20周年記念企画の稽古をしている真っ最中なのに、おかしいと言われかねないけれど。
その後の10月に、20周年記念公演を控えている。
その準備段階に入っている。
もちろん、企画公演ではなく、本公演だ。
そして、久々の完全新作を監督が書き下ろすことまで決定している。
1998年10月10日に旗揚げしたからこそ、節目節目の秋頃に、記念公演をしてきた。
どういう公演が一番いいのだろう?と毎回毎回考えるのだけれど・・・。
再演をしたこともあったし、2作品同時上演なんていうのもあった。
けれど、結局、新作書き下ろしが一番、お客様には待望されている。
この10月の記念公演に向かっていくところから、今年のスケジュールは決まった。
5月の企画は、難しいなら監督は休んでもいいとまでお願いしていた。
中編であれば、そこまで時間もかからずに10月公演の方に集中できると言ってくれた。
5月公演の台本が既に脱稿し、もちろんここから改訂があるとしても、10月公演の構想に入っている。
3月中に、10月公演の概要をまとめたいと去年末からお願いしていたから、少しほっとしている。
それは、点と点を線で結んでいくようなことなのかもしれない。
10月の公演のために、5月の企画が立ち上がる。
そして、今年は、映画「セブンガールズ」の公開も控えている。
それを繋げて繋げて、線にしていく。
じゃあ、その線の行きつく先はどこなんだ?と考えてしまう。
その後のビジョンが、大事という事だ。
5月の企画公演は、2018年の大きな布石となるけれど。
2018年の1年間が、その後の大きな伏線になっていないといけない。
単発で盛り上がったって、そのまま終わってしまう。
凄い話題になった作品や映画だって、あっという間に流れていく時代だ。
あの頃はあんなに盛り上がって見えたのに、今になるとそうでもないというのがたくさん思いつくはずだ。
点と点が線になって繋がって、それがビジョンに向かって進んで、初めて意味が出てくる。
幸い、今、秋の公演について考えるというのは、とても大きなことだ。
それは、秋のことを考えているようで、その後のことまで考えているからだ。
例え、亀のような歩みだとしても、じりじりと前に進んでいるからだ。
漠然とした全体のイメージと、具体的な動きと。
そういうものが、少しずつ絡んでいけば。
あとは、ちょっとした偶然一つで、何が起きるかなんてわからない。
その準備をきちんとしてあるかどうかだ。
ビジョンがあれば、その偶然に対応出来るからだ。
5月の企画の稽古中に、おかしいと思うかもしれない。
けれど、この企画に取り組むことは、そのままその先の10月に繋がる。映画に繋がる。
そして、きっと、その先にも繋がっていく。
それが見えているか?
その風景が、その景色が、その意味が。
5月の公演でおいらが自分の班で取り組んでいることは、そういう未来に繋がるものを想定しているつもりだ。
それぞれの班で、きっと、別の角度で、未来に向かうはずだ。
それこそが、きっと、20周年を祝う企画になるのだと思う。