2016年10月16日

現場入り

ロケ地入りした。
通常、俳優のロケ地入りの時は全ての準備がなされている。
分業されているのが映像の世界だ。
当然、俳優は芝居を仕上げておくという仕事がある。
あらゆるプロフェッショナルが、あらゆる仕上げをして集結するのが現場入りだ。

けれど、今回のプロジェクトは違う。
集まったのは俳優たちのみ。
女優は一斉に掃除を初めて、男は力仕事だ。
おいらは、水道局であったり、電気周りであったり、色々仕事があったけれど。
男の力仕事は、材料がそろうまでは、準備段階しかできない。
それでも、重いものを運んだり、伐採をしたり、電柱に上ったり。
とにかく、様々な作業がある。
パンパン小屋の玄関前の整理だけでも一仕事だ。

こまめに休憩をとろうと声をかけていく。
疲れた時、人は脳から直接、休みなさいという命令が出ているはずだ。
それを無視すれば、脳は今度は、無理している部分を緩和するためにホルモンを出す。
アドレナリンは元気をくれるけれど、一時的な躁状態ともいえる。
それは、必ずバランスをとるためにあとから、軽いうつ状態で帰ってくるものだ。
そのコントロールがおかしくなってしまうから、働きすぎのノイローゼが生まれる。
たった2週間ぐらい頑張れるさという自分はもちろんいるのだけれども。
本分は俳優なのだから、なるべく、全員にダメージを残したくないのだ。

ロケ地全体のツアーで回った時に。
蜘蛛の巣を切りながら歩いた。
20年以上眠っていた土地なのだ。
土地にいる神様にも挨拶をした。
初めてその地を踏んだ俳優たちはどう思っただろう。
それがどんなシーンに、どんな映像になるか想像できただろうか。
ここは、このシーンの撮影予定と説明するたびに、ああ!と声が上がる。
そう。ここには、ほぼすべてのシーンを撮影できるロケーションが揃っている。

とは言え、メインとなるパンパン小屋の設営はまだ後だ。
今日は、搬入作業と準備作業しかできない。
気づけば、日が落ちる直前。
あたり一面がオレンジ色になっていた。
スタッフルームと楽屋の掃除をお願いしていたのだけれど。
想像以上に、楽屋が出来上がり、スタッフルームが出来上がった。
ロケ先でここまで楽屋もスタッフルームも駐車場もそろっていることなんて稀なんじゃないだろうか。

ある程度、先が見えた時点で女優たちを先に帰す。
みんな、へとへとだったし、これからは真っ暗になる。
とにかく、トラックの到着を待つだけなんだから、もう必要がない。
日が落ちるとあっという間に、ロケ地は闇に包まれた。
作業灯を2基、設営してつけてみた。
想像以上に明るくなる。
見ると、タングステンのオレンジの光が置いてある小道具と俳優に当たってた。
それは、まるでフィルムに焼かれた映像そのものだった。
暗闇で灯をあてるだけで、陰影が、深い映像のような絵にする。
振り返ると、パンパン小屋を組む建物の窓から明かりが漏れている。
白色の作業灯は、ぎゃくに、そんな場面で、リアルを生んでいた。

トラックが到着して、大道具や材料をおろしていく。
懐かしい、朝陽館でいただいた数々の道具を久々に目にする。
時代物の、家具が辺り一面に並んでいく。
その家具にも、タングステンの光と影が、陰影をつけていく。
最後にトラブルもあったけれど。
今日はここまでだ。
搬入も思ったよりも進んで80%は終わった。
片付けもほぼ100%終わった。
明日、墨出しをして、小屋の基礎を作れたら、仕込みも早くなる。

帰ることにするけれど。
思い立って、数人の男だけで呑んだ。
男だけなんて、とても久しぶりだ。
男しか話せないことも、本当はあるんだぜ。
織田さんが、皆と礼さんの話ができて良かったよと言って、お開きになった。

明日、明後日が勝負だ。
一気に、あの現場にパンパン小屋を作り上げようぜ。

たった一日そこにいただけで。
俳優たちは現場に慣れたはずだ。
それは、ものすごいアドバンテージになったはずだ。


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2016年10月17日

搬入二日目

昨日、予定以上の搬入作業を終えたために、今日はトラック舞台以外は午後入り。
今回のメインのセットになるパンパン小屋の基礎部分になる平台を取りに行ってもらう。
おいらは、途中からトラックに合流して午前から倉庫作業。
設営に必要な道具や、これまでの舞台で使った道具なども全てトラックに積む。
倉庫に上がる階段で、ああ、いつもよりも足が上がらないなぁと気づく。
想定していたよりも早く作業が終わったので、昼食をとって、ロケ地に向かう。
集合時間よりもやや早く着いたから、下せるようなものだけ下ろしていく。
おいらは、自分の衣装や貸し出す予定の衣装も、運んでもらったから、ほこりにならないようにロッカーにしまう。

徐々に到着する男メンバー。
実は女優陣は、今日は別の稽古場で稽古をしている。
昨日、掃除をしてもらって、ほぼ完了している。
搬入、準備作業であれば、ということで、女優は稽古になった。
男だけの時間は今日だけ。
相変わらずバカみたいなことを言いながら作業を続ける。

トラックから荷を下ろす。
これでほぼ全ての材料は搬入が済んだことになる。
作業分担をして、それぞれの作業に入る。
美術設営は翌日から。
けれど、美術スタッフが入る前に出来ることも当然あるからだ。
実際に一番利用する玄関の扉の修理。いくつかの小道具の制作。
そして、なによりももっとも大事な、メインとなるパンパン小屋の基礎を組む。
平台もいつも舞台で使っているものよりも重量感のある平台だった。
測量して、墨を引いて、足を並べて、平台を組む。
そして、平台通しを繋げていく。
この作業を搬入日に完成させておくだけで、まったくその後が変わるはずだ。

玄関扉はスムーズになり、基礎ができる。
基礎につなぐべく、わかっているパーツも二つ出来上がる。
小道具も出来上がった。
夢中になって設営しているから、織田稚成にお通夜に向かうように言ったんだけれど。
あと少しだけ・・・と、中々行こうとしなかった。
いいから行けと命令して、やっと、着替え始めるようだった。
結局、開始時間には間に合わない時間に出ていった。
織田がいなくなっても、設営は続く。
こだわる部分も出てくる。
ここにきて、事前に準備しておいた道具も、活躍し始める。

基礎が組みあがった段階でタイムアップ。
一歩外に出ると、すでに真っ暗だった。
昨日置いて行ったチャリンコにまたがって、帰宅する道すがら。
空に浮かぶ、大きな満月を見上げる。
間違いなく、満月に応援されながらここまで来たように思う。

明日は搬入作業とは違う。
いよいよ具体的な美術設営に入っていく。
集合時間もこれまでよりも、ぐっと早くなる。
苛酷だけれど、同時に、肉体労働よりも、役者に近いクリエイティブな作業にもなっていく。
なんせ、そこに、終戦直後の街がどんどん立ち上がっていくのだから。

帰宅していくつかの連絡をして。
すでに、ほぼギブアップ状態。
シャワーを浴びたら、いつもよりも、右の上腕二頭筋が膨れている。

おいらは、カギを預かる身だ。
だから、なるべく自転車で行く。
交通手段がなくなっても帰ることができるから。
逆を言えば、音が出ない作業ならみんなが帰った後も続けられる。
むしろ、ある程度美術が組みあがったら、個人練習だってできる。
あの場所を占領だってできる。
・・・でも、どうかな。疲れちゃうかな?
とても、練習できる精神状態にはならないかもしれない。

いよいよ平日だ。
電車の人は、ラッシュ前に電車に乗れるといいのだけれど。
早く集まって、早めに終わったほうが健康にもいいはずだ。

あの地を。
セブンガールズの街にする日が来た。
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2016年10月18日

美術設営1日目

美術の設営についに入った。
やはり、昨日のうちに基礎の舞台を組んでおいたのは大きかった。
基礎の上に柱を並べて、そのあと、どこにどんな材料を組み込むか立ち並べていく。
美術さんが、ここに、これを!こんな建具ないですか?こんな家具ないですか?にもどんどん対応していく。
イメージがどんどん具現化されていく。
基礎からやってたら、こんなに進んだはずがない。

本当に色々なラッキーがあった。
美術の杉本さんとの出会いはもちろんだけれど。
家具類や建具などを旅館からいただけたこと。
足場丸太をいただけたこと。
トタンをいただけたこと。
ほかにもたくさん、信じられないけれど、手に入れてきたこと。
そして、このロケ地!
何かがないと思うと、このロケ地でみつかるという偶然の連続・・・。
ちょっと、信じられないような素晴らしい環境の中、セットを組み立てている。

気づけば、柱の間に壁が立ち、部屋の仕切りが立ち。
少し道具を置くことで、雰囲気を見るようなところまで行って。
朝早くからすでに12時間経過していたのだけれど。
真っ暗な夜の暗闇の中で、作業灯に照らし出されたその部屋は、まさにパンパン小屋そのものでした。
もちろん、これは、まだまだ途中段階。
ここから、さらに材料を重ねたり、汚しを入れたり、していくわけで・・・。
照明だって作業灯ではなくて、本当の照明になって。
そこに、衣装を着てメイクをしたパンパンガールが立つと思うと・・・。
うわあ!!!
これは・・・これは、とんでもないことになる!!!
・・・と確信したのです。

俳優ってね。
稽古着で稽古をしているでしょ。
ジャージとか短パンとかTシャツとかさ。
それがね、変わるの。
衣装を着ると、自分でその気になっちゃう。
セットに立つと、自分でその気になっちゃう。
音楽が流れると・・・照明が灯ると・・・
どんどん、芝居はよくなっていくのですよ。
それが起きると確信したよ、おいらは。

明日も朝が早い。
明日には、ほぼほぼ建て込みが終わって、明後日から装飾に進めるぐらいにしたい。
さすがに、男だけでは、もう無理な段階だから女優にも手伝ってもらうことになる。


終戦後・・・
焼野原・・・。
銀座から富士山が見えるような焼野原。
雨露をしのぐために、そこら中に落ちている燃え残った廃材で小屋を建てていった。
それは、まさに素人建築で、建築の常識なんてなんにもないような掘っ立て小屋。
男は兵隊にとられていたから、女だってバラックを建てた。
そんな、風が吹けばきしむような雰囲気のバラック街。
おいらたちは、その当時と、同じように廃材で、素人建築していっている。


これは、すごいことなんだよ。
本当に、奇跡のようなことなんだ。
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2016年10月19日

美術設営2日目

集合時間前に鍵を開ける。まだ早朝。
ロケ地の建物の窓を開けていって、空気を入れ替える。
前日の雨から一転の、青空。
それならと、布団を干す。
旅館からいただいて長い間布団袋に入っていた布団に呼吸をさせないと。
湿気で重くなった敷布団を並べていると、何人か到着。
布団を並べるだけで、結構な汗をかいた。

美術さんが到着して、すぐに設営に入る。
前日は雨だったから室内の設営だけだったけれど。
せっかくの晴れだから、外から設営していく。
外観も大事な要素。
すでに、ロケ地そのものが、時代感があるけれど、そこに追加していく。

ものすごいスピードで作業が進んでいく。
積極的においらも、こういう感じでいいですかと進めていく。
やはり、二日目の作業がカギだ。
翌日には、監督や撮影監督もロケ地入りする。
撮影するアングルの確認や、美術の確認も当然出てくる。
それまで、どこまで追い込めるのか。
少なくても、メインとなるパンパン小屋だけでも、めどをつけたかった。
けれど、人数が一番少ない日・・・。
もう、頑張るしかない。

女優達も積極的に設営に参加した。
インパクトドライバーを握り、布を染め、のこぎりを挽き、トタンを運ぶ。
男だって嫌がる作業もあるし、出来ない作業もある。
いつもの舞台であれば、男だけでいいよと、手伝うことなんか少ない。
けれども、やっぱり、22~23日にリハーサルをしたいし。
スタッフさんが来るまでに形にしたいという思いもある。
でも、もう、そういうことだけでもないのかもしれない。
どんどん出来上がっていくパンパン小屋にワクワクが止まらないのかもしれない。

音楽監督の吉田トオルさんが差し入れを持って現れる。
ぐるりと、ロケ地を案内して、しばし歓談してから作業再開。
トオルさん、懐中電灯で手元を照らしてくださったりしてくれる。
実際の現場の空気を感じて曲を作りたいと思ったなんて言っていたけれど。
その、現場の空気がリアルタイムでどんどん出来上がっていくのだから、どう思ったか心配だったけれど。
気に入ってるセットの箇所とかもあったようで、一安心。
あそこに、昭和の衣装を着た俳優が立つ日がもう来週に迫っている。
きっと、トオルさんの想像力だと、そこまで見えているのだなぁと思った。

大物の建て込みがあらかた片付いた。
ここから残りの建て込みと装飾に入っていく。
想像を超えるスピードで順調に進んでいる。
それもこれも、皆が頑張っているからだ。

全員が現場を出てから一人、カギをかけていく。
電気も消えて、懐中電灯一本。
そこから、自転車にまたがって帰宅した。

これは、美術設営でさえないのかもしれない。
すでに、クリエイティブな、映画作りという作業に入っている。
そんなことを思いながら。
重くなったペダルを踏んだ。
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2016年10月20日

美術設営3日目

搬入から始まって5日目。
急ピッチで作業を続けていく。
本当に、うちの連中はよく動く。

当初、美術の杉本さんからは2週間は設営に時間が必要じゃないかと言われたのを覚えている。
それを、1週間で自分たちでもやるのでと、お願いしたはずだ。
その1週間を搬入日を事前に設定することで、更に短くできればともくろんでいたのだけれど・・・。
これは、本当に、まさかまさかだけれど。
たったの3日で美術設営が、90%完了してしまった。
残りの作業は、汚しであったり、釘頭を塗ることであったり。
或いは、片付けぐらいのものだろうか?

設営している最中に、スタッフさんが初の現地入りをする。
監督、助監督、撮影監督、製作部。
スタッフジャンパーを役者からのプレゼントとして送る。
こんなに喜んでいただけるとは、思わなかった。
打ち合わせ前に、現地のツアー。
ロケ地をみるたびに、驚きの声やため息が上がる。
すごいな。これは・・・。
思わず呟いてしまうスタッフさんも。
クリエイティブな、場所を少しでも刺激できることが出来たんじゃないかと一安心。

スタッフ一行を、用意しておいたスタッフルームに案内して、打ち合わせが始まる。
おいらは、外して作業を続行する。
昼過ぎに打ち合わせが終わり、しばしスタッフさんと歓談。
撮影監督の吉沢さんが、積極的に色々な意見をしてくださる。
本日予定の晩餐にも招待するも用事が入っていた。
明日は、監督と助監督で撮影方法について綿密に打ち合わせるという。

その後製作部打ち合わせに参加して、必要なものが他にないか確認。
いくつか、当たらないといけなくなり、連絡作業を続ける。
そこで、ようやく、皆に遅れて昼食。
簡単にカップラーメンで済ませて、作業にやっと合流する。
幸い、監督が残ってくださったので、色々と確認しながら装飾を進められた。
気づけば、もうやれることがほとんどないという状態になっていた。

買い出し班が戻ってきたころはすでに辺り一面真っ暗。
監督と前日お誘いしてあった音楽監督の吉田トオルさんが話をしている。
この何気ない二人の会話が、映画を大きく変えるのは、18年間でよくわかっている。
冗談交じりでどこまで本気かもわからない会話もあるけれど、お互いクリエイティブ脳を刺激している。

今日まで頑張ってきた仲間たちに、BBQを用意していた。
もちろん、スタッフさん以外には参加費があるけれどさ。
任意だったのに、全員残っていた。
事前に用意してあったBBQセットを広げて、フランクフルトや肉が焼けていく。
おいらは、ビールで乾杯すると、大した量じゃないのに、一気に疲れが来た。
今日はスタッフさん対応で気疲れもあったからなのか、それとも設営が順調で安心したからなのか。
肉を焼くのは、中野圭と、女優達。
おいらは、食べるばかりで申し訳ないなぁと思ったけれど。
とにかく、見れば、皆が笑顔で、楽しそうに焼いたり食べたり話している。
スタッフジャンパープレゼントもそうだけれど、こういう映画とは一見関係ないことこそ重要だと思う。
自然、映画の話が出るし、皆の思っている方向性が一つになっていくのがわかる。
映画の座組とは、ファミリーだ。
けれど、撮影期間が短い。
それをしっかりと座組にしていくことこそ、おいらの出来る最大の演出だと思う。

飲みながら、美術の伊藤さんに確認する。
伊藤さんも今日までに出来上がった美術は、金曜日ぐらいに出来る予定だったという。
ここから先は、自分と大道具さんでほぼ出来るから、稽古しても平気ですよと頂く。
まぁ、男連中は、置きっぱなしの材料の片付けや、裏導線ぐらいはやらないとだけどさ。
それにしても、ここまで順調に進むのは、全員が、頑張ったからだ。

トオルさんと監督と、色々に話す。
すぐに帰ると言っていた監督も、思ったよりも長くBBQに参加してくれた。
人生初のBBQだなんて言っていたけれど、監督も楽しそうだった。
うちの連中は、本当によく動きますよ。と監督に言うと、深くうなづいた。
通常の映画では、あれやっといて!と頼める人なんか何人もいない。
監督が、その場でぱっと誰かに頼むとあっという間に、地面までならしてしまうのだから。

印象的だったことがある。
トオルさんが言った言葉。
「だって、前墳は最初からそうだったじゃない。」
つまり、プロの劇団だったんだから!という意味だ。
時々、ニュースで、何かの事件があるたびに「劇団員の・・・」とか「元劇団員」とか頭につく。
ああいう報道は、いわゆるアマチュアの自称役者的な、揶揄が入っているなぁといつも感じる。
実際にこの世には学生のアマチュア劇団というのもあるんだろうと思う。
おいらたちは、旗揚げ当初から、プロの劇団だとやってきている。
それこそトオルさんはプロミュージシャンで、そういう人がオペレーションをやってくれていた。
制作でも、受付でも、場内整理でも、大道具でも、音楽でも、演出でも、
ちゃんと、プロの対応が出来るように積み重ねてきた。

きっとスタッフさんたちの中には劇団の代表作の映画化というのを聞いただけだから。
「劇団」というもののイメージがあったと思う。
映像畑の人だから、色々な撮影現場に来る「劇団員」のイメージもあったはずだ。
その想像とは、きっと色々ずれていたのだと思う。
どうやってこのロケ地を借りたのか。
想像していた美術セットを、超えていたこと。
スタッフルームやスタッフジャンパーの準備。
あとは、芝居を見せるだけだ。
こいつらは、プロの作品制作集団なのだと、思っていただくには。

翌日の入り時間を少しだけ遅く設定した。
これも、今まで早入りしていたメンバーへのご褒美だ。
大変なだけじゃ、何も進まない。
少しずつ、役者の脳になっていくべきでもある。

稽古をしよう。
あのロケ地には。
あのパンパン小屋がすでに存在する。
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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 07:57| Comment(0) | 撮影準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする