2017年08月29日

一番の力

まだこの映画は公開されていない。
もちろん、なんの実績も残していなのだけれど。
今、これからそこに向かう前の段階だというのに、たくさんのものを手にしている。
それはもう手に余るほどの量で、この大事なものをこれからどうやっていけばいいんだ!と叫びたくなる。
叫びたくなるほど、本当にたくさんのたくさんのものを手にした。

もちろん、物理的に実質的に手にしたものもたくさんある。
ありえないと思われた映画製作が出来たことだって。
実際に、監督の初長編監督作品が出来たことだって。
ここにある、作品だって。
そして、製作段階で蓄えていった、たくさんの知識だって、到底考えられないようなものばかりだ。

けれど、本当に手にしたものは違う。
おいらが手に入れたものは、そんな物質的なものなんかじゃない。

昔は・・・ガキの頃は、実力社会というのに憧れていた。
実力があるものが勝つという単純構造の世界に行きたかった。
だから、職人的な気質に憧れたし、自分も、もっともっとと思いながら進んできた。
でも、この映画製作に携わって、おいらの考え方は完全に変わった。
実力があるから勝つなんて世界が、いかに貧相でつまらないものかわかったと思う。
自分が本当に行きたい道はここかとはっきりした。

もう、馬鹿じゃないの?と言われてもいい。
おいらは、心の繋がりだけで、進みたい。
もちろん、プロフェッショナルならお金の問題もあるし、実力の問題もある。
でも、そういうのを全て飛び越えて、心の繋がりが、一番大事だ。
別に、昔からの知り合いだとかそういうことでもないし、贔屓とかそういうことでもない。
例えば昨日知り合った人でもいい。
こいつは、信用できると思ったら、おいらは、仕事をする。
もう、それが一番だなと、心の底から思った。

例えば、製作スタッフさんや、撮影監督、美術監督、プロデューサーが、困ったことがあれば。
おいらは、このセブンガールズでいただいた恩返しのためになんだってすると思う。
飛んで行って、別にエキストラでも何でもする。
どんなに好条件でお金をたくさんもらえるような仕事よりも、それがある方を選ぶ。
だから、逆においらを信用してもらえないなら、仕事なんかいらない。
任された仕事はちゃんとやってくれるって思ってくれた時だけで、全然、構わない。

これは、やりたいことだけやるってことじゃない。
やりたくないことだってやる。
なぜなら、それが一番の力で、それがいつだって奇跡を起こすとおいらは知ったからだ。
そして、それがなければ、実際にはなんにも生まれないと、心の底から思ったからだ。

何度、ありがとうございました。と言っただろう?
この映画を通じて、本当にたくさんの人に言った。
おいらがありがとうございましたと言った数だけ、おいらは何かを手にしている。
支援してくださった方々。スタッフさん。撮影協力してくださった皆様。
全てのありがとうに、心の繋がりがある。

困ったことが何度もあった。
そのたびに、手を差し伸べてくれる人がいた。
おいらも、いつだって、そういう人でありたいと思う。

そして、いつか、全員が笑えるようなことに、自然と繋がっていくのだと信じている。

それこそ、撮影を終えた、今のおいらの夢だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:31| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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