2019年11月23日

TOHOシネマズ名古屋ベイシティ復活上映決定

ドリパスという上映終了した作品の復活上映をリクエストするシステム。
最初に上位達成した時は上映館が秋葉原UDXシアターのみだった。
多くの作品が様々な上映館で決定する中、インディーズムービーの厳しさを知る思いだった。
それでも秋葉原の上映が余りにも幸せな時間で。
ああ、こんなこともあるのか、なんてありがたいことだろうと皆で思った。

二度目の上映候補に選ばれたこともすごいことだった。
一度だけならず二度。
多くの皆様が日々リクエストを重ねてくださったからこそだった。
ただ中々上映館の連絡がなかった。
前回、一館のみだったこともあったしやはり関東を中心にミニシアターでの上映のみだからかなぁと心配だった。
実際に上映希望のリクエスト分布地図を見れば、どうしたって偏りは生まれてしまう。
上映した地区からのリクエストが多いのは当たり前のことだけれど。

上映候補が2館の連絡が来た時ドキドキした。
そこに「TOHOシネマズ」という誰だって知っている名前があったからだ。
映画「セブンガールズ」を製作すると決めたその日に、TOHOシネマズで上映されることなんて想像も出来なかった。

インディーズムービーは90%が上映できないままお蔵入りするという。
上映するために様々な映画祭にエントリーをしたり、配給会社にプレゼンをしたりを繰り返す。
映画祭の会場で目に止まったり話題になって、ようやく上映できるのだから。
そしてようやく上映出来たとしても、1週間上映してそこで終わってしまう事が殆どだ。
少し話題作になっても数か月で上映終了してしまう作品だってある。
数百という作品が映画祭にエントリーしても上映されるのは10本足らず。
そういう中にダイブするのは大きなリスクもあるぞとわかっていたはずなのに。
まさか、無冠のままこんな場所まで行けることになる日が来るだなんて。

ただ大手シネコンでの上映には条件が当然のようについた。
ドリパス上映用に借りた会場じゃないのだから。
仮に上映できないとしても、いくらでも流す作品を持っているのだから当然だ。
この曜日この時間このスクリーンであれば最低限50席の予約が入らないなら上映できないという条件。
そのラインは高いような低いような、ともかくヤキモキとするラインで。
同時にきっとギリギリになってくるんじゃないかなぁという心配だった。

その日から地道に地道に東海地区に縁のある方に、こんな映画がありますよと連絡を続けてきた。
もしくは、映画好きな人がいたら、こんなのがあると教えてあげてくださいとお願いを続けてきた。
もちろん今池の名古屋シネマテークで足を運んでくださった皆様にまた来てくれという事が一番簡単かもしれないけれど。
それだけはしないように自分に言い聞かせていた。
2回目以降のリピートはお願いするものじゃなくて、きっとお客様が選ぶことだからだ。
一度目を見て、もう一度観たいと思ってくださったお客様が自発的に選ぶことを強制したくなかった。

20日の前売予約期間の残り4日を切ったタイミングで、本日、名古屋復活上映が決定した。

ご予約いただいた皆様ありがとうございます!
一時はどうなることかとやきもきしましたけれど。
こんな形で上映決定が決まるだなんて。
リピートの皆様もいらっしゃると思います。
初見の皆様もいらっしゃると思います。
決定した直後から、登壇できるメンバーを募っております。
皆様にお会いできることを今から楽しみにしております!!

この上映が決定したことは色々な意味があると思う。
50席という条件があったけれど、それは同時にメリットでもある。
TOHOシネマズ内での上映の場合、受付があるから予約期間が終了しても当日券でも入れる。
つまりその日にシネコンに来て、観たい映画が満員だったりした人が他に何があるかなぁ?とか選ぶ作品になる。
・・・とは言え年末の大作が並んでいる中でなのだけれど・・・
普段、ミニシアターなどには足を運ばない人たちがこんな作品があると知ることが出来る機会になる。
あのポップコーンをほおばりながら映画を楽しむことが出来る。

それときっとこれは大袈裟なことなのだけれど。
毎年・・・というよりも日々生まれ続けているインディーズムービー。
その中には傑作が合って、本当ならもっともっとたくさんの人が楽しめるような作品があって。
そりゃ出演している役者が無名でも、監督が無名でも、面白い作品があって。
でもそういう作品がどんなにミニシアターで話題になっても世間にまで届かないという現状。
そんな現状に小さいながら風穴があくようなことなんじゃないかなぁって思っている。
どんなに小さな作品だって、上映に辿り着いて、少しでも話題になって、応援してくれる人がいたら。
世間という広い広い世界で上映することだって不可能じゃないだぜっていうケースになる。
本当は映画会社だって、そういう作品を探しているはずだ。
制作費がかからないで、話題になるような作品があるなら上映したいはずなのだから。
それでも中々そうはならないのは、そこに大きな大きな隔たりがあるのだと思う。
復活上映リクエストサイトというシステムがその隔たりに橋を架けてくれているよというのは。
むしろ逆に感動的なんじゃないだろうか。

当日、TOHOシネマズでたまたま観に来てくださる人もいたらなぁなんてどうしても夢想してしまう。
家族連れや恋人同士がふらっと観てみようかなんて。
そんなに甘いこと考えるなと言われてしまいそうだけれど。

名古屋も大きな空襲があった土地。
ベイシティとなれば大きな軍艦も立ち寄った場所だ。
多くの飛行機が生産された名古屋という街、そして今も多くのエンジンが生まれる街。
そこで上映されることを思うだけで震えてくる。
今池でいつも東海地方から舞台に来てくださるお客様にお会いしたことを思い出す。
映画は様々な土地に行けるのだ。

予約期間は11/27 18時まで。
TOHOシネマズのHPでの予約がそのあと出来るようになるのかは未定だけれど。
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 12/7(土) 15:30~
一人でも多くの皆様にご覧いただけたら。

秋葉原も80席まで予約が伸びている。
秋葉原UDXシアター 12/22(日) 16:00~
こちらは前売予約のみだから皆様お気をつけて!
予約期間は、ギリギリの12/20 18時まで。
クリスマス直前、たくさんのメンバーの登壇が決定しています。

大成功して他の地方の映画館も手を挙げてくれたらなんて。
いや、そこまで考えるのはきっとまだまだ早い。
まずはこの2つが大成功となりますように。

皆様ありがとうございます。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 23:38| Comment(0) | 延長戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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