2019年
皆様、あけましておめでとうございます。
去年のこの日のBLOGでは、このBLOGのラストイヤーになると書かれていました。
このBLOGは舞台「セブンガールズ」を映画化するという目標で始めました。
そして、その映画化企画のクラウドファンディングの最中に約束をしました。
必ず毎日更新し続けると。
無事映画化して公開した日に、このBLOGは終わりを迎える予定だったのです。
ですが、ちっとも終わっていません。
まったく終わる気配すら見せていません。
BLOGを終えるタイミングを計り損ねたのかもしれない。
公開日に、終えればそれで良かったのかもしれない。
でも、どうもそういうことでもないようです。
自分の中で公開すれば、そこで自分の役割は終わると思い込んでいました。
なんにも知らなかったのです。
宣伝して、配給さんに任せて、あとはなるようになるぐらいに思っていたのです。
そう思って、公開前に取り組んで、たくさんたくさん勉強して。
どうやら、そんなに簡単なものじゃないんだなと知りました。
そして今、恐らくは必要以上に、普通ではないぐらいに、様々に取り組んでいます。
ここまでやっちゃったら怒られちゃうんじゃないかというレベルまで足を突っ込んでいます。
怒られるかと思ったんですが、今のところ、どんどん進めと言われていて、ほっとしているぐらいです。
企画者に始まり。
製作となり。
撮影準備から撮影に進む中では様々な顔を持ち。
次の瞬間に編集者となり。
編集が終わるや、宣伝会議、プロモーションの検討。
実際、自分がそこまで様々な顔を持つことになると迄は思っていませんでした。
ただただ、どんなことでもやるという覚悟と、責任感だけで進んだ結果です。
このBLOGは世にも奇妙なBLOGになりつつあります。
この世の中にあるどんな映画の本よりも、ひょっとしたら映画製作について書き連ねているものになるかもしれない。
それも、公開できない情報を除けば、かなり開けっ広げに。
映画というのは分業化されています。
全ては監督かプロデューサーに集約されていくものですけれど。
その監督も、プロデューサーも知らない部分というのは必ずあるはずです。
監督は宣伝過程を中々知ることは出来ないし、プロデューサーは例えば編集で起きるトラブルまでは把握できない。
そういう全てに触れながら、このBLOGは毎日更新され続けてきました。
何も知らなかったから、学びながらとは言え。
それにしてもプロデューサー業って大変だと思うなぁ。
映画館が決まれば、宣伝物の手配、登壇イベントの検討と手配、戦略、予算管理。マスコミ対応。
そういうことを全てやって行くのは、本当に大変なことなのだと思う。
それも同時にいくつもの映画が、それぞれの段階で進んでいるわけで。
企画段階のものもあれば、公開間近の物もあれば、公開中の物もある。
自分がメインで参加していない作品も含めたら一体いくつの作品の仕事を抱えているのだろう?
セブンガールズには、幸い自分がいる。
プロデューサーからメールが来れば、全てを1~2日で手配する。
それも、ある程度は自前で用意してしまう。
多分、世の中にそんな映画はなくて、チラシを創るのでも、イベントの手配でも、会議が必要なほど大変なわけで。
デザイナーやプロダクション、各スポンサーへの配慮、連絡先だけでも膨大なはずで。
これはやっぱり通常の映画ではありえない足回りの良さなのだと思っている。
だとすれば、自分が、あとは任せますね!にはならない。なるわけがない。
今、最大の武器を手にしていて、手放すわけがない。
何も知らなかったけれど、このBLOGが終わるわけはなかった。最初から。
ある意味ではこのBLOGは壮大なロードムービー。
何もない場所から映画が出来上がって、そして公開していく道を書き留めてある。
けれど、自分の中ではロードムービーになんかしたくない。
とても信じられないような。
まるで、物語のような。
そんなサクセスストーリーにしなくちゃなぁって思っている。
2018年「カメラを止めるな!」のヒットはひとつの指針になった。
多くのことを学ばせてもらったし、ヒットしてくれたおかげで受け取ったものも多い。
けれど、きっと同じ道を歩むことは出来ないだろう。
同じことをしたら、同じようにヒットするなんてことはありえない。
そもそも作品の内容が違うし、公開して行く道程が違うのだから。
セブンガールズが成功するのであれば、セブンガールズだけの道がある。
その道は細く、目を凝らさないと見つかる道じゃない。
針の穴のようなその道を見つけて、そこに向かう。
そしていつか、セブンガールズにしか通れなかった道になる。
違う形で、違う速度で、けれど同じように広がっていく道を探すしかない。
ただね。
サクセスストーリーって意味では、どんな映画にも負けないと思うよ。
「20周年を迎える劇団が、代表作を自分たちで映画化した」
これだけでもまずありえない。
そもそも20年続けられた劇団が少ないのだから。
「無名のやつらが集まって映画を創った」を、簡単に超えてしまう歴史を持ってる。
20年前も、10年前も、全てが繋がっているのだから。
この先に進むヒントはそこら中に落ちている。
そして、この夢のような道程を、待ち望んでいる人はきっとたくさんいる。
いずれ届く。
例えば、そんなネット記事を書きたいという人が現れる。
いずれ届く。
例えば、そんな映画を観てみたいという著名人が現れる。
いずれ届く。
今の日本にもこんなに夢のある話があるのかと驚く人たちに。
いずれ届く。
セブンガールズが持つ可能性に気付く人たちに。
その時。
今、誰も想像もしていないようなことが起きる。
約束する。
今まで起きなかったこと、セブンガールズだけが進める道。
応援してくださった誰もがワクワクするようなこと。
そして、その先。
そこまで想定している。
そこに辿り着くために。
難しいけれど、必要なことが、あと幾つか残ってる。
このBLOGは2019年も続く。
まるでこれまでの全てを仕上げるように。
まるでそこに至ることをわかっていたかのように。
完全無欠なフィナーレを迎えようと思っている。
今年も皆様と共に歩みます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。