舞台の反省会の日。
事務的な反省点と次回公演で必要なこと。係分担について。
その後、完成披露試写会についての細かい部分の説明。
そこから監督が合流して、映画プロモーションについての話にもなる。
最後に、次回公演についての話をして、反省会は終わった。
それぞれの芝居の反省点についてはそれほど多く長くは出なかったけれど。
それは、各自が自分の中でどれだけ強く持っているかどうかだ。
監督から、Instagramの管理について、分担できないかと提案をしてくださった。
確かに、今、自分の作業量が多くなっている。
今はまだ、そこまでフォロワーが集まっていないから、負担も多くない。
文章はPCからも投稿できるので、今はまだ良いけれど、このまま進めば中々厳しくなっていくかもしれない。
それに何よりも、インスタというのは、女性的感性があった方が良いと思う。
だから、アカウント管理を複数人でやってくれたらとてもありがたい。
少し肩の荷が下りる。
もちろん、動画のアップや大きいサイズの写真加工などは、自分がやるとしても。
出演者たちが、何人かで管理している、映画の公式インスタは、多分、世界初なんじゃないだろうか。
宣伝部でも宣伝担当でもなく、役者が自分たちで、オフショットや撮影風景を公開していく。
当然、コメントをしたり、返したり、素敵な写真があれば、いいね!をしたりしていく。
そこに、男性的な感性も、女性的な感性も、そして役者的な感性も加わっていく。
もちろんプロモーションの一環だし、宣伝と言えば宣伝のようだけれど、とってもパーソナルでもある。
ビジネス的な宣伝ではない、気持ちの込められたPRだ。
喜んで、一緒に管理してくれる役者のスマフォにアカウント追加をした。
合わせて、セブンガールズの役名で、アカウントを取った出演者たちも。
突然、セブンガールズ関連のインスタアカウントが増えた。
監督が勧めたのだけれど、反省会後に、タイムラインがセブンガールズだらけだから、皆で同時には・・・
と、すぐに連絡が来る。
まぁ、今日、開設したのだから、今日は仕方がないですよと送る。
それぞれが、バランスを取って投稿していければいい。
もし、これを観ている方で、タイムラインがセブンガールズだらけの方がいたら、なんか、すみません・・・。
ただ、この感覚。この感じが素晴らしいと思う。
これぞ、この「セブンガールズ」という映画の持つ、最大の特徴だ。
一人でも多くの人にこの映画を知ってもらいたい。
全員で、プロモーションをしていこう!
皆で製作し、皆で撮影準備をして、皆で宣伝をしていく。
PV第二弾の公開が前日というのもあるし、熱が伝導していく感じがある。
ポスターが出来れば、知っている店に貼ってもらい。
チラシが出来れば、知っている場所に置かせてもらう。
そういうことをずっとやってきた。
世の売れている俳優だって、映画の公開、新しいドラマの番組宣伝は、当然やっていく。
だから、当然と言えば当然なのかもしれないけれど。
映画「セブンガールズ」は、皆の力を結集していこうという気に満ちている。
もちろん、映画館と連絡を取ってくださったり、営業さんが動いてくれている。
プロデューサーも、様々なアイデアを提供してくれている。
自分たちは任せっぱなし、お願いするだけには絶対にしない。
それに応えるように。自分たちが出来ることは全部していく。
おいらは、そんな皆の思いを運ぶためのツールをどんどん用意していくことだ。
PVやポスター、チラシ、公式アカウント。
そういうツールがあれば、皆で盛り上げてくれる。
そして、そういう皆の思いが、多くの人に伝わった時。
それは、きっと、奇跡じゃなくなる。
だってさ。
大金を投じた宣伝部や宣伝企画がやりたくても出来ない事。
人海戦術っていうのは、実は、一番、実現しづらい事なんだよ。
人数をかければ、色々な宣伝が出来ると言ったって。
そこには、人件費だってかかるし、熱がなければ伝わるものも伝わらない。
それが、情熱だけで、人海戦術が出来るんだよ。
それだけで、きっと、宣伝やマーケティングの世界では奇跡に近いはずだ。
若さに任せた情熱じゃないよ。
もういい大人になった連中が、経験を重ねてきた奴らが、情熱を持ってなんだから。
やれることは全部やる。