明けて2月22日。
セブンガールズのクラウドファンディングは12月25日に始まって2月22日で終わった。
ジャスト60日間内で達成しなければ、企画自体が流れる。
ALL or Nothing方式と言われる形でのクラウドファンディングだった。
少しでも制作費があれば・・・ではなく。
集まらなければ、企画自体がなくなるという崖っぷちの方式を選んだ。
結果、基幹〆切の前日21日に達成をした。
それは日曜日で稽古場に皆が集まっている中で起きたことだった。
翌日の達成後もぞくぞくと支援が集まっていった。
あれから三年。
あっという間に時間が経過した。
すでに映画も公開されて、今はここから更にどうやったら広がるのか考えている段階だ。
日々全員で考えて動けばきっと何かアイデアが生まれるんじゃないだろうか?
わからないけれどさ。
それだけの時間が経過していればクラウドファンディングの企画者である自分はゆったりしていそうなものだけれど。
まるっきりそんな気配すらない。
今日は今日で横浜前に増刷したチラシの印刷データの修正が入ったり。
予告編データの不備が見つかって生まれて初めての作業に手を付けてみたり。
結局こんな時間までパソコンとにらみ合ってる。
そう言えば出演者の一人が自転車でポスターを制作協力してくださったスタッフさんに届けてくれた。
スチールを撮影してくださったスタッフさんと製作さんにポスターを欲しいと言われていた。
そう思って在庫を確認したら、自分たちは必死に貼り続けてほとんど残っていなかった。
今まで映画館に納品する数が残っていたのもギリギリだったから増刷をかけてあった。
スチール撮影しているスタッフさんはいずれ自分の撮影した写真のポスターに囲まれたいという。
製作さんは自分たちが関わった作品のポスターをオフィスに貼っているのだという。
宣伝にはもちろんならないのだけれど、そういう思い入れがあればあるほど作品は深くなるんだぜって思う。
そういう意味では本当は出演者全員にポスターぐらい1枚ずつ配って回りたいのだけれど。
宣伝であったり、いつ他の映画館が決定するのかもわからない状況で安易に使用できないという事もある。
もちろん、横浜の黄金町界隈にポスターを貼ってもらいに行くまではそこまで自由に出来ない。
お客様の中でポスターを売って欲しいという方もいらっしゃる。
それは実はそこまで難しいことではない。
ただポスター販売はやっぱりサインが欲しいという方が多いだろうという事とパッケージ問題がある。
ロビーが広い会場であれば販売を検討したいなぁとずっと思っているのだけれど。
サインが出来るスペースがあるのかどうかだ。
ただでさえ、現時点でロビーが混雑しているから難しい部分はどうしても出てくる。
それがあるからロビーではあまり話せないという事にもなりかねない。
それでも販売したとしてパッケージが難しくてしわしわになってしまうようだったら悲しくなってしまう。
スタッフパーカーも実は販売希望が多い。
凄く嬉しいことだけれど、とても難しいことでもある。
販売する数によって単価がものすごく変化してしまう。
現状販売したとしても、恐らく単価をすごく高く設定しないとそれこそチラシすら印刷できなくなってしまう。
かと言って単価を高く設定して売れ残ればTシャツと違って折りたたんでも厚みがあるから在庫の箱が大きくなる。
映画館で売っていただけるかも不明の在庫サイズだ。
なかなかうまくいかないなぁと歯噛みするしかない。
そんなこと悩みもしない映画もあるんだろうなぁ。
やれること全部やる!と決めているけれど、この場合の「やれる」は様々な側面迄検討が必要ってことだ。
可能性があるとしたら受注販売のみだけれど、全体作業を考えれば中々踏み切れない。
今日の作業もそういう意味ではやるべきことだった。
この先を思ってあえて意味のないかもしれない作業まで手を伸ばしてみた。
これがうまくいくようであれば、いつかもう一つ大きな経費削減が出来るかもしれない。
仮に出来なかったとしても、それが出来るんだという結果は一つの蓄積になる。
数十万もかかる業者の仕事を自分で出来るかもしれないという結果だ。
そんなことばっかりしているのだけれど。
実際、編集スタジオに一度も入らないまま編集を完成したのだから。
ああ、うまくいっていればいいのだけれど。
ここはじっくりとトライ&エラーになるのかもしれない。
それはそれだ。
今、発表されている三月上旬までのジャックアンドベティのスケジュールをじっくりと見る。
基本的に完全入れ替え制なのに映画と映画の間は10分の時間しか設けていないのがわかる。
2つのスクリーンでびっちりと映画が何作品もスケジューリングされているのだ。
それも朝の9時から23時までだ。
つまりそれだけ人気の映画館だという事。
映写室はずっと暑いままなのだろうなぁ。
上映時刻が分かった時点で宣伝計画を一気に立てないといけない。
チラシやポスターをどうせ置いてもらうなら時刻も告知したいからだ。
出演者に時刻を印刷した宣伝物を手渡すとしたって同じことだ。
とは言え、全てのその週の作品が出揃うまではスケジュールは出ないだろう。
こんなに過密に組んでいるのだから。
今、掲載されているスケジュールを観ればそのぐらいはわかることだ。
1つ。2つ。
メールを待っている。
いや、来ないかもしれないメールだけれど。
それでももしかしたらと思っているメールがある。
長い道になった。
丸3年。
一体いくつのことをしてきただろう?
一体いくつの記念日が出来たことだろう?
それなのにまだまだ考えることが山のようにある。
それなのにまだまだやることが山のようにある。
そして、明日何が起きるかわからないワクワクは今も続いている。
お月様が笑ってる。