2016年11月14日

感謝と返答

スーパームーンな満月。
正確には日付的にはどうなんだろう?
少なくても、この夜半に一番正円に近づくハズだ。
日付的には、今晩になるのだろうけれど。

映画撮影で秋の舞台公演を飛ばしたままのおいらたちは、新春公演を決める。
既に劇場には連絡済みだから、近日中に発表になるだろう。
恐らく、かなりプレミアムなチケットになるかと思う。
映像をやるから、映像役者になるのではない。
小劇場をやってる連中が、映画に挑戦したのだ。

ただおかげさまで、編集に向かいながら、またしてもやらなくてはいけないことが増える。
編集作業は今週にも始めないといけないし、同時に、舞台制作もすると思うとぞっとする。
まぁ、やれなくはないか。
ここまでやれて、やれないことなんか何もないさ。
ちょいとバカバカしいけれど、同時にやっぱり、こいつらは変わらない。そういう作品になるといいな。

終わってから、飲みに行く。
飲み屋にいたメンバーにスマホで、スチールをいくつか見せる。
もちろん、全部を見せるなんてことは数的に不可能だし、電池が持たない。
そこにいたメンバーの、こんな写真があるよという話。
写真を見たとたんに、それぞれ、あの場所、あの空気がぶり返したみたいだ。
河原は、なんだか、写真を観ちゃうと、もう、来ちゃうねぇなんて言っていた。

そのあと、未来の話になる。
もちろん、この映画が海外で評価されるとか、日本でヒットしちゃうとか。
そんなのは、そんなに簡単なわけがないと全員ちゃんと理解している。
しているけれど。
簡単じゃないことを、おいらたちは一歩ずつ一歩ずつクリアしてきた。
だから、それを語る権利ぐらいはあるんじゃないかと思う。

映画というのは、様々なたくさんの人の力が結集して初めて成立するものだとおいらたちは学んだ。
その力の結集は、もちろん、たくさんの角度を含んでいる。
プロである以上、お金の面もあるし、契約だとか、あるいは技術的な面もある。
大人としての付き合いがあって、そこには信頼が必要だ。
けれど、やっぱり、もう一つ、気持ちがある。
この映画を思い出せば、明らかに、たくさんの人の気持ちが集まったからこそ、出来たのだ。
作品のテーマだけじゃなくて、全てのおいてだ。

それは、クラウドファンディングで支援してくださった皆様の気持ちから始まって。
朝陽館や資材を提供してくださった皆様の気持ちがあって。
ロケ地を提供してくださった企業担当者様の気持ちがあって。
スタッフさんたちの気持ちがあって。
そして、もちろん、おいらたち俳優陣の気持ちがあって。
たくさんの恩や義理があって、その全てに感謝をきちんと持とうと改めて話した。
その全ての皆様を裏切るようなことは、絶対にしてはいけない。
それは、礼儀だし、同時に大人であることだし、何よりも、そういう人間であるべきだ。
誠意こそ、今、自分たちが持てる最大のものだ。
それがないのであれば、そこに立つ資格さえ持てない。

映画を撮影したね。
嬉しかったね。
楽しかったね。
・・・ではない。
もちろん、眠かったとか寒かったとかでもない。
人生の思い出作りではない。

これは、今までの全てのことへの、感謝だ。
感謝の塊だ。
積み重ねた思いへの、返答だ。

まだここからお世話になる方々がいる。
編集といったって、完パケや、映画館に送る形式にするまで。
或いは、公開や、海外出展するまで。
たくさんの人のお力をお借りすることになる。
ただ仕事だけというわけではない。
その向こうに、気持ちがあることを忘れないようにしよう。
今、この映画をどうにか世に出せないか考えてくださっている人がいるのだから。

これは、そうやって製作していく映画だということをもう一度深く思った。
飲み屋で話すみんなの思いを聞いて、もう一度深く思った。
思いが連鎖している。どんどん繋がっている。

満月か。
そうか。
礼さんに逢いに行った日から、ひとつきだね。
たくさんの思いをあの月は見ていた。
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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:41| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月15日

バックアップ

前に監督ととあるPVなどの編集に毎日のように立ち会っていた時期がある。
あの頃は、今ほどPCのパワーも高くなかったし、テープからの取り込みだった。
今は、本当に進化している。

ただ、アナログの方が強い部分もある。
一番の強さは、メディアそのものの強さだ。
かつてはテープメディアだったわけだけれど、ハードディスクに比べれば当然、強い。
何よりも怖いのが、撮影データが消えてしまうことなのだ。
テレビドラマで1話分のデータがぶっ飛んだ事件とか、普通にあるそうだ。
せっかく撮影したのに、その全てが煙のように消えてしまう。
そんな大事件が映像の現場では何度か起きている。

だから、バックアップをとる。
おいらが編集をするとしても、その撮影データは既にバックアップをとってある。
バックアップとは、データを複製して、仮にデータが壊れても復旧できるようにしておくことだ。
いくつかのバックアップがあって、慎重な人は、あえて別の場所に保管するらしい。
仮にもしも火事などが起きても、場所が違えば、撮影データを損失することがないからだ。
バックアップの数があればあるほどいいし、本当は編集するたびにバックアップするべきだ。

昔は編集中に、作業が重すぎて、PCがダウンすることがとてもよくあった。
そうなると、保存後のデータは全て元に戻ってしまう。
PCを扱っている人であれば、エクセルでも何でも一度は経験していると思う。
映像は作業自体が重くて、1時間待つだけ・・・なんて時間帯もある。
そんな時は、1時間の作業の途中でダウンしていたなんてこともあった。
実は、今回のクラウドファンディングで用意したPV作成中もPCダウンが一回あったのだけど。
幸いその時は、ソフト側で自動保存をしてくれていた。
今のアプリケーションはとっても賢いから、そういうセーフティがかかっている。

編集するたびのバックアップというのも、中々、大変なことだと思う。
編集データ自体は、実は軽くて、撮影データとは違うから、それだけなら簡単にバックアップできるけれど。
もし、毎回HDDごとのバックアップとなれば、テラ単位だから、時間がどれだけかかるだろう?
テレビ局や編集スタジオの編集マシンは、だから何よりも、保存メディアを中心に作られているそうだ。
サーバーシステムを、最大最速で動かせるようにして、自動的にバックアップも取れるようにしてある。
PC自体のパワーよりも、記憶媒体の方に力点が置かれる。

そんなことがあるから、今日は、少しだけ大手家電店に立ち寄った。
恐らく1~2基は、MA前には買うことになると思っているからだ。
まぁ、秋葉原やネット販売に比べれば割高だから買うつもりはないのだけれど。
一応、価格帯や、ハードディスクだけじゃなくてSSDなんかも見ておいた。
ケースなども一応見ておく。
想像よりも、値段が落ち着いている印象だった。

たぶん、編集環境次第で、色々に変わる。
HDDのデータ転送スピードも、動画編集だったら早いほうがいい。
容量の大きなHDDで7200回転がベターなのだろうなぁ。
データを受け取ってから、すぐに中身を観れるのかどうか。
その辺も含めて、考えていかなくちゃいけない。
たぶん、必要なものがあるだろう。

もし、監督に、編集時、多少触ってもらうなら、本当はジョグホイールの付いたコントローラーがあったほうがいいけれど・・・。
さすがに、そこまでは用意してもなぁと思う。
おいらが、ある程度、言われたとおりに動かせるように早くなればいい。
エディターに徹するしかないなぁ。
後は、目の前の指示で進む部分だけじゃ足りなくなってくるだろうということ。
家で、微調整も確実に必要になるはずだ。
ここは、家でやっておきます的な流れだ。
どこまで、効率的に、監督の思い描く映像に近づけるか。
大変だけれど、同時に本当に面白い作業がはじまる。

バックアップ。
もちろん、データをもう一つ取っておくという意味だけじゃない。
背中を支えてくれる人の力のことも、バックアップという。
見えない手が、何本も伸びてきて、背中を支えてくれるだろうと感じている。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:25| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

データ整理

11月の前半は、おいらにとっては、とても重要な時期だ。
自分に大きな影響を与えてくれた人達の命日が続くからだ。
父、師匠、そして15日に龍馬さんの命日。
今年もこの期間が過ぎたななんて考えた夕方過ぎにメールが届いた。

撮影データの取り込みが終わったという連絡だった。

もちろん、バックアップはすでに取ってある。
宅急便でも送れますとのメールだったけれど、やはり記録媒体の郵送は少し気がかりだった。
何時までなら受け取れるか確認をして、夜間だけど、直接受け取りに行った。

大事な大事な宝物。
一年かけて、積み上げて、たくさんの人たちの思いが詰まった撮影データ。
音声データはまだ入っていないけれど、セット撮影の映像がすべてここに入っている。
どのような形で入っているのかまではわからない。
XMLという形式で、取り込みをしてみないとわからないと思っていたら、Premiereのデータを用意してあるという。
Windowsでの認識も既にチェック済みだった。
おいらは、この宝物を胸に抱えて、満員電車に乗った。

鮨詰めの電車内。
胸に抱えて。
これは、宝物なんだ。
そんなに押さないでくれよ。
そんなことばっかり考えていた。

帰宅して、自宅PCに接続してから、ファイルを開いてみる。
バージョンが違ったようで、最初に簡単な変換が入る。
タイムラインに並んだ映像を確認すると、撮影順に並べてあった。
最初から観れば、全てのデータを確認できるだろう。
でも、何時間あるだろうね。
そんなことをすれば寝れなくなってしまう。

もちろん、自分の登場シーンのOKテイクを全部確認したい衝動に襲われた。
でも、そんな時間もない。
編集が始められるための準備を少しでも早めに始めないといけない。
ビンと呼ばれるフォルダを作成して、シーンごとにまとめていく。
順撮りではないから、当然、シーンは飛ぶ。
それどころか、交互に別のシーンを撮影している場合もある。
同じシーンを別カットで別日というのも当然ある。
全ての映像の冒頭だけを確認して、フォルダ分けしていく。

膨大なファイル量。
膨大な録画時間。
迷子になる前に、地図を作る作業だ。
おいらとしては、今週の半ばまでに、シーンごとに振り分けるところまではやりたい。
そのあと、今度は、ノートを一冊作成するつもりだ。
各シーンごとに、どんなカットがあるか、紙に書いておくのだ。
エクセルで作ったほうが早いかなぁ・・・。
まだちょっと迷っているけれど。
単語帳でも買ってきて、全部書き出そうかな?
そうすれば、リングを外して、並び替えたりもできる。

とにかく、監督と編集作業に入る前に。
どこにどんな映像があるのか、全て把握したいと思っている。
一般的には長いとされるような数分のカットも多い。
これを全て観るとなると、時間なんか何時間あっても足りないだろう。

ただ、当たり前だけれど。
シナリオを何度も読み込んで、香盤表を何度も作ったおかげで。
sceneの冒頭を観れば、それがどのシーンなのかすぐにわかる。
カチンコの文字を観なくても、助監督の声を聞かなくても、あ、あのシーンだなってわかる。
さすがにシーンナンバーまではするっと出てこなくてもだ。

撮影順になったデータは、日付ごとにフォルダ分けがしてあった。
撮影したその日を思い出してしまう。
そうか、そうだった、この日にこのシーンを撮影したな・・・直後にここも撮影しようって追加したな・・・
そういう一つ一つを思い出す。

おおよそ3時間。
気付けばあっという間に時間が過ぎていた。
もうこんな時間だ。
撮影二日目までのデータを振り分けた。
データの整理だけで、こんなに時間がかかる。
しばらくは、この作業に没頭することになるだろう。

今週末には、監督と最初の編集を開始したい。
年内に、編集の目途をつけたいのだ。
時間が足りなくなるのは目に見えている。

まだバラバラのピースだ。
それを並べることすらしていない状態。
このパズルが完成した時に、そこに映画が出来上がっている。

舞台だったセブンガールズがいよいよ映画になる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:19| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

全ての映像素材を整理

全ての映像素材をフォルダ分けする作業が終わった。
シーンナンバーごとのフォルダを作成して、全て入れていく。

ああ、ここはこんなカットも抑えていたのかというシーンもあれば。
あれ?ここって、このワンカットだったんだ!というシーンもある。
基本的に2カメだったけれど、1カメのシーンもあった。
一応、NGカットもフォルダに入れておく。
本当は、NGはNGフォルダの方が良かったかもしれない。

ついでだから、持っているデモ音源も、HDDに移した。
テーマ曲などは、リハーサル用に渡されていたからだ。
まったく音量も、音質も違うけれど、やはり本物の音を当てるだけで、雰囲気が変わる。
デモだから、MP3だけど更に音が良くなると思うとぞくぞくする。

昼間、監督と連絡して、最初の編集の日の段取りを組む。
本当は監督の家でやるつもりだったけれど、別の場所も探しておく。
編集が終わるまでは、やっぱり何もできないぐらい時間が無くなりそうだ。
空いている時間は、編集したいような希望も届いた。
ほとんど毎日、監督と顔を合わせる方向になるのだろうか・・・。
まぁ、なるようになれだ。
たぶん、監督の指示があって、その場ですぐに出来る場合と持ち帰る場合があるだろう。
持ち帰って作業する時間がどれぐらいあるのかなぁというスケジュールになりそうではらはらする。

最初の編集日までに用意しなくちゃいけないものをピックアップしないとだ。
当然、バックアップをもう1~2個作りたいし、この外付HDDは持ち歩くのに適していない。
ヘッドホンはどうするか。編集効率を考えてジョグホイールなどは用意するべきか。
予算を考えて、検討しなくちゃいけない。

やることだらけだ。
次回公演も決まって、その準備も入ってくるのかなぁ。

最初は慣れない編集作業に四苦八苦するだろう。
シーケンサーは、触ったことがあるけれど、圧倒的にショートカットを知っているいないでスピードが変わる。
専門的な部分の知識があるかどうかで、まったく変わってくる。
もう、まったなしで、編集が近づいているけれど、悪あがきで勉強をしないといけない。

頭のシーンだけ、新規のシーケンサーを作成して配置する。
音のあるシーンだから、デモもタイミングを合わせて置いておく。
切ったり張ったりの作業は、監督と一緒にやるのだから、配置だけしておけばいい。
編集するときに、どんな素材があるのか、一目瞭然にしておく。
それを全シーンしておけば、きっと編集は早くなるけれど・・・。
そこまで、最初の編集日までに行くかな・・・?
まぁ、とは言え、最初の編集日でどのぐらいはかどるのかで、状況も変わるだろう。
おいらに出来る準備だけは、しておきたい。

面白いなぁと思うのは、こんなソフトになっても、結局はフィルムにはさみを入れて繋いでいたころと変わらないこと。
アプリケーションの勉強をすればするほど、なんだ、これって、フィルム時代のテクニックじゃないか・・・。
そんなことばっかりが出てくること。
これを全て、覚えるのは、もうほとんど映画学校に通うことと変わらないんじゃないだろうか?

さあ。
今宵も明日のために睡眠時間を確保しないとだ。
ギリギリまで進んで、ギリギリで休む。
まったく休まないでパンクしちゃったら、それはそれで駄目だからだ。

そういえば、朝、トオルさんから、恐ろしい連絡があったなぁ・・・。
今月中に粗編集って・・・うぅぅぅぅぅ
追加撮影の日程を考えても、色々厳しい。
よし、頑張らなくちゃだ。

あとは、自分の学習能力を信じるしかない。
監督のセンスは信じ切っているのだから。
エディターがやりながら、どんどん、スピードアップするしかないのだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:35| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

編集前夜

今週末から編集に入りましょうと監督と連絡を取っていたのだけれど。
少しでも早く始めた方が良いと連絡があり、明日の夜から編集開始になった。
前日までにフォルダ分けが終わっていて良かった。
それが終わってなかったら、とってもとっても、冷や汗をかいていたかもしれない。
カメラのタイムコードはメインカメラだけでも8時間を優に超えている。
それに加えて、サブカメラの撮影データまである。
1分もないカットもあって、この時間なのだから、2日で整理が終わったのは悪いペースではない。

それにしても、1日、早くなったので、監督との編集に備えて、色々と準備する。
まずは、サブモニタの確認だ。
撮影に入る前に、稽古場で一眼レフで映像の芝居の稽古をしては、皆でモニタチェックをしていた。
そのモニタを直接、自分のPCに繋いでみる。
VGA端子とHDMI、どちらからも接続が可能だけど、ワンタッチでケーブルもあったのでHDMIで。
最初、接触が悪かったけれど、差しなおしたら、綺麗にサブモニタになった。
サブモニタの設定をPC側にして、アプリケーションのPremiere PRO CCの再生もサブモニタにする。
アプリケーションから、映像の再生をかけると、見事にフルHDでの再生がサブモニタに映し出された。
今までは稽古場で芝居のチェックをしていたモニタが、まさか、編集でも使用されるなんて誰も知らないだろうけれど。
実は、その可能性があると思って、製品を選んでおいた。
もちろん、最高性能のモノではないけれど、PCに繋げてフルHDまで領域があって、持ち運びが楽なものだ。
このモニタは、映像チェック用だけではないのだ。
実は、モニタチェックや編集だけじゃなくて、舞台本番時も使えるように選んである。
なるべく万能のモノにしてあったのだ。

昨日までサブモニタなしで、映像の振り分けをしていたわけだけれど、モニタが増えるだけでこんなに快適とは。
一つの画面の中に、シーケンサーと映像と、フォルダがひしめき合っているわけだけれど。
小さなモニタでの確認はやっぱり、少なくないストレスだったようだ。
再生出力モニタがあるだけで、高効率になるというのを実感した。
色領域も少なくてもPCのモニタよりも優秀に感じる。
現場でチェックしていたモニタにかなり近い映像の感覚がある。
こんなことなら、撮影時にサブカメラの出力を出してもらえばよかったかもしれない。

それと、課題だったバックアップだ。
預かった外付けHDDを編集に持っていくのは少し問題があると思った。
そもそも据え置きタイプで耐衝撃ではないし、これがどうかなってしまったら、またマスターを取りに行く羽目になる。
だから預かった外付けHDDは、おいらの編集におけるマスタとした方が良いと思った。
それで、映像編集に耐えられるスピードで、かつ、格安の内臓HDDをネット購入しておいた。
これに、予備データをバックアップして置く予定だけど、それが届く予定が明日。
週末からだと思っていたから、購入のタイミングが少しずれてしまった。
さて、どうしよう。我が家のマスタを持って編集に出かけるのは余りにも不安だなぁと思っていたのだけれど。
灯台下暗しというやつだ。決定的なHDDがあった。
それは、実際に編集に使っているノートPCに内蔵しているHDDのデータ側だ。
おいらのPCはOSの入っているSDDと、データ用のHDDを内蔵してあるんだった。
すぐにデータ量とHDDの空きを確認して、それが可能なことが分かった。
マスタの外付けHDDから、全てのデータを内蔵HDDにコピーする。
USB3.0は、かつてを思えば異常に早いと思っていたけれど、流石に内蔵HDDには敵わない。
色調整もエフェクトもかけないなら、ネイティブのまま、普通に再生できるだけのスピードがある。
しかも、編集に行くときに、PCさえ持っていれば、とりあえずは済むのだ。
大きめの内臓データHDDを積載しているってこういうことなのか・・・とため息。
もちろん、だからと言って、バックアップを怠るわけではない。
届き次第、クローンの作成もしていくことになる。

とりあえず今できるハードウェアな準備は済んだ。
あとは入力機器、コントローラを監督が触れるような状態にしたいなぁと思うけれど、それはまだ先だ。

シーケンサーに、撮影データを並べて置く。
・・・とは言え、前半の15~20分程度になるであろう箇所までのOKカットのみだ。
余りたくさん貼り付けておいても、それはそれで、作業が重くなりかねない。
まずは編集初日と二日目、明日明後日で、どんな流れでどこまで進むかを見てからだろう。
きっと、監督やエディターによって、やり方はそれぞれ違う。

一番想定できるのは、まずは細かい部分にはこだわらずに粗い編集をしていくという流れだ。
切り株から彫刻を作るのに似ている。
チェーンソーで無駄な部分を削り取りながら、少しずつ完成形に近づけていくという流れだ。
頭からどんどん、撮影データを並べていけば、かなりの所まではかどるだろう。
プロのエディターに頼んだら、ここの部分だけはどうしても、おいらの方が早いはずだ。
なぜなら、シナリオを読み込んでいるし、どこでどんなショットを挟みたいかも事前に知っているからだ。
本当はそこまでやっておいて、監督と合流しようと思っていたのだけど・・・
監督は、もう最初の最初の並べるところからやると言っている。
そういうことなら、下手に並べておくよりも、ネイティブなままいつでも取り出せる状態にしておくのがベストだ。

ただ、時々、別の流れで作る人もいる。
それは、目から書いていくような絵画にも似ている。
つまり、最初からディティールにこだわって編集していくやり方だ。
頭の中で映像が出来上がっている人はこれも可能だ。
細かい部分まで、順番に頭のシーンからクリエイトしていく。
もちろん、全体が出来たら、流して観て、違和感を取り除いたりもしていくだろうけれど。
もう、最初のシーンからある程度追い込んでやっていくやり方もあるだろう。
それこそ、テレビドラマなんかは時間との戦いだし、撮影しながらの編集だから、そういうこともあるだろう。
それに、この流れでやれば、最初の2~3シーンで映画全体のテンポや流れを決められる。
最初に基準が出来れば、どこが重たいか、どこが遅いか、わかりやすくなる。
だから、このやり方はやり方で、早いのだ。
最初に最後まで全体感がわかるのは前述のやり方だけど、このやり方なら全体感がより濃くなってくる。

監督がどっちのやり方を想定して、明日からの編集を希望したのかはわからない。
どっちにも対応できるように準備しておくしかない。
何度か編集の流れを確認したけれど、結局、ちょっとわからなかった。
全体のことを言っていたり、ディティールのことを言っていたり。
とにかく、おいらはエディターとしては未熟だから、準備だけはしっかりしたいのだけれど。
恐らく、監督の頭の中では、全然別の問題点や編集点があるわけで、やってみるしかないのだろうなぁ。
いきなり、ラストシーンから作っちゃおう!と言われてもおかしくないのだ。
まぁ、とにかく、監督の思う映像に少しでも近づけるならそれで良い。

さて、このBLOGを書き終わったら、モバイルな状況を作ろう。
なるべく一つのバッグに必要なものをすべて入れて置けるようにしたはずだ。
作業が遅いとか、センスがないなぁとか。たくさん言われるだろう覚悟も一緒にバッグに入れておこう。

でもね。
監督とおいらでエディットする映画なんて。
本当、10年越しに、こんなことが起きるんだな。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:25| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする