれど。
さすがに、20代のころ、作品を見あさった日々もある。
綺麗な映像だけど、難しいなぁなんて思ったりもしたはずなのに。

市川崑監督、五社英雄監督、深作欣二監督、大島渚監督、岡本喜八監督、今村昌平監督。
なんか、次から次に名前が出てきて止まらないけれど。
思えば、昭和を代表する監督たちが、いつの間にかおいらの中にしみこんでいるようだ。
もちろん、ご存命の監督もまだまだいるけれど、なんだか急に皆どこかに行っちゃった感覚がある。
邦画独特の軽快なテンポで、娯楽そのものを表現してくださった名監督たちだ。
なんか、今よりもずっと、監督の名前って大きかったんだなぁと感じる。
特別映画マニアじゃないけれど、芝居を始めたころは、近所のレンタルビデオ屋で端っこから借りた。
強烈なファンになるというよりも、なんというか、身に染みていたんだと今になってわかる。
落ち着いて考えると、いっぱい、観てるんだなぁ。
マニアほどじゃないにしても、生活に普通に寄り添っていたんだなぁ。
それが、きっと、なんか急に昭和の名監督たちがみんないなくなっちゃった気がして、寒気になったんだと思う。

・・・というか、映画会社出身の監督が一気に少なくなった感じだ。
大部屋出身の俳優がいなくなったのと同じように。

もちろん、おいらは今、映画製作をしているからでもあるんだろうけれど。

今、おいらは、ただただ待っている。
この映画の音声データだ。
KORNさんが、今ある12チャンネル以上の音源を、ラフミックスしてくれた。
これまでは、セリフが聴こえない箇所もあったし、音楽のバランスが崩れている場所もあった。
どうしてもおいらは、そのまま海外の映画祭に出展したくなくて。
とは言え、正式なMAが来月というスケジュールの中で。
ラフだけ、お願いしたのだ。
データの受け渡しで、この数日、何度もくじけそうになって。
今日は、最終的に携帯型外付けHDDにデータを突っ込んで外出した。
これでだめなら、直接渡すしかないと思っていたのだけれど。
なんとか、データ転送が出来た。
(残念ながらLRパン情報だけは移管できなかったけれど)

今、バウンス中で、それをデータ転送してもらう。
その音源を今ある映像にくっつけて、エンコードする。
エンコードした映像データを、納品すれば、今日までの段階がひとつ片付く。
音が整理されれば、どれだけすごい作品になるのか。
観ないでも想像がつく。

MA・・・マルチオーディオの略らしいけれど。
MAには、MAの専門にしている方々がいる。
だったら、その方にお願いするのが普通なのだと思う。
でも、おいらは、KORNさんにお願いするべきだと言った。
それ以外にないだろう?って思う。
もちろん、KORNさんは、テレビやアニメや映像の仕事も何度もしている。
本職はレコーディングエンジニアだけれど、MAもやっている。
それどころか、PAだってやるし、うちの劇団では音響操作もやってくださっている。

監督がいて、音楽監督がいて、うちの連中が出演する。
恐らくそんな風に劇場用映画を創ることが出来ることなんか今までなかった。
それを目指しているのだから。
KORNさんにお願いしないと意味がないとおいらは思っている。
うちの劇団の歴史の一部だし、うちの作品を知っている。
それに、毎公演、監督とトオルさんと3人で、舞台の音楽を担ってきた。
日本の小さな劇団で、こんなに音楽にこだわってる連中がいるんだぜと、世界に届けないと意味がない。
オリジナル音源で、劇場に入ってもエディットを続けて。
こんな劇団、よそにはないんだよって、いつも思っている。
あの音圧を浴びせる劇団なんか、どこにもないぜ。
MA専門の人の方が優れている部分もあるかもしれないけれど、それ以上のものがあるってことだ。

だから、今のおいらは楽しみでしょうがない。
どんなふうに音が整理されているだろう?
聞きたくてうずうずしている。
パンが消えたからステレオ感はなくなってるかもしれないけれど。
でも、今までとは、絶対に違うと確信がある。

大体。
こんな時間まで、MIXして、バウンスして、アップロードしてくれる人がいるだろうか。
KORNさんは、わりに、サラリと受け流すけれどね。
おいらは、おいらで、長い付き合いで知っている。
やってやるわい!ってなった時のことを、知っている。
若いころに無茶を一緒にやったことも身体にしみこんでいる。
世界に持っていくのは、この劇団が持っている宝だ。
その宝をそのまま持っていくんだ。

今、データ便が届いた。
2.4GB!?
そんなことになるのか・・・。
恐ろしい・・・。

昼間に、ついに、映像をシネスコサイズに変えておいた。
これまでより、ぐっと、映画に近づいている。
没入感が全く違う。

昼間、監督と連絡を取っていた時。
鈴木清順監督の訃報があったあと。
ついに、「カラコレ」の連絡も来た。

おいらは、寒気がするんだ。

さあ。映像と合わせよう。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:23| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月22日

JITTA BUT A

じたばたしている。
まぁ、じたばたしているのが、おいらのデフォルトなのかもしれない。
海外映画祭に出展するデータ納品の受け渡し前にだ。
字幕製作の関係上、映像には既にロックがかかっている。
だから、今、音声周りを少しでも改善できたらと四苦八苦している。

音楽監督も提出ギリギリまで、楽曲の音量のオートメーションを書き込みたいと連絡があった。
けれど、時間的に出来る時間がない。
なんとか出来ないかホウボウに連絡をしたけれど、やはり、厳しい。
そして、MAをお願いしているKORNさんにも無理なお願いをしている。
出展前に、ラフでもいいから、一度ミックスしてほしいと伝えているのだ。
バラバラの音声をある程度、適度バランスにしてほしい。

その為に、日曜日には急遽アフレコもして。
AAFを書き出し、OMFを書き出し。転送も済んだはずだった。
けれど、夕方になって、OMFがオーディオファイルとのリンクに不備発覚。
衝撃を受けて、どうしていいかわからず、とにかく、ダッシュで帰宅する。
再度データを書き出して、送信するも、今度は圧縮エラー。
本当は月曜から、ラフミックスが出来る予定だったのが、水曜夜のみになってしまった。
今、圧縮していないAAFをアップロード中。
AAFには、せっかく書き込んだパン情報も、ゲージも記載されていない。
先に送ったOMFのデータをコピーして書き込めればいいけれど・・・。
ProtoolsにOMFをインポートするのは、検索すると、世界中の人が色々な記事にしている。
リンクが外れてしまうファイルパスの問題があるらしく。
家にあるAuditionというアプリケーションで開いてみると、確かにリンクはされている。
貼り付けられたクリップ名とは別にソースファイル名も、ファイルパスも記述されている。
なぜ、Protoolsにインポートすると、その情報がなくなってしまうのか皆目見当がつかない。むむむ。
メモ帳や、エクセルでファイルを検分してみるも、文字化けがひどい。
エクセルで、うまく全置換して、ファイルパスを、ファイル名に変換できたらと思ったのだけれど。

何がまずかったのかわからないまま…。
何で調べて、何を見ても、書き出し形式には間違いがない。
開く以上、そもそものデータが壊れているわけでもなく。
とは言え、インポートしてもリンクされないのは事実なわけで。
そして、時間ばかりがかかる残りの処理に、一人じりじりしていた。
今日まで、仮のファイルの受け渡しやら、色々試していたのに。
くぅ。悔しい。
やはり、手で運ぶべきだったのかもしれない。

少しでも良いものを観ていただきたい。
もちろん、出来不出来や完成度を観るわけじゃないことはわかっている。
その作品の本来持つパワーや、テーマ。作品性を、映画祭ディレクターは観るのだろう。
だからこそ、まだ編集過程にあるオフライン作品でも、出展できるのだ。
それがわかりつつ、それでも、1mmでも良くしたいと思ってしまう。

もちろん、これが最後でも何でもない。
その次にはマーケットも控えているし、その後だってあるだろう。
それどころか、完パケが出来てからだって、そういうことがあるだろう。
世界に発信する機会はこれが一歩目なのだから。
でも、その一歩に手を抜きたくない。
色が揃ってないからなんだ。音だけでも、整理したいよ。
そういう思いばかりが走っていく。
けれど、今見ても、アップロードは完了しない。
3日連続で、アップロードの完了をこの時間帯に待っている。

ただ、これは始まりに過ぎない。
カラコレ前には、Prores422HQでの書き出しも待っている。
これは、恐らく、150GBぐらいのファイルを生成することになるのだ。
書き出しに丸一日かかる場合だってあり得る。
10分程度のクリップを試しにDCP書き出しもしてみたいなぁ。
一体、何時間、このPCが作業することになるだろう?
そういうデータは、もちろん、ネット経由で受け渡しできるようなものではないけれど。

今、アップロードして送ろうとしているファイルがもし開かなかったらどうしようか?
考えただけでもぞっとするよ。

前日は達成から一年だなぁと振り返った。
つまり、クラウドファンディングの最終日から一年ということだ。
閏年だったから366日。
ずっと、ジタバタしているのかもしれない。

この物語を世界に持っていきたいと願ったのが始まりだった。
そして今、編集の最終局面を迎えて。
出来上がった映像を確認して。
より強く、この作品を、世界に届けたいと願うようになっている。

今度の稽古もアフレコに決まった。
どんどん良いものにしていくのだ。
効果音も、徐々に追加していかなくちゃだ。

この背中に乗っかっているのは、重くて大きな荷物なんかじゃない。
むしろ、背中を押してくれる、強くて暖かい追い風なんだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:12| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする