2018年08月29日

イカレテルのがイカシテル

自由で民主主義な日本で生きていても。
不自由なカーストを感じながら戦っていたりする。
学校にいれば、いけてるいけてない。
会社に行けば、出来る奴出来ない奴。
近所で話せば、付き合い、付き合わない。
酒を飲んでも、さむいさむくない。
ああ、もう、どこかに逃げ出したくなるけれど。
何処に逃げたって追いかけてくる。
上だ、下だ、なめてる、なめられてる。
生きているだけでサバイバルなのか?
いつの間にか、戦いの中にいる。

気付けば、隣に君がいた。
たった一つの価値じゃ測れないから、君といるのが心地よい。
上も下も右も左も、なんだったら、ナナメもないさ。
隣さ。

そりゃあ、食べるものもなくて、貧しくて、夢も持てなくて、そんな時代もあった。そんな国もある。
だから、お前たちは幸せなんだと例えば言われたとしても、それとこれとは別だ。
食べるものもあるし、夢だって持てるけど、幸せと不幸せは、それだけはどうにもならない。
何かと比較したってしょうがない。

だから、はみだすのさ。
はみだせば、叩かれる。
出る杭は打たれるし、飛び出た釘は叩きなおさないとね。
そんなもんどうってことねぇさ。
叩かれても笑ってやれ。
くだらない戦いには飽き飽きなんだ。
そんなところで悩むぐらいなら、いちぬけさ。
部屋の中に閉じこもったアイツ。なぁ、そろそろ出てこないか?
その部屋にある宝物を見せてくれないか?

気付けば、あいつはイカレてるってさ。
おかしい奴だってさ。
いかれぽんちのおでましだい。

イカレた奴らが集まって。
イカレた映画を創ったのさ。
あの映画を観て、頑張ってる姿に感動した人も。
この映画を観たら、こいつらイカレテルって思うんじゃないかな?
こんなもん、この予算で、この期間で、創ろうって考える方がどうかしてる。
右手に電動ドリル、左手にシナリオ、頭の中はお花畑。
どこのどんなレールにも乗らないような映画作品。

今も戦ってる。
誰だって。
家族の中で、社会の中で、友達の間で、ちっちゃなプライドがキシんでる。
誰かの嫌味に、ふいにへたり込むときだってあるはずさ。
ぶつけようのない怒りやら、消化しきれないストレスを抱えているはずさ。
そんな時に出会うんだ。
最高にイカした何かに。

それは音楽かもしれない。
音楽にもならないただのシャウトかもしれない。
圧倒的な映像美かもしれない。
現代美術かもしれないし、写真かもしれない。
ぶっとんだ何かに突然出会うんだ。
最高にイカれてて、最高にイカした何かに出会うんだ。

こんな無茶苦茶な企画なのに、映画公開だってさ。
チケット予約も開始してるんだってさ。
まぢかよ!?しんじらんねぇわ!
でも、それも全て、何かを吐き出すためじゃないんだ。
自分はここにいるぞ!と存在証明したいわけでもないのさ。
たった一つ、あなたに観てもらいたいからなんだ。
今も戦ってるあなたこそが、出会ってくれると思っているからなんだ。

なあんだ、そういうことか!って思ってくれればいいんだ。
そして、全てを笑い飛ばしてやりたくなってくれたら、サイコーなんだ。

大通りのはじっこで、エキセントリックに騒ぐ手もあるけれど。
おいら、大通りのど真ん中を、歩けないはずの道を、旗立てて堂々と歩いてる。
後ろ指なんて覚悟の上さ。
変わったことをしてるんじゃない。
歩いちゃいけないんじゃないかって、共同幻想をぶち壊しに来たんだ。

映画という娯楽に真正面から取り組んだのさ。

イカレてるって今は言われても。
どこかの、あなたが、イカシテルって言ってくれたら本望だ。

その時、きっと、上も下も左も右もない。
あなたの隣に、セブンガールズがいるよ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 06:32| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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