2019年06月16日

徐々に広がる映画を目指して

ようやくゆっくり出来ますねなんて言われることがあるけれど。
そりゃ、一番忙しかったころに比べたらの話であって。
ゆっくりなんか出来ない。
クラウドファンディングの最後のリターンのための準備を地道に進めています。

なんとなくお察しかと思うのでありますが・・・
メイキング映像の本格的な編集に入っていて。
なんとなくで進めていけるかとも思ったけれど。
結局メイキング用に撮影しておいた映像を全編確認する。
数時間・・・長かった。
これを編集して、35分前後に出来たらなぁと思うけれど。
使えない映像も多く、なんの説明もないまま流していいのか。
追加撮影は必要なのか、検討が必要だと思う。
まぁ、多分、編集してから、誰かに音声で解説を録音してもらう方が良いのかな?
それもどんどん組み立てていかないとだ。
明日は稽古がない珍しい日曜日、どこまで追い込めるかだ。
常に何かと何かが同時進行で進んでる。
それは今もだ。

セブンガールズが公開まで行って、連日新宿で満席を記録し続けて。
そのまま大阪、渋谷の上映が決定した。
渋谷の上映はそのまま舞台公演とスケジュールが重なった。
劇団前方公演墳旗揚げ20周年記念公演「BEGINS of Sevengirls」
映画「セブンガールズ」の前日譚となる終戦後にあの歌が生まれた物語だった。

小屋入りして、舞台を演じて、そのまま映画館に誰かが言って舞台挨拶をする。
そういう日々が続いた。
新宿での上映が1日台風で上映中止になったこともありもっと動員できるかもしれないと思っていたけれど。
前週に急な決定で宣伝不足だったこと、23時すぎに終わるレイトショーだったこと。
もろもろの条件が重なったこともあって、満席というわけにはいかなかった。
それでも、K'sで満席で観れなかったからというお客様が足を運んでくださって。
幸せな出会いが続いた一週間だった。

舞台が終わって大阪での上映が始まった。
自分は最終日に一人で登壇するという予定で行ける人だけで組むつもりだった。
結果的に平日も含めて全日程、登壇イベントをすることが出来た。
大阪十三シアターセブンでの上映では気付かされることがあった。
映画館がイベントのレポを連日出してくださったことだ。
動画や、写真で、連日レポートをしてくださった。
それが思いのほか、関東のお客様を含めて皆が楽しんでいて。
同時に、これまでの自分たちが持つ宣伝の拡散力とは違うものを感じた。
特に初日の登壇イベントで出演者がダンスをした動画に関しては拡散していた。
ああ、こういうことをちゃんと考えてやっていかないといけないとその日に思った。
たったそれだけで興味を持ってくださる方が、一人だけでもいるかもしれないのだから。
当日のイベントの告知しかしてこなかった自分を悔いた。
経験して、学んで、生かさなければ、自分たちのようなものは素手のようなものなのだから。

最終日に大阪に行き、立ち寄りたい箇所を回ってから早めに映画館に行く。
そして担当者さんと話をさせていただいた。
連日のイベントについてどうだったか。盛り上がった日はどんな日か。何か問題はなかったか。
どんなことを話したか、どんな様子だったのか。
もちろん大きな問題があれば、その前に耳にしているだろうけれど。
そういうことじゃなくて、些細なことでもいいから確認しておきたかった。
その時点で次の上映館が決まっていなかった。
だからその時点での全ての最終日だったはずだ。
にもかかわらず、それをリサーチしたのは、ここから先に上映が決まった場合、そこが大事になると思ったからだ。
あくまでもお客様視点で、映画を鑑賞した後に何をするべきか。
一旦、上映が終了する中で、再検討したい課題だった。

それからが苦しい日々だった。
あっという間過ぎた。
自分は引き続き、様々な形で上映に向けて勉強したり検討を続けていたけれど。
それでも決まらないというのはやっぱりただただヤキモキが続いた。
それでも、もし次に上映が決定したらということは頭から消さないようにした。
そして、宣伝について、もう一度考えるようにした。
やはりそもそもの知名度が足りていないという反省点が大きかった。

それはそうだ。
役者は全員無名で、監督は漫画原作をしたことがあるとか関係なく初長編監督作品。
そもそも国内の映画祭などにはどこにもエントリーすらしていない。
最初の上映は劇団ファンが応援してくださっても、その次からはそのチャンスもなくなる。
まず少なくてもインディーズムービーと呼ばれる世界の中での知名度を少しでも上げなくてはいけない。
友人、知人の範囲で広がっても、そこに届くには何人も間に介さなければいけない。

もう一度、1から各メディアに連絡をした。
有償でのプロモーション記事をお願いすることは出来ないのだから、記事になるような内容を準備しなくちゃいけない。
そりゃバズるようなエキセントリックなことや何かをすることも、頭をよぎった。
でもそういうことをするのは違うぞと思った。
話題性は大事だけれど、必ずそういう仕掛けはあとで別の形で返ってくる。
監督の作品で、そんなことを無責任に出来るわけがない。
気分は目に映らないのだ。
何かエキセントリックな仕掛けをすれば、きっとフォロワーやいいね!が増えるという目に見える変化がある。
けれど、そっぽを向かれてしまったり、なんとなく避けられたり、そういう気分や気配はまったく目に映らない。
支持してくれる人だけを見ていたら、それはもうプロモーションではない。
当時メジャー配給の映画の一つがそういう宣伝をしていて、特に強く自分で決めたことだ。
その宣伝活動をみて、なんとなく厭になった自分がいたからだ。
無名な映画だたらこそ、まっとうに地道に、丁寧に伝えていくことだと信じた。

そんな地道な一歩一歩の最中だった。
UPLINK渋谷でのアンコール上映が決定したのは。
ものすごく嬉しかったけれど。
上映できる喜びだけではいけないと自制する自分が確実にいた。
公開した時の自分から成長している。
上映期間は1週間。
それが終わればまた上映が決まらない日々が始まる。
だからその次の映画館が決定するまで延長してもらえるには?というのを徹底的に考えた。
一週で終わったら全部自分が悪いのだと言い聞かせて、宣伝を開始した。

良いニュースは重なっていった。
ネットメディアで記事を書いてくださることが決まった。
直接のお願いがやっと届いた。
Yahoo!ニュースにも転載されると聞いて、テンションが上がったけれど。
載せてもらう役者の中から自分の名前は消した。
役者としてYahoo!ニュースに掲載されるなんて今までの自分の人生では考えられないことだけど。
メディアと連絡していた自分が掲載されてしまったら、それはもう宣伝ではない。
自己顕示欲が出てきそうになるたびに自分の頭を叩いた。
作品を監督をあの女たちを、一つでも前に押し出していく。
そして、より広がるようにしなくちゃいけない。
きっとUPLINK渋谷の上映がこれからの鍵になる。
そう信じた。

映像での再上映速報、渋谷近辺での宣伝、もう一度1から宣伝をしながら。
大反対覚悟で、渋谷での上映に向けて計画を練っていった。
通常の映画は公開週にお客様が来てそこから徐々に動員が落ちていく。

セブンガールズはその反対を行く。
上映を繰り返すたびにファンが増えて、口コミが広がっていく。
そういう作品にならないといけないと心に決めていた。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
上映期間終了 皆様ご来場ありがとうございました。

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:28| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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