自分の中でこんなことが出来ないかあんなことが出来たらと想像することは出来る。
でも実際に想像したことを現実にすることが出来るかどうかは全く別の事で。
殆どのアイデアや想像は、空想だけで終わってしまうことが多いのではないだろうか?
自分が坂本龍馬さんを演じた時に色々な本を読んで驚いたこと。
誰もが薩長同盟は想像していたし、そうなったら歴史が動くんだと空想していた中で実際に行動した。
その行動がなければ、その先もなかったし、今の日本とは違う形になっていたわけで。
その行動する一歩目をどうやって出したんだろう?と、演じる前に学んでなんども驚いた。
自分は坂本龍馬さんのような偉人ではないし、やっぱり想像して終わってしまう事ばかりで。
そんな自分に気付いたり、悔やんだりを、何度も何度も重ねてきた。
だから、なるべくそうならないように、思いついてそれを現実にする方法まで想定することをする。
大抵は、そこに至らないで想像で終わってしまうけれど、気付いたらする。
そうじゃないと、結局、何も進まないし、「そのさき」まで全ての可能性がなくなるから。
大事なことはただ想像したことが現実になることではなくて。
想像したことが現実になることで、「そのさき」が生まれることなのだと思うから。
いくつかの想像をして、想定をして、行動に変えていく。
正直、うまくいかない事の方が多くて、腐りそうになることもあるけれど。
それでも、負けずに一つずつ積み上げていく。
そういうアイデアの中で、ひとつ、結果が出て、その結果に胸をなでおろす。
多くの消えていく可能性の中で、ひとつ可能性が残ったことに、胸をなでおろす。
そのたった一つが持っている可能性の広さにワクワクすることが出来る。
結果が出れば、やっぱり、また皆に連絡していく。
共有していくのはいつもの通りだ。
共有した瞬間、自分一人の想像が、皆のワクワクになっていく。
そして、これを発表したら、きっと、今度はお客様も含めたワクワクになってくれる。
ただのアイデアがたくさんの人の期待になって、新しい可能性を拡げていく。
「セブンガールズ」という映画の可能性は、きっとまだまだ無限にあって。
自分の思いつくアイデアにも限界があることが悔しい。
きっと、もっともっと面白いことを思いつくことが出来る人もいるんだろうなぁと思うと。
もっともっと面白いことを行動していける人がいるんだろうなぁと思うと。
多分、そういう人たちには限度がなくて、どこまでも行ける人だ。
資金や予算がないことなんか、なんとも思わないような人たちだ。
でもいいもんね。
自分には限界があっても、作品にも、その周りにいるたくさんの人にも、可能性にも限界はないから。
ただ一つだけだ。
まだ一つだけ。
もっともっと可能性が広がるようにしていかないと。
思いつけ、アイデアを。
やれることを増やしていけ。
柔らかい頭になっていけ。
信じられないような場所に辿り着くよ。
信じられないようなことが起きるかもよ。
そうやって思っていれば、きっとその道は見えてくるはずだ。
色々と考えつく限り。
自分の持っている時間の許す限り。
出来ることをやって行く以外にないのだから。
そして、後からやっておけばよかったと後悔するのだけは厭だから。
決まったことは月曜の夜には発表できるかなぁ。
面白がってくれる人がいるといいけれど。
少しだけでも話題性に繋がればいいけれど。
名古屋シネマテークで登壇できることになったことも含めて。
まだまだ発表できることがあるのは幸せなことだ。
上映中のまま、上映館のページしか更新されない映画のHPだってたくさんある。
資金力のない自主系の映画となればなおさらだ。
まぁ、セブンガールズは宣伝費が少ないおかげで、アイデアを練ることが出来る。
これは、もうイズムなのかもしれない。
インディペンデントの本質。
てめえの足で歩く。
そこには、制限があるのに、自由がある。
そして、その自由こそ、お客様に提言するものなのだと思うよ。
今、色々と話題になっていることがあるけれど。
自由がないなぁと感じるもの。
規模が違いすぎるし、やっていることが違いすぎるけれど。
結局、ファンが怒っているのはそこなんだろうなって思う。
インディ風にしていながら管理されるとはそういうことなのだと思う。
いや、インディにだって厳格には最低限のルールがある。
誰かを傷つけたり、迷惑をかけないようにしなくちゃいけない。
自由というのはきっと、そういうことじゃないんだろうなぁ。
夢は自由であるべきだ。
限界があるとしたら、自分の能力だけであるべきだ。
そして心がそこにあるかどうかだ。
小さな映画でも矜持がある。
一人でも多くの人に届いて。
一人でも多くの人が喜んでくださるような。
そういう道を進むしかない。