稽古日。いくつかの班に分かれて。
自分以外の班も観るようにする。
興行としては一つなのだから。
前回のプレ稽古に続いてやっと稽古が始まった。
たんたんと作品にしていく作業。
まるで積み木を組み上げてくような。
そんな感触。
それが結果的にどんな風に積みあがるのかは、まだまだ先。
一度形にして、それをまた壊しての繰り返しになるのだろうけれど。
その前にまず、形にしないといけない。
深い所に到達するのなんか、まだまだ先の先。
自分の班の見学はそれほどいない。
少人数でそれはそれで良い。
ここから何かが始まっているのだけれど。
何が始まっているか、その先の先の先ぐらいまで実は考えているのだけれど。
そのスタートがひっそり始まる感じは、なんとなく、似合っていた。
それで良いのだ。
むしろ、それが良い。
いつか、あんな感じで始まったと思える日が来る。
まだまだ色々なことが起きる。
体調の問題だってあるだろうし、精神的につらい日も来るかもしれない。
そういう事も含めて、稽古だ。
その時々が稽古になって行く。
とにかく、前倒しできるならしていく。
時間はいくらでもあると思っていれば、時間はどんどんなくなっていくからだ。
いつものことだ。
後から、時間がないと焦るようなことだけはしたくない。
芝居に向き合う。
それがはじまる。
まずはそこから。
そこからしか生まれない。