2018年11月16日

地図には記号が並んでいる

これからのロードマップを自分の中でまとめていく。
そして共有できる部分はしていく。
自分たちの進むべき場所、目指すべき場所。
ともすれば、ついつい目の前のことに飛びつきそうになること。
そうならないように。
どうやって進んでいくのかを、共有しておくことが大事。
ただただ頑張って進むのではなくて、目標意識を持つこと。
それだけでも、大きな変化になる。
より具体的に。より明確に。

急に寒くなった。
急とはいってももう11月も半ばなわけで、本来の気温が戻ったと言った方が良い。
体が、少し対応できなくて、ぶるっと来た。
この3年間、風邪もひかなかった。
常に緊張していたからだと思う。
今回も、風邪まで行かないのだろう。
念のために薬を服用したら、目の前が回った。
相変わらず、ケミカルには弱くて、一瞬で眠くなる。

今は実は言葉の時代なのかもしれない。
このBLOGもそうだけれど。
SNSは、言葉と言葉を繋いでいく。
写真がメインのInstagramでさえ、コメントは重要なんだなぁ。
友人への連絡もメールだったり、LINEだったり、メッセンジャー。
相手の顔を見ないで、どんどん繋がっていく。
言葉と言葉が繋がって、人と人とが繋がっていく。

セブンガールズという作品も、たくさんのセリフが飛び交う。
言葉は最重要なピースの一つだし、言葉がイメージを創っていく。
けれど、と、ふと止まる。
現代から観たセブンガールズという世界は、言葉の世界ではないのかもしれない。

今、SNSの全てが消滅して、メッセンジャーもメールも消滅したらどうなるのだろう?
自分がガキの頃はコミュニケーションツールなんて、家の電話か手紙ぐらいしかなかった。
交換日記なんてものが逸った時代だ。
あの頃、言葉はいまよりもずっとずっと使われなかったような気がする。
何も言わずに相手の気持ちが伝わって、何も言わずにお互いに手を繋ぎ合って。
そんな場面が思い浮かぶ。
今、最初の告白はLINEでしたなんていうのを読むと、そのギャップに驚いてしまう。
告白なんか出来なかった人の方が多かった気がするのだけれど。

SNSの世界の承認欲求もそうだし。
多くの人が何かが足りない、何かが不足していると気付いているのかもしれない。
ネットを介した、言葉というデータのやり取りの中で。
現実的に繋がっているという実感はどんどん希薄になっていっている。
人と人との希薄な繋がりの中で、本当の繋がりを無意識的に求めている。
鈍感な心が、言葉をよりスマートに理解しようとしていく。
感情表現がヘタクソになっていく。

パンパン小屋という、肉体と肉体の世界で。
彼女たちのとるコミュニケーションは、現代、どのように映るのだろう。
名前を呼ぶだけで、何を伝えたいのかまで解る。
そんな瞬間を迎えた時、現代の人は何を思い、何を感じるのだろう?
思えば、この作品はそこを大事にしてきた。
稽古でもずっとずっとそうだった。
自分の演じた成瀬も、肝心なことは絶対に口にしない男だった。
それでも、伝わる。

今は、言葉が大事な時代だ。
ちゃんと言葉で言ってくれなければわからないと言われてしまう。
けれど、どこかで心に隙間が生まれる。
言葉なんて所詮は表現手段でしかない。
手段は結局、本質ではないのだから。
感じてよ!なんて、通じる時代じゃないけれど。
それでも、心のどこかに寂しさを皆が抱えているのかもしれない。

これからのロードマップをまとめながら。
これは伝わるのかなぁ。
この言葉の意味する部分は、ちゃんとわかってもらえるのかなぁと不安になる。
出演者に一斉送信してから、事務的な計画書も作っておく。
言葉は言葉でしかない。手段でしかない。
その向こうに本質があるのかどうかまで、どうやって伝えればいいのだろう?
言葉以上に伝わるとしたら、それはなんなのだろう?

数字だろうか?

夢の話を夢としない。
夢の話を現実にしていく。
その為に、現実的な言葉と、現実的な数字と。
そして、目標を自分の中に持っていく。
不可能に見える場所を、不可能じゃない場所に変換していく。

進むしかない。
やるしかないのだ。
地図を持って。
言葉をもって。
数字をもって。
でも、一番大事なものは、そこにはないと理解したままに。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:48| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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