SNSを見ると告知で溢れている。
映画、舞台、音楽、色々なことをやって色々な知り合いがいると、どんどん増えていく。
もちろん、自分だって、そのたびごとに告知を繰り返しているわけで。
なんでちゃんと告知しないんだよ!って思う事すらあったりもして。
友人と繋がっているだけの人はそんなに告知が溢れたりはしないのかな?
とは言え、今は選挙ウィークでもあるわけで、遠回しなプロパガンダも含めれば相当な数じゃないだろうか?
大きなくくりで言えばこのBLOGも告知になるのだろうか?
クラウドファンディングの時に、ちゃんと応援してくださる人に日々報告すると約束をして。
製作日誌として続けてはいるけれど、最初から読んでいる人はともかくとして。
途中から知った人にとっては映画の告知とそう大きな差はないのかもしれない。
だからこそと言っては何だけれど、手を変え品を変え、読み物として成立するように考えているつもりで。
報告的なこと、心情的なこと、詩的な文章、季節を感じられるようなこと。
そういうことを交えながら、稚拙なりに、積み重ねている。
それがやがて、公開になった時に、振り返られるようにも考えていたりする。
そしていつか・・・というよりも近く告知をしなくてはいけない日がやってくる。
公開日が決まったり、ニュースがあったり、舞台が決まることもあるだろう。
そうなった瞬間から、また宣伝や告知を繰り返さなくてはいけない。
もちろん、事務的にただ告知するという事もあるだろうけれど。
事務的なだけじゃなくて、興味を持ってもらえるような告知も考えなくちゃいけない。
繰り返し、やります!だけでは、実は宣伝にならないし、逆効果になることもある。
今、ネットやSNSの住民は、宣伝に飽き飽きしているのがわかるからだ。
それでも、事務的な宣伝が必要な以上、それ以外の方法もちゃんと考えていかなくちゃだ。
出演者の紹介やインタビュー、アンケート。Youtube。
中にはその作品のバックボーンになる資料を掘りつくしたBLOGの開設をしたこともある。
もちろん、それは舞台と言う狭い世界での、それまでには余りない告知方法だった。
世間と言う広い世界にも届くような、告知って何だろう?
もちろん、最大の効果は、口コミに間違いないのだけれど。
だとしても、その口コミが広がるような可能性を考えないとだ。
選挙が近いから、それこそ、様々な告知がある。
わざとスキャンダラスなことを書いたり、何年も前のことを最近のことのように書いたり。
政党関連団体を遠回しに攻撃しているようなものも見かけた。
そういう告知を逆手にとって、こんな汚い方法で宣伝している!という告発のようなものもあって。
でも、実はちゃんと見ると、どこも同じようなことをしている。
実際に政党が指示してやっているのか、関連支援団体がやっているのか、個人でなのか。
それすらもわからないけれど、果てはネットメディアなんかまで利用していて。
ちょっと調べたりすれば底が見えてしまうのに、攻撃的なのは指示されるのだろうか?と考えてしまう。
敵がハッキリしている選挙活動においては、相手への攻撃が自分の得票に繋がるのはわかるけれど。
それにしても、ちょっとくだらなすぎるのも多くて、それだけは辟易している。
むしろ、くだらないネガティブキャンペーンをやりません!という政党を支持したいぐらいだ。
映画の告知は、もちろん、敵なんかいないから攻撃対象がない。
社会性やメッセージ性の強い作品で、仮想敵を創るケースも、わずかにあるけれど。
それはそれで、実はとても、勢いがつくというか面白い告知活動だ。
舞台の世界で言えば、アングラは当初、徹底的に新劇を攻撃したわけだし。
例えばお笑いで言えば、たけしさんは旧来の笑いを否定し、松本人志はビッグ3を否定したりもした。
それは、新しい時代を創るという本人の覚悟だったのだと思っている。
否定することから始まることもないわけではないから。
例えばセブンガールズの告知で、メジャーな映画製作システムを攻撃することも不可能じゃないと思う。
それは、インディーがやるわかりやすい構造を創る方法だから。
でも、それもなんだか、そぐわないよなぁと考えている。
敵ではなく、仮想敵で、そういうムーヴメントなのだから、個人的には嫌いじゃないけれど。
ただ広げたいというよりも。
より伝えたいというスタンスで行くのが一番だと思っている。
どうやったら、伝わるのかな?と考え続けるしかない。
自分は苦しんだり、悔しがったり、そういうことも、全部晒しているつもりだけれど。
人から見ると、すごいポジティブに見えると言われたことがある。
そのぐらいで良いのかもしれない。
タイムラインが告知だらけだ・・・というTweetを見たことがある。
まぁ、そんなことを言いなさんな。
とある劇団の座長さんのTweetではこんなことを書いていた。
僕の周りの公演は、全部すごい作品で、全部すごいキャストらしいです。そんな告知ばかりです。なんて内容。
それは批判じゃなくて、他の伝え方があるんじゃないかという提言だったけれど。
まぁ、そんなことを言わなくてもね。とおいらは思った。
確かに、そういうことはあるのだろうけれど。
誰だって試行錯誤しているし、告知をしないというのはそれはそれで無責任なのだから。
それにSNSは選択できる。
興味がある告知だけ読んで、あとは指を滑らせるだけなのだから。
告知まで消費される時代なのだ。
6月の舞台が終わった時に。
女優がBLOGでからっぽになったと書いた。
でも、友人に、たくさんもってるじゃんと言われたと書いていた。
視点が変わると、正反対な意見になったりもするってことだ。
そのBLOGすら、読んだ人もいれば、スルーする人もいる。
リアクションは当然人それぞれ。
SNS全盛の時代、チラシをまくしかできなかったあの頃とはまた違った形になった。
それはそれと、距離を置くことだって出来るけれど。
ちゃんと時代にあった告知ができるようでありたいと思う。