2017年06月02日

トンネルの向こう側

集中稽古前にやっておきたい作業の一つが終わった。
再編集前に全てのシーンのタイムコードを書き出したかった。
全て、エクセルシートに落とし込み終わった。
公演日程と再編集の日程が微妙に重なっている以上、今やるしかない。
稽古に集中するためには、ここしかないのだ。

一つ困ったことがある。
秒間24コマだから、エクセルが自動計算をしてくれなかった。
hh:㎜:ss:コマがタイムコード。
時間は24時間、分は60分、秒は60秒、コマは24コマで桁が上がる。
各シーンがどのぐらいなのか引き算でも出ないし、足し算で合計するとずれてしまう。
RIGHT関数と、LEFT関数で、コマだけ分離してというような計算式を書かなくちゃだ・・・。
それはまぁ、明日以降で。
BASE関数なんて便利なものも確かあったはずだけど、もう覚えていない。
エクセルも普段から関数をいじってないと忘れていく。

殆どのシーンが2分以内だった。
やはり、とってもテンポの良い映画になっているのはこの部分だろう。
長回しのシーンもあるけれど、一つのシーンを長くすることはなるべく避けている。
どんどん次のシーンがやってきて、どんどん話が進む。
全体としてのテンポ感を崩すような再編集は出来ない。

タイムコードを落とし込むだけで、作品の構造が見えてくる。
構造だけじゃなくて、そのあとの作業も一気に片が付くはずだ。
タイトなスケジュールを思えば、このシート一枚で、一気にやりやすくなったはずだ。
計算式を書き終わって、タイミングを見計らって監督に送ることが出来れば、構造から考えられる。
全体の流れも見えるように注釈も入れておいた。

さて。
舞台関連の印刷物もやらなくちゃいけない。
時間は限られている。
肝心の役者作業だって、もっと時間を割かなくてはいけない。
それが一番大事なのだから。

光の差す場所が見えている。
だからこそ、前に進める。
もう闇の中でもがいているのではない。
光の見える方に、足を動かしていくだけなのだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:39| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

大丈夫の理由

再編集を急遽やることになった。
とは言え、再来週には舞台が待っている。
スケジュールが非常に厳しいのは間違いない。
やるのは、もう絶対にやると決めているから、厳しいね~で終わりでも良いのだけれど。

自分の中で感じている〆切が絶対なものではないことに気づいた。
このスケジュールでなんとか・・・と思って、頑張ったところで、実はもう間に合わないという場合もある。
もしかしたら、早ければ早いほど良いと言われる可能性もあるけれど。
はっきりと、〆切を知って、それを多少前倒しするぐらいじゃなければいけない。
後悔するようなことになったら、悔やんでも悔やみきれないのだから。
結果的により厳しいスケジュールになったとしても構わない。
或いは、他の方法だって考えられるのだから。

公演が近づくと、やることがどんどん倍々で増えていく。
とりあえず印刷物に手を入れ始めたけれど、それ以外のことも出てくる。
毎回のことだ。
あの厳しい撮影スケジュールを組んで、あの雑多な作業を乗り越えたのだから。
自分のキャパシティは、ちゃんとわかっている。

先日、加藤Pとプロモーションについてのプレ打ち合わせ的な話をした時に言われたことがある。
すごい映画には、必ず小野寺さんがいるんですよ!
という言葉。
映画は企画が立ってから、撮影をして、編集をして、公開まで、何年もかかる。
その間、テンションを落とさずに八面六臂で、その映画に関わっている人が必ずいるのだ。
宮崎駿監督映画の鈴木敏夫さんのように、その映画を世に出すためだけに走り回っている人が。
なんだか、その言葉が心に残っていて。
ああ、おいらだけじゃないんだ。
きっと、今も走り回っている人がいるんだ・・・なんて、変なシンパシーを持ったりしている。
自分はひょっとするとおかしいのかな?おかしいのかもな?って思っていたけれど。
やはり、映画というプロジェクトを完成させるためには、そういう情熱が欠かせないのだと思う。
世界のクロサワにも、世界のキタノにも、確かに調べたらそういう人がいる。
おいらなんか、そういう人たちの足元にも及ばないのだ。

サッカーの本田圭佑選手が、ミランに入団した時に「夢を見よう」と発言して。
それをみた、たけしさんや、タモリさんが「夢はかなわないですよ」と発言したことがある。
夢を見て、それがかなわなかった人の方が圧倒的に多いのだから、当たり前だという。
叶わないとわかっていても続けて、更に運もある人間だけが残っていくんだということかもしれない。
おいらは、その時に思ったのは、夢が、漠然か具体的かの違いじゃないかと思った。
本田選手は、プロサッカー選手になりたいとか、ワールドカップに出たいとかの簡単な言葉じゃなかった。
はっきりと、ミランの選手になりたいと書いていた。
今、サッカーをやっている少年たちの夢がプロ選手として、そこまで具体的な目標を持っている子は数えるほどじゃないだろうか。

役者をやっていて、漠然と「売れたい」と思っている人はとてもたくさんいる。
でも、意外に、具体的なことは聞いたことがない。
映画に出たいなぁとか、大河に出てみたいとか、あの監督の映画に出してくれないかなぁとか。
それは、実は、夢のまま、目標になりづらいんだろうなぁと思う。
いかに、具体的に考えられるかが、夢を目標にしていく唯一の方法なんじゃないか。
映画を創ると、目標を掲げた時に、おいらは、徹底的に具体的に可能なのか調べた。
予算だけじゃなくて、実際に上映されている映画のことも調べた。
もちろん、従来の映画の方法では不可能かもしれないけれど、小劇場の手法を取り入れればできるかもしれない。
そう思えたからこそ、一歩踏み出したんだと思う。
海外への窓口のことも、すでに、クラウドファンディングを始めた時点で調べてあった。
そうじゃなければ、「シモキタから世界へ」なんてあの時点で書けるわけがない。

ただ、具体的になればなるほど、今度は、その難解さまでわかってきてしまう。
それがどれだけ難しいことなのかが、より細かくわかってしまうのだ。
そこをどう突破していくか。
本田選手も、タモリさんも、たけしさんも、鈴木敏夫さんも。
まず理解して、不可能と思えるものを前にして、そこから前に出る方法を探していったはずだ。
クレバーだったはずだ。

知ることだ。
理解することだ。
より深く。より柔軟に。
その上で、予期できないことに対応できるぐらい、考えておくことだ。

大丈夫なんて、簡単には言わない。
スケジュールを確認して、大事なことを心に刻んで。
その上で、言うんだよ。

大丈夫って。
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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:40| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月04日

続いている夢

別のことを書こうと思ったけれど、急にそれを見つけて吹き飛んだ。
カンヌ映画祭と一緒に開催されるマルシェ・ドゥ・フィルム(Marché du Film)
世界最大規模の映画のマーケット。
そのラインナップに確かに「SEVEN GIRLS」の文字を見つけたのだ。

香港フィルマートの時も、その文字を初めて見た時に、ぐぐぐと心がせりあがった。
あの時と、まったく同じように、今、おいらの中で、炎がポッと点く。

おいらなんかは、普通に役者だけをしていれば、Marché du Filmなんて知らないままだったと思う。
今回、このプロジェクトを立ち上げて。
たくさんの応援してくださった皆様と共に、世界に向かうと決めて、学んだからこそ、それを知ったのだ。
何十年も、Marché du Filmはそこにあったし、そこで、たくさんの名画が発見され続けた。
そんなこと、本当に知らないで生きていたんだなぁ。

セブンガールズという作品には2つの物語があると思っている。
一つは、もちろん「SEVEN GIRLS」そのものだ。
けれど、もう一つ、この映画のプロジェクトのサクセスそのものも、物語になりつつある。
実際、このBLOGを読み続けてくださっている人にとっては、もう本当の話というよりも物語に近いのではないだろうか。
だって、実際に映画化するのかもわからない頃からこのBLOGは続いているのに。
そのプロジェクトが、既に海を渡っているのだから。
香港に行き、今度はフランスに行くのだ。

これだけ長いこと役者をやっていれば、自主映画への出演などの話もこれまでにあった。
だから、自主映画をやっている知り合いも、何人かいたりする。
誰もが真剣に映画を製作しているし、単独で海外映画祭にエントリーしている人もいる。
けれど、マーケットに・・・というところまでやっている人は余り見かけない。
先日の打ち上げで、撮影監督と、自主映画とそうじゃない映画の線引きはどこなんでしょうね?って話をしたのだけれど。
恐らく、興行であるとか、販売であるとか、映画を商品としてみるスタッフが参加しているかどうかなんじゃないだろうか?
それは決して卑下するようなことではなくて、「商品」であることは、厳しいことなのだっておいらは思う。
おいらたちは、実際に舞台公演を続けて、お客様をどうやって呼ぼうかなんていつも話をしていて。
だからこそ、作品というのは、芸術面もあれば、興行面もあればと、たまたま多角的に見る目が育っていただけなのだろう。

だからと言って、きちんと作品を「商品」クオリティにしようといくら話したとしても。
じゃぁ、誰がどうやってマーケットに持っていくんだ?って話になる。
個人で自由に参加できるわけではないのだから。
そこは、どんなに頑張っても、おいらだけでは出来ないし、監督だって出来ない。
おいそれとできるわけではない。
海外に窓口があって、プロモーションをしている人がいて。
その人が、やりましょうと言ってくれないと、絶対に出来ないことなのだ。

うまく説明できないけれど。
すごいことなんだ。
感謝なんて言葉では表せない。
このプロジェクトに、この企画に。
例え「もしかしたら・・・」というレベルでも。
信じてくださる人が、応援してくださる人がいるんだ。
そのことに、腹の底から震える。

もちろん、おいらはまだまだ強く信じている。
きっと、この作品はどこかで、世界に飛び出すと。
それが映画祭なのか、なんなのかもわからないけれど。
間違いなく、こっちの物語も、どこかに辿り着くはずだと思っている。
その理由の一つが、こうして、今も続く、海外への挑戦をさせてくださっていることだ。

Marché du Filmのおいらが見つけた記事には。
簡単なあらすじがついていた。
そのあらすじを読んで、もう一度震える。
この作品の伝えたいこと。
それをとてもとても理解してくださっている。

※first feature filmなんて付いてる。
初の長編映画という意味だ。

恩返しをするんだ。
絶対に。絶対に。
このプロジェクトを海外に持っていって良かった。
そう言ってもらうために。

間違いなく、カンヌにSEVEN GIRLSが上陸する。
そんなに簡単なことじゃない。
夢のようなことなんだぜと、何度も自分に言い聞かせる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 05:00| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする