2017年05月15日

あたたかい心

よくうちの舞台を観たお客様から言われることがある。
心があたたかくなった。あたたかい気持ちを頂いた。
不思議なもので、全然違うお客様、全然違う作品でも、必ずそんな言葉をどこかで耳にする。

「熱い心」とかとも違う。
メッセージ性の強い、例えばパンクバンドなんかは、あいつら熱い!なんて良く言うわけです。
でも、それとはやっぱり違う。
「熱い」と「あたたかい」は、似ているし効果も同じだけれど、全く違う。
熱いって言葉のちょっとぬるいやつってことでもない。

この暖かさの正体ってなんなのだろう?と考える。
もちろん、一律に全て同じ意味なわけでもないのだと思う。
それこそ、小学校の運動会を見に行って心が温かくなるような種類の言葉の時もあっただろうし。
ストーリーにあたたかい気持ちになったり、音楽になったり、様々なケースがあったと思うわけです。
あったはずなのだけれど、やっぱり、出てくる言葉が同じ。
これは、やはり、正体があるんじゃないか?と、おいらは考えています。

表現方法も多種多様だと思うのですよ。
それこそ、もちろん、やさしい言葉をかけている姿は、あたたかさを感じるわけですけれども。
あえて苦言を言っていたり、厳しい態度の中に、あたたかさを感じることだってあるわけです。
「落ち込む」を例えば表現するのであれば、最大の表現は「明るさ」だと思っているのですけれども。
その明るさの中に「落ち込み」が見えることが、たぶん、芝居の面白さなんだよなって思ってるのです。
もちろん、明るさを究極まで暗くすることで、落ち込みを見せることも出来ますけれど・・・。
だから、あたたかさを表現しようとすれば、例えば「寒さ」で表現していることさえあるはずなのです。
作品が違えば、当然、そういう事が起きるわけです。
かつてブルーハーツがパンクロックを「やさしい歌」と表現したけれど、そのぐらい表現は幅があるわけです。

だとすれば。
やはり、一つは監督の持つ資質の一つなんだろうなぁと思うのです。
その台本を書き、演出をする人の元々持つあたたかさのようなものが、作品ににじんでいる。
お客様へのサービス精神であるとか、そっと隠しているテーマであるとか。
そういうものの根源に、何か、そういうものがあると思うのです。

ただ、それはどうやったら伝わるんだろう?
そんなことを今、漠然と考えています。
役者だからね。
もちろん、作品を演じるのであれば、目一杯、作品の根っこにあるものを引っ張り上げるのですけれども。
演じながら、その物語だけじゃない作品の持つ根っこのようなものは意識しているのです、いつも。
でも、そういうことだけではなくて。
まだ監督の作品に触れたことのない人にどうやって伝えていけばいいんだろう?

もちろん、例えばこのBLOGだって、そういう意味がなくはないです。
自分の中にある本当の言葉で何かを書けば、きっと、どこかで何かが伝わるだろうと。
それはきっと、監督の資質というよりもおいらの資質なのだけれども。
とは言え、この作品について真摯に書いていけば、真摯に向き合っていけば。
きっと、少しだけでも伝わるんじゃないかとは思っているわけです。

でもきっともっとストレートな。
まっすぐ直球な伝え方もあるような気がするんだよなぁ。

この「あたたかさ」は、いつもの舞台のように、映画の中からもにじみでているから。
それだけは、たくさんの人に伝えたいなぁとか思っているわけです。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:46| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月16日

成瀬君だけ飛行機に乗って

いよいよ全世界が注目するカンヌ映画祭が、遠く海の向こうで開催する。
9日という長い期間、世界中の映画関係者が集まる一大イベント。
映画祭には参加できなかったけれど「SEVEN GIRLS」は間違いなくその中のマーケットに参加する。
「Director David Miyahara」と、記載されている。
Marché du Filmの日本ブースにある。

国際映画祭というのは通常都市で行われる。
その土地の大きな宣伝にもなるし、多くの人が集まるから受け皿も必要になってくる。
4大映画祭を観ても、ドイツ首都のベルリン、イタリアのヴェネチア、ロシアのモスクワといった具合に。
日本でも東京国際映画祭がもっとも大きな映画祭になる。
数多くのスクリーンがあって、宿泊施設があって、パーティ会場がある。
そういう場所でやるからこそ、多くの交流が生まれるのだろう。
カンヌはその中で、ちょっと浮いている。
フランスの高級避暑地。
日本で言うなら、鎌倉とかなのかなぁ。
ああ、沖縄国際映画祭なんていうのがあるけれど。

フランスの高級セレブ達が別荘を構える南仏リゾート地。
プロヴァンスの入口。
時間がゆったりと流れている場所だと聞く。
当然、宿泊施設などのインフラは整備されているのだろうけれど。
そんなにたくさんのスクリーンまであるかぁ。
ヨットハーバーに、ビーチ。
なんとも想像するだけで、わくわくするような映画祭だなぁとつくづく思う。
レセプション、ワークショップ、パーティ、が9日に渡って開催されて。
皆が、まるで自分がスクリーンの中に入っているかのような日々なのだろうなぁ。

世界三大マーケットの香港Filmartの時に、Screeningスケジュールを意味もなく眺めて。
自分なりのスケジュールを勝手に立てたりしていたのだけれど。
Marché du FilmのHPをいくら検索しても、試写スケジュールがどこにも掲載されていない。
確実に、かなりの数をしているはずなんだけれど・・・。
よくよく翻訳して読んでみると、既にカンヌのマーケットでの試写はオンライン化されていることが分かった。
すごいなぁ。
もちろん、スクリーンでの試写も行われているはずだけれど、更にオンラインでもになっている。
バイヤーが例えば期間中に見逃してもオンラインで確認できるようだ。
そのオンラインの中にもSEVEN GIRLSを見つけた。
オンラインだと、実際に試写した人数とか、そういう履歴も残っちゃうのかなぁ。
とっても便利で、きっと、口コミもさらに広がりやすくなっているのだろう。
どこかで誰かが絶賛すれば、すぐに広がっていきそうだなぁ。

日本のごみごみした喧噪の中で。
海の向こうを想像する。
おいらは、こんな鮨詰めの電車に揺られながら、同時に、地球の裏側の映像の中で芝居をしている。
香港Filmartは、国際映像見本市という位置づけだったから、テレビドラマなども多くラインナップにあったけど。
Marché du Filmは、国際映画見本市だから、映画ばっかりだ。
もちろん、アニメ映画や、ドキュメンタリーや、ショートフィルムはあるのだけれど。
それでも香港よりはずっと少なくなっているから、探しやすかった。

かつて2000年代ぐらいの頃。日本映画はものすごい盛り上がりを見せていたらしい。
ジャパンブースは、世界中のバイヤーが集まった。
でも、今は、アジアの中でも日本映画はそれほど注目されていないと聞いた。
聞いた話だから、本当かどうかもわからないけれど、海外BLOGを翻訳してみてもその傾向がなんとなくわかる。
イランなどの中東の映画、中央アジアの映画、アフリカの映画が盛り上がっているように見える。
東アジアで、一番、注目されているのかな?と思えるのは韓国映画。
まぁ、もちろん、そのお国柄が映画にはやっぱり反映されてしまうとは言え、個々の作品で評価が分かれるだろうけれど。
隆盛期があって、今があるとして、それを衰退と呼ぶのか、それともより多くの国の映画が盛り上がってきたとみるのか。
今はむしろ、国内マーケットを大事にしているのか。
それは、それぞれの考え方なのだろうなぁ、きっと。

9日間で、何か面白い話が出てきたらいいなぁ、なんて想像はもちろんしているのだけれど。
それは、どこかの映画祭のプログラマーが気に入ってくれたらしい・・・とか、そういうことだけじゃなくて。
どこかの国のバイヤーが、上映したいと言っていた・・・とか、そういうことだけじゃなくて。
もっともっと、シンプルなこと。
誰かが観て、誰かが泣いたとか。
誰かが観て、誰かがBLOGを書いたとか。
なんか、そういうリアクションが見えてきたりしたらいいのになぁ。
確実に誰かが目にしたりすることがあると思うのだけれど、それがどんなリアクションなのか。
やっぱり、それが一番に気になる。
コアな日本映画ファンが諸外国にいる。
そういう人には、ぜひぜひ観て欲しいなぁ。
多分、あ!って思うところがちりばめられているはずだから。

ある意味で夢がかなっている。
実感がないだけで、おいらたちの作品が海を越えて、世界に出ているのだから。
想像していた段階では、皆で俺たち世界で勝負してるぜイエーイなんて盛り上がってる予定だったんだけど。
そんな夢がかなっていても、どうしても、海の向こうの、おとぎ話のような気がしてきてしまう。
あの歌が、カンヌで流れているなんて、想像もできない。

まぁ、それは夢の話。
現実を観れば、やはり、どこかで結果を積み上げていかないと。
舞台と変わらないぐらいの上映期間で終わってしまう可能性が強い。
現実を直視しないといけないから。
吉報がないといけないのかな、やっぱ。

幽体離脱が出来るのなら。
魂だけでも、カンヌに飛び立つのに。
英語もフランス語も喋れないけれど、魂で話すのに。
プロヴァンスの風に吹かれながら、唄うのに。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:56| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

INTORODUCTION

開催と同時にフォローしている公式アカウントが色々とアナウンスしている。
まったく、どんなことが行われているのかもわからないけれど。
想像だけでもしたいなぁと調べていたら、2年前のマルシェ・ドゥ・フィルムのレポートがあった。
リンク先は1回目で、全3回にわたって、どんなことが行われているのか書かれていた。
2年前から変わっていないとすれば、今、まさに初日の真っ最中が、一番の勝負ってことなのかなぁ。
いずれにせよ、そこで、誰かが、プロモーション活動をしてくださっている。
「SEVEN GIRLS」という作品を、様々なプログラマーに紹介し続けている。
レポートを観て、こんなに大変なことをお願いしているんだという事に、大きな感謝を感じている。
海外でプロモーションと一言で言えば簡単だけど、実際にはこんなことが行われているのか・・・。
これは大きな大きなご恩だ。
この恩に報いる方法はたった一つしかない。

おいらに出来ることは何だろう?と考える。
恩に報いるには、ここから更に自分で出来ることを拡大していくことなのだと思う。
様々な映画のプロモーションの型を観て調べていったけど。
ふと、原点に戻ろうと思った。

自分がここ数年で、あ、この映画観たいなぁ・・・と思ったのはどの映画だったか。
一つ一つ探り当てて、何を観てそう思ったのか、復習していった。
もちろん、自分の感性が一般の感性とは思っていないけれど。
肉感的に、ああ、これ!と食指が動いた体験は何よりも説得力が伴う。

そこで気付いたことがある。
おいらは、映画のあらすじを読んで、「観たい!」となった経験が殆どなかったようだ。
もちろん、情報の一つとしてあらすじは読む。
どんなストーリーなのか確認はしている。
それなのに、そこでは、余り判断していない自分がいることに、ちょっと驚いた。
自分が観客の立場になって考えると、見えてくる景色がまるで違った。

そう思って、様々な映画作品のHPを観ると、また全然、景色が変わってくる。
気付いたのは、あらすじよりも、まずどのHPにも「INTRODUCTION」から始まることだ。
いわば、映画概要と言ったところだろうか?
どんな作品で、どんな人間が製作して、どんなコンセプトで、制作したのか。
それが端的にまとまっていることが殆どだ。
そして、自分が観たいなぁと思った作品のイントロダクションがどれも魅力的なことに気づいた。
むしろ、イントロダクションが全てだと言ってもいい。
その次に来るのが、たぶん、予告編などの映像で、あらすじなんかは、ずっと後ろだ。
もちろん、キャストや、監督の名前は気になるけれど、だとしても、イントロダクションの方が印象に残っている。

ここは多分、命を懸けて良い所だ。
そう思った。

時々、日本の観客はそんなところじゃないよなんて聞く。
結局、日本人は冠が好きだから、どこそこで賞を取ったとか、誰それが褒めてたとか。
イケメンが出演しているとか、かわいこちゃんが出演しているとか。
それが直接の動員に繋がるなんて、あっさりと聞いたりするけれど、それは本当だろうか?
だとしたら、「君の名は」のヒットは何故なのだろう?
声優の名前で売れたと思えないし、新開監督を知っていた人がそんなにたくさんいたとも思えない。
日本人は、ミーハー的なことを言っている人は、お客様を舐めすぎなんじゃないかと思う。
残念ながら、今、映画館という場所に足を運ぶとしたら、その程度ではどうにもならないんじゃないかなぁ?

映画のHPのイントロダクション。
まぁ、プロフェッショナルなライターが考えて、推敲を重ねて書いたものだろうと思う。
Twitterなんかで、役者の知り合いが自分の出演舞台の告知をしているけれど、それとはレベルが違う。
その作品の一番の見どころを絞ったうえで、見逃したら損をしてしまうんじゃないかぐらいまでの書き方をしている。
非常に勉強になると同時に、引っかかる作品と、引っかからなかった作品を比較する。
なんだか、クラウドファンディングページを作成していた頃に急に戻ったような気分だ。
作文とも違うし、宣伝文というわけでもなく。
とにかく、同じアンテナを持っている人に、シンパシーを感じてもらうような文章だ。
あの時、たくさんの人に相談して、自分でも何度も読みなおしたけれど。
映画のHPを作成する頃にはライターにお願いするとしても、その方向性までしっかりと考えなくちゃだ。

それと。
ティザー広告的な1minWEBCMを製作しようと心に決めた。
実は、本日、MAのKORNさんから、音楽を抜いた2mixがやっと届いた。
これで、WEBCMの製作に入れる。
何本か製作して、ティザー広告の計画なんかをしたいなぁと思っているのだ。
その為には、音楽のない音声が必要で、CM編集後に更に音楽を当て込んだ方が良い結果になる。
もう、WEBCMのアイデアは頭の中にあって、提案できるような準備をしたいなぁと思っている。
ショートフィルムぐらいの、クオリティまで作りこめたらすごいのだけれど。

なんだか、今になって、面白くなってきた。
最高のソフトを手にしている。
これをどれだけたくさんの人に知ってもらうのか。
脳汁が乾くまで絞り出したいなぁ。なんて思っている。
一度届けば、どこまでだって飛んでいけるソフトだ。

さて。
カンヌも開幕したことだし。
明日は、Pと公開時期について、打ち合わせの予定だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:27| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月18日

プロモーションの準備

これから公開に向かっていくための最初の打ち合わせをする。
加藤Pと、おいらの二人だけ。
監督にも声はかけたけれど、忙しかったらしく、むしろ、無理して参加しないで大丈夫と伝えてあった。
プロモーションは、本人がするものではなく、客観性が大事だから、むしろ、ある程度、出そろってからでも良い。
もちろん、プロモーション開始前に、チェックしてもらうのだけは避けて通れないけれど。

いわば、プロモーション開始前の、0日目の打ち合わせと言っていい。
大枠の話をしてきた。

まず、公開時期をいつ頃にするのか。
公開のために必要なことはどんなことがあるのか。
どこにどれだけ予算が必要になってくるのか。
そして、何よりも、営業開始前に、どこが最大の売りなのか。
そこについて、様々な意見を交わしてきた。

加藤Pは、これまでも多くの作品を手掛けてきたから、とても刺激的な内容だった。
社会が持つ無意識的な共同幻想のような話も出た。
おいらは、まだハタチそこそこの頃、時代の病理について、共同幻想について、とてもはまっていた時期がある。
芝居の師匠に教わった吉本隆明さんの本を読み漁っていた。
時代を読むという意味では最先端を行く人だったと今も思っている。
糸井重里さんが、尊敬されているのも、人間性はもちろん時代の持つ無意識にまで突っ込んでいたからだと思う。
その頃に、友人と交わした会話を思い出していた。

この作品「SEVEN GIRLS」が、今、この時代に求められるとしたら。
それは、なんなのだろう?
そんな疑問を自分に問いかけながら、話を続けていった。
まさに、マス・イメージ論そのままだなぁ・・・なんて感じていた。
きっと、加藤Pも、吉本隆明さんなんて知らないのだろうなぁ・・・。
そうか。そういう場所に突入するのか。
思考の迷宮に入ってもおかしくない、ディープな世界だ。

今日は、だから、特に何かが決定したわけではない。
むしろ、何かがスタートしたのだと思う。
ただ、決まったというにはちょっと、おおまかすぎる方向性というか、大枠だけはなんとなく決まったように思う。
それは「嘘をつかないこと」だ。
なんだよ、それ。新婚夫婦の約束かよ!と言われそうだけれど、そういうことではない。
この企画は、ものすごくピュアだと加藤Pが口にした。
映画にしたいという思いからはじまって、本当に、この映画自体が奇跡みたいなものだと。
だから、大袈裟に何かを喧伝するという方向よりも、嘘をつかずに、純粋な思いで宣伝していこう。
そういう方向性だけが、なんとなくなんとなく決まった。

今の時代、情報をどんなに盛ったところで、SNSでもなんでも、すぐにばれてしまう。
だったら、かっこつける方向の宣伝は、結局、軽くなっちゃうんじゃないかという話になった。
この平均年齢で、ちょっと信じられないぐらいの意思で、映画を創っちゃったんだから。
それは、もう、そのままかっこつけずに、進んだ方が良いんじゃないかということだ。
なんとなくな、大枠に思えるかもしれないけれど。
それだけで、随分、今後の思考の方向性が決まってくる。

デザイナーにお願いしたら・・・とか、予算の話をしたり。
海の向こうのカンヌでセールスをやっていて、いついつに、誰それのアポがとってあるなんて、話をしたり。
振り幅が大きすぎて、目が白黒しちゃうような時間だったけれど。
自分がやるべきことが、それまでとは違って、一気に見えてきた。
どこかかすんでいた目先が、一気に広がっていった。

WEB、販促用の印刷物、予告。
やはり、やることになった。
そこを外注する予算があるなら1館でも多くの映画館で上映した方が良い。
一人でも多くの映画ファンに届けた方が良い。
世界のどこにもない、こんな映画、ちょっと気を抜いたら、何もできなくなってしまう。

加藤Pに、最新の映像データを渡してお開き。
解散と同時に、出演した役者全員に、アンケートのメールを送る。
これからのプロモーションの前に、皆の思っていることを吸い上げてまとめ上げる。
無記名のアンケートではなく記名のアンケート。
面白い内容があれば、本人に質問をして更に無意識な部分まで掘り返したりもできる。
その上で、自分もマーケティングして、より多くの、キャッチコピーや、売りをまとめていく。
次の打ち合わせで、より具体的な方向に進む最短距離だ。

帰宅途中に、数人からアンケートの返信。
この人数の意見をあっという間に集められるというのは大きな大きな武器だ。
まとめあげれば、そこに、全体が持つ雰囲気がきっと浮かび上がる気がしている。

プロモーション計画が始まった。
海外セールスと同時に。

ついに、公開を見据えた動きが始まったという事だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:02| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

春雷

昨日の打ち合わせから帰って、少しずつアンケートが集まってきて。
頭の中で、色々と整理されないまま、様々な情報を叩き込んだ。
これでいい。今は。
たくさんの情報で頭をめちゃくちゃにして、それから、一本の線にしていく。
整理されるまでは、混沌で良いのだ。

アンケートを読むと、2種類に分かれていることに気づく。
一つは、自分の見知らぬ誰かに向かって書いている人。
もう一つは、自分に関する誰かに向かって書いている人。
二人称と三人称。
面白いものだなぁ。

ぐわんぐわんしながら、色々なことを考えたと思う。
久々に詩作もする。
とにかく、インプットだけでは済まない状況になりつつあるからだ。

そもそも、プロモーションのコンセプトを考えることが、開いている。
既存の劇団ファンに見せたいだけならば、コンセプトなんかいらないのだ。
この劇団が映画を創った!だけで、充分に通用してしまう。
そうではなくて、外に向かって開いているからこそ、もう一度コンセプトを考えているのだ。
この場合の外とは、海外も含めた、「世界」そのものだ。
世界に向かって、この作品の何を伝えるべきなのかという事だ。

どんな作品でも。
観てもらえなかったら何の意味もない。
観てもらうための宣伝も。
その作品の良い所をきちんと伝えられないのであれば、作品がないのと変わらない。
あますことなく、伝えるには何が必要なのかという事だ。

春雷が鳴った。

毎春のことなのに、驚いてしまう。
夏の夕立の雷鳴は、記憶に焼き付いているのに。
春雷は、いつも、どこか突然意識に飛び込んでくる。
瞬間、おいらは、分離していた。
自己。自らと己と。
等身大に見えた自分はあまりにも、ちっぽけで、ひとりぼっちだった。

スチールを今、いじっていた。
WEB用の素材づくり。
今からやれることだけでも、少しずつ。

雷に打たれたように。
身体がしびれている。
何か、一本の道が、目の前に開けている。
この道を行けば良いだけなのだ。
春雷に、何か目覚めた。

破裂しそうだ。
爆発しそうだよ。
そういうものが、今、おいらの体の中でぐるぐる動き回っている。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:07| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする