横浜上映3日目。平日がやってくる。
自分も今日からは昼間にチラシを撒くことも出来ない。
土日週末に大きく偏っていることは予想済みだっただけに動員について心配していた。
やれることをやれるだけやるしかないのだけれど。
空が泣き出しそうな気配だった。
天気予報は何度か変わりながら、なんとか上映前までは持つとわかった。
うまくいけば映画終わりも、まだ降らないかもしれないという予報になった。
そこで少し胸をなでおろした。
当日券の動きは天気に左右されるから。
そう思っていたけれど、外に出て空を見て、ああとすぐに思った。
予報では21時からの雨だけれど、曇天が覆いかぶさっていた。
こればっかりは仕方がない。
黄金町駅に降り立つ。
思えば、チラシを持っていった日も含めて、晴れている日しか来たことがない街。
雨の映画館っていうのも、それはそれでなんだか情緒的でいいなぁとかも思っていた。
空が暗いこの街に降り立って、なんだか観たことがない雰囲気だった。
雨の映画館どころか、曇りの黄金町というのも情緒的だった。
映画館に到着していつもなら動員数を確認するのだけれどしなかった。
全てが終わってからにしようと思った。
何をしようとそれはわかるのだから、事前に知ることもないだろう。
それにしても。
週末土日のあの動員数はやっぱり奇跡なのだ。
関東で五度目であり、前回最終日から時間が空いたのに満員状態になったのだから。
例え偏ったと言っても、満員になるなんて誰も思ってなかった。
もちろんそうなって欲しいと、皆で頑張ってきたのだけれど。
だから何が起きるかなんてわからない。
今日だって、何が起きるかなんて誰にもわからない。
時間になって、客席後方から映画館に滑り込んだ。
何が起きるかと思っていたけれど。
後方から客席を見た時に、ほぼ予想通りの動員だった。
数は確認しておかないようにしたけれど、予想はどうしたってしてしまう。
客席数が大きい分、動員数が少なければどうしたって席が目立つ。
ぐっと踏ん張る。
大丈夫、今日からだ。
今日からが平日なのだから。
ここから金曜日まで、更に盛り上がっていけばいいのだから。
舞台挨拶が始まる。
後方から撮影していく。
昨日までとは違う風景だけれど。
不思議と客席と舞台が近く感じる。
これはこれで暖かいなぁなんて思っていた。
そしてこの暖かさを感じながら、やっぱりこれからだぞと考えている自分がいた。
サイン会が始まる。
昨日までの長蛇の列とは違った。
そこに行けばほぼ並ばずに役者からサインをもらえる。話だって出来る。写真だって撮影できる。
お客様と監督と出演者が笑顔になっている素敵な空間がそこにあった。
この暖かさがセブンガールズなのかもなぁなんて思ってた。
そう思ってシャッターを切っていたら、するりと若い方が現れた。
まっすぐに監督の前に立つと一言。
「しびれました!」
と口にする。
映画を観た直後は話すことが出来ないと思って、街を一週歩いてから戻ってきたという。
なんでこんな映画を撮ろうと思ったんですか!?
ストレートに監督に質問を始めた。
昨日までだったら、あの長蛇の列だから、多くのことは聞けなかったはずで。
そして平日のこの時間帯が、学生には最高の時間帯というのがすごくわかった。
そして今日まで、この時間帯での上映がなかった分、そういう出会いが少なかった。
監督も真摯に答えて、気付けば熱を持って映画について話していた。
今までこんな風景は観たことがなかった。
UPLINKで遅いのに来てくれた若い方は結局話すことなく帰っていったのを思い出した。
今日、舞台挨拶をしている映画は一つもなかった。
平日まで舞台挨拶を続ける。
それは自分たちにとって大事なことだった。
そしてきっとこの時間帯だからこその大事な出会いが待っているはずだと信じていた。
まさかそれが月曜日からあるとは!!
彼は同じように映像を学んでいる友人に必ず話します!と言ってくれた。
その後、別の映画を観るともう一度ロビーの椅子に座っていた。
今はたくさんの映画を観たいのだという。
ああ、自分もそういう頃があったなぁと嬉しくなっていった。
瞬間自分の中にイナヅマのように電気が走った。
そうだ。平日が始まったんだ。ここから始まるんだ。
この時間帯に映画を観ている層に口コミが広がるそのスタートの日になるのだから。
明日、明後日、少しずつ広がっていくかもしれない。
副支配人さんと話をしてみると、弱い曜日だということもあって普通のことのように話してくださったけれど。
もっと頑張ります!と伝えるしかなかった。
泣いても笑っても、現時点で上映予定は残り4回になった。
明日、明後日、しあさって。
最終日まで少しずつでも伸びていってくれるだろうか?
今までの映画館でもここからもう一度伸びていくことを経験していた。
座席数が全然違うけれど、最終日近くなってから満席になった会場だってあったのだから。
そして折り返し地点がやってくる。
今年一番の大雨がやって来ている。
午後にはやむけれど、傘を持っているというだけで映画に来ない方もいらっしゃるかもしれない。
それでも友人から聞いたり、行ってみるか!という方がいると思っている。
もうセブンガールズに逢えなくなる日をふと想像した。
背筋がぞぞぞとした。
もちろん、そういう日はいずれやってくるのだとしても。
もう少しだけ。
もう少しだけ。
ここからもう一度頑張って、広がってくれたらなあ。
窓の外から世界を洗い流すかのような雨音が聴こえてきた。
届いてはいるのだ。
知っている人はたくさんいるのだ。
そこから一歩。
よし行ってみよう!になるかどうか。
前をみて進め。
まだまだここからだ。
始まったんだ。
映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/
■SNS
Twitter:https://twitter.com/7girlsmovie
紹介記事
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