「カクシゴト」の三日目が終演する。
その場での言葉、SNS、アンケート、様々な感想を目にする。
なんというか、大きな力を頂く。
自分の道を信じろと言う人がいる。
もちろん、それが出来るならそれが一番良い。
でもね。そんなには、人間は強くない。
そんなにかっちょよい人なわけがない。
もう少しだけ人間は、ダメで、臆病で、みっともない。
自分の道はこれでいいのか?って思う時だって何度もある。
そのたびごとに、自分を奮い立たせたりしている。
人の評価を気にしたり、信じられなくなったりする。
少なくても、自分はそうだ。
それでも、ぐっと踏ん張るんだけれどさ。
わけあって、お客様を開演前に見かけたりする。
皆様が、セブンガールズのチラシを手にしてくれている。
最初に取り出して、最初に読んでいる人がたくさんいらっしゃる。
それを観ると、よし、映画を期待してしまうような作品にしようともう一度力が湧いてくる。
自分の道を信じるのは、結局、最後は自分次第かもしれない。
それでも、自分次第なんて言葉が吹き飛んでしまうほど、人から力をもらっている。
それも、気付かないうちに貰っていることが殆どだったりもする。
それを簡単に「愛」だなんて、口にしたくない。
そんなに生易しくもないし、そんなに曖昧でもない。
今回の舞台を観に来てよかったと言ってくださった方がいて。
いや、これは観ておくべきだった。観れてよかったと、何度も口にして。
すごく熱心に話をしてくださった。
3作品あることでお得だとか、おいらの書いた作品への言葉とか。
ありがとうございますしか言えないのだけれど。
その奥で、また力をもらった。
バンドで自分の書いたものを発表したのが一番最近なんだろうか?
舞台の台本を書いたのはもうかれこれ10年前になる。
それも10分以内の短編だったから、今回のような作品は何年ぶりになるのだろう?
もう久々すぎてちょっとわからない。
少なくとも、長編を最後に書いた頃はまだガキだったはずだ。
その時は、自分を信じるということなんか、簡単だったような気もする。
今は、自分を信じるというよりも、自分のやってきたことに自信を持っているという感覚だ。
経験や学んできたことが自分を支えている。
だから、本当に大丈夫か?と一瞬気が緩んだ時に、自分を信じるということを忘れてしまいそうになる。
ガキの頃は、経験もないのに、どうやって自分を信じていたんだっけ?ってなる。
その分、なんだろう。
人の言葉がすんなりと入ってくる。
あの頃とは違う。
ただ、「グッときました」という一言で握手してくれたその暖かさに、素直に心が揺れる。
日程的にはあと二日。
ステージはあと4ステージ。
ここを駆け抜けて行く。
その先に待っていることは決まっている。
あけっぴろげでいい。
あれだけ、強く感動してくださる方もいらっしゃるのだ。
弱い部分も汚い部分もさらけだして、その奥にあるものを感じてもらうのだ。
さあ。いよいよ週末日程だ。