朝起きると書き出しエラー。
まぁ、よくあるよね。と言いながら、眠い目をこすって再度書き出し。
こればかりは仕方がない。
帰宅して開いて観ると書き出されていた。
そのままデータの作成へ。
やっと、ラストの工程に入ったからこれを書き始めることが出来た。
表示が正しければあと30分強らしいけれど、こんなの時間通りになったことはない。
まぁ、そんなものか・・・。
日々やることをクリアして行っているはずなのだけれど。
同時にやることが増えていく。
やれやれと思いながらも、まぁ、想定している自分もいる。
いつもと同じさ。
さて、ちょっと、実は書きづらいことを書く。
ただ必ず書かなくちゃいけないと思っていた。
あえてそれをきちんと文章化しておく。
舞台に足を運んでくださる方は、色々な方がいる。
本来、どんなお客様でも同じように対応するべきだと思う。
だから、普段からこんなことは書かない。
けれど、映画公開を控えて、20周年を迎えようというこのタイミングに。
これをきちんと伝えないと、自分の中で何かが収まらない。
ここ数年で応援してくださる皆様や、最近、映画のことを知った方も読んでいるここに。
限定した方々への言葉を書くことは、どうなんだ?と葛藤しながら。
それでも、やっぱり、伝えなくちゃいけない。
20年前の旗揚げ公演から足を運び続けてくださっている皆様がいる。
旗揚げからじゃなくても、その直後からの方も。
幕末の作品を演じていた頃からの型も、セブンガールズの初演がどうやって生まれたのか知っている方も。
あの時、劇団は若く、野心に溢れ、役者も何人も所属していて、中型のホールでの公演もしていた。
その頃から、応援してくださっている皆様にだ。
劇場で会えば、いつも笑顔になるしか出来ない。
それほど、自分は長くも喋れない。
でも、本当に長い間、おいらたちを支えてくださったのは、そんな皆様の愛だ。
信じられないほどの愛情だ。
人生において20年間も通い続ける劇団なんてあるだろうか?
毎公演、毎公演、足を運んで、顔を見せてくださる。
もう、劇団の一部と言ってもいいと思う。
コアなファンという言い方はちょっと違う。
なんというか、客席にいつもいてくださる、もう、守り神のような存在になっている。
20年間、おいらたちは、カーテンコールで、ありがとうございます!と伝え続けてきた。
もう、その言葉以上の言葉がなくて、困っているぐらいだ。
そんな皆様に寂しい思いもさせたんじゃないかと、勝手に、申し訳ない気持ちになることがある。
かつては、大人数で、ホールで、何人もの大立ち回りがあって、そういう公演をしていた。
10周年を境に、劇団員の数も半数以下になって、ホールから小劇場に移って、作風も少し変化した。
根拠は「若さ」しかない勢いのようなものもあった。
お客様も、同じように年齢を重ねて、人生を歩まれて、それでもこの劇団に足を運び続けてくださった。
かつての公演や、作風を懐かしむ方もいらっしゃるかもしれない。
すでに退団したメンバーに、寂しい思いを持っている方もいらっしゃるかもしれない。
そんな皆様に、おいらたちは、芝居をして、少しでも元気になってもらえるようにと思ってきた。
若さという根拠はなくても、勢いのようなものを失わないようにしないとと、自分に言い聞かせてきた。
今も、10周年の時に皆様から頂いたボードは劇団の宝として大事にとってあります。
もうね。
その頂いてきたご恩に。愛情に。
思いを馳せるだけで、急に泣けてきてしまうことがある。
きっと、旗揚げの頃は、この劇団はすごい劇団になる、でっかい劇団になると期待してくださった方もいたと思う。
メジャーな劇団にどうやったらなれるんだろう?なんて、本気で考えていたし、期待してくださっていた。
何度かのチャンスをつかんで、何度かのチャンスを失って。
結局、堂々と、メジャーシーンに劇団が上がる日は今日までやって来ていない。
この劇団の旗揚げから知ってるんだ!と、自慢できるような日はやって来ていない。
こんなに愛情を頂いているのに、おいらたちは、それを裏切っているんじゃないか?
そんな自問自答を、何度繰り返してきたんだろう。
そのおいらたちが、映画を製作した。
ある意味、小劇場と変わらないのかもしれない。
単館上映で、1週間だけ。
ミニシアターというのは、やっぱり、メジャーシーンじゃないかもしれない。
でも。舞台とはちょっとだけ違う。
映画は、拡がる。
公開してから拡がっていく。
舞台よりもずっと間口も広くて、ずっとずっとメジャーシーンのすぐそばにある。
この映画を創った劇団を旗揚げの頃から見続けてきたんだ!
そんな風に、なんというか、誇れるような気持になっていただけるように。
全力で取り組むんだ。
この劇団を生み出したのは、主宰のデビッド・宮原と、退団したメンバーも含めた役者たちと、間違いなく皆様だ。
そのおいらたちが、今、皆様に出来る最大のことをやらないでどうするんだよ!と思ってる。
恩返しなんかできないほどの愛情を注いでいただいた。
もう利子がついて、返すことなんか出来ないぐらいの量だ。
それでも、ほんの少しだけでも、皆様に何かをお返ししたい。
映画「セブンガールズ」はその集大成だ。
幕末をやったなぁ。
お笑いライブとかもやったなぁ。
音楽もやった。
たくさん退団して寂しかったなぁ。
紙テープ嬉しかったなぁ。
2週連続公演とかもあった。
ミュージカルまでやった。
ショートフィルムなんてのもやった。
その全てに。
全ての場面に、皆様がいた。
いつだって、会場で、皆様が待っていてくれた。
きっと、体調が悪かったり、悲しいことがあった日だって、あるはずなのに。
最近、応援してくださるようになった皆様、ごめんなさい。
何が何だかわからないことだらけかもしれないです。
そして、特別扱いしているって思われちゃうかもしれないです。
もちろん、誰にだって、感謝しています。
でも、今日だけは許してやってください。
「ありがとう。」
セブンガールズは、皆様への特別な「ありがとう」になれたらと思っています。
長く応援してくださった皆様にしかわからないであろう涙があります。
この映画には、それがあります。
返しきれない、頂いた愛情に。
おいらたちの出来る限りの愛情をこめて。
この映画は、皆様の人生の一部です。