業務試写を急遽決定していた。
突然すぎるしたったの一回だけ。
宣伝部もなく、そもそもが劇団で、試写を複数回出来る予算もなく。
それでも、やってみませんか?というプロデューサーの言葉で決定する。
その中で、自分たちで創った映画だから。
自分たちで呼びたい人がいたら、呼ぼうという話になった。
幾人かの名前が頭に思い浮かんで、連絡をさせていただいた。
一人一人。
丁寧にご返信を頂いて、試写には来れないまでも、観ていただけることになった方もいた。
簡単にここに名前なんか書けないけれど、ええ!?あの人に連絡したの!?という人ばかりだ。
その過程で、なんど、感動したことか。
実は一番最初に思い浮かんで、勢い余って直接連絡した方がいる。
Zeebraさん。
この映画の底に流れるマインドに近い人というプロデューサーの言葉から真っ先に連想した方だ。
自分がまだ十代だった頃、HIPHOPという音楽は、アンダーグラウンドの文化だった。
その頃から、ずっとずっと、ずーーーっと、その文化をメジャーシーンにと活動していて、今も続けている。
それに、後進の若手や、あるいは夢を持てない若者に、いくつものチャンスの場を創っている。
そういう活動を、ずっと続けていらっしゃる方なんて、他に知らない。
きっと、それ以外の道だって、いくつもあったはずなのに。
むしろ、後進にもう任せようというほどのベテランだというのに。
最初、仕事が入っていると返信が来ただけで、心が躍った。嬉しかった。
もちろん、無理に誘っているわけでもないし、むしろ来てくれるなんて思ってもいない。
ただ、すぐに返信してくれたそのことだけで、やっぱり思っていたような人だと感動した。
ところがだ。
その日のうちに、もう一度連絡が来て、スケジュールを調整したいと書かれていた。
衝撃を受けた。
結果的に、いらっしゃれないのだとしても、そこまで考えてくださることに。
それだけで十分だった。
業務試写に来てくださった様々な方がいらっしゃる。
音楽の吉田トオルさんがバンド参加している、JAKIGAN MEISTERメンバーまで。
ジャーナリストの中村淳彦さんも駆けつけてくださった。
他にもいらっしゃったけれど、SNSで鑑賞いただいたコメントが出ていない方は伏せておく。
皆様から、素晴らしい「セブンガールズ」へのTweetが・・・。
なんということだろう!!
Zeebraさんのコメントに、その場にいた全員が震えた。
そのコメントには「志」という言葉が書かれていた。
あの笑顔、あの握手。
勝手にシンパシーを感じて、勝手に誘っただけなのに。
スケジュール調整までして、駆け付けてくれて。
その上、Tweetまでしてくださった。
ちょっと信じられないほどの気分だった。
急遽の決定だったから、それほど多くの方が来たわけじゃなかったけれど。
全員が、やって良かったと口にした。
そして、その後の呑みの席で、更にもう一報、素晴らしい連絡が来た。
涙目になる出演者。
ああ、全てを書けないことのもどかしさ。
いつか、発表できるだろうか?
帰宅して、事務的作業の残りをしていると。
初日に続いて、二日目も、20周年記念セット用の限定数のチケットがSOLDOUTとなった。
発売わずか3日目で。
すごい!すごいことだ!!
さあ。
明けて、公開まで30日になった。