2018年05月05日

少し鋭い夕陽

印刷物の決定稿が出た。
これで入稿するだけになった。
映像編集も頭が痛くなるほどだから、気分転換をする。
買い物に出かけて、その後、1時間ほど歩いてみた。

予定では違ったんだけれど、中学生の頃毎日歩いた登下校の道を。
かつて住んでいた場所を通ってみたりする。
景色はいつの間にか変わっている場所も多かったけれど。
所々、歩いていると、思い出が落ちていた。

ふと空を見れば、夕焼け空。
春の夕焼けの色だった。
日本の夕焼けは、季節によって、わずかに色が違う。
赤、オレンジ、紫、ピンク。
この色は確かに春の色。
雲の光り方が少し違うんだよなー。

散々歩いたから、作業に移行できない自分。
まだ脳内が雑念で溢れている。
なんとなく、やることを整理して、作業開始。

わずか一か所修正に、かなりの時間悩んでしまった・・・。
まぁ、そんなものか。
でも、いずれ、少しずつと思っている。
とりあえず、今日はここまでだな。
形になるのはもう少しだけ先。

予定より1日早いけれど、明けたら、入稿をする予定。
決定稿が出たのであれば、わざわざ締め切りまで待つ必要もない。
明けたら、入稿前のチェック、今日の作業の続き、稽古の準備、キッカケ表のアウトプット。
まぁ、細かい作業もあれば、大きな作業もある。
連絡もまだ来るかもしれないし、どこまでやれるかもわからない。

監督にも決定稿が出たので送信した。
お疲れ様の言葉。
いえいえだ。

歩いている途中で。
いつか、住んでいた場所の。
コンクリートの長い階段。
そのわきの、草むらに。
黒猫を探した。
病気で亡くなった、キンちゃんがいるような気がしたからだ。
いるわけないか。
去勢したから、子供だっていないはずだしさ。
でも、なんか、いるような気がした。
あいつは、あの階段のそばで、いつも帰宅を待っていたから。
頭のいい奴だった。
親父も、おふくろも、出かけるときは、お見送りをするような奴だったから。

春の夕焼けの中。
長く伸びた影の中に。
黒猫がいるような気がした日。
影のようだった君の、影も見当たらなかったよ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 06:26| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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