梅雨明け宣言が出た。
空梅雨だったから、なんだか、肩透かしな気分だ。
梅雨明けすると、なぜか、雨が降るイメージがあるのだけれど。
どうやら、もう一度戻ってくるみたいだ。
でも梅雨明けは、梅雨明け。
夏が来た。
とっくに夏の匂いはしていたけどね。
あの入道雲の向こう側なんか、とっくに睨んでいたけれどね。
しろくまも、食べたけどね。
今、頭の中はフル回転だ。
信じられないほど、早いスピードで色々なことを考えている。
自分に出来ることの全て、後は何が出来るのか。
想像しては潰し、思い描いては消す。
一瞬で思考が止まりそうになるんだけれど、そうはいかない。
頭の片隅に常に置いておけ。
ただ、それだけになっちゃダメなんだ。
そのバランス感覚が難しいけれど。
夏を感じたり、夜風に吹かれたり、月影に思いを馳せたり。
そういう当たり前のことをちゃんと感じながらじゃないといけない。
一つのことに集中すると、強い力を生むけれど、それは同時に、世界を狭くするからだ。
意味のないことが、豊穣な肉になる。
無駄なことなんか何もないんだと思って進むしかないよ。
どうも、情報量が足りていない。
もっと学ばないといけないと感じている。
何が足りないか。何がいけないのか。
自己分析が停滞しているのは、情報を持っていないからだ。
ちょっと隙を見せると、自分には甘い評価をしがちだから。
厳しい視線を自分に送り続けるには、やはり、新しい情報、新しい視点が大事になる。
おいらは今、かつての夢の中にいる。そういう場所に立っているはずだ。
夢の中には夢の中の現実があって、その現実を少しでも掴めるように必死になっているつもりだ。
夢だと思っていた場所が大地になって、空が出来て、建物が建っていく。
圧倒的な現実を一つずつ、自分の中で掴んできた。
かつて夢だった場所は、地道な一歩一歩でしか辿り着けない場所だった。
千里の道も一歩よりなんて言うけれど。
今、振り返れば、あの一歩目はいかに、大変な一歩だったか。
まだまだわからないことばかりだ。
わからないことをわからないままやりすごすなんて出来ない。
これは、全て、自分の身に起きていることなのだと、もう一度、自覚するんだ。
「SEVEN GIRLS」を世界中の一人でも多くの人に届けたい。
ここまで来るのだって奇跡だった。
誰に説明したって、嘘だろう?と言われるようなことをしてきた。
ここまで来なければわからない気持ちを今持っているんだから。
それだけでも、感謝なのだ。
そう、感謝。
今、おいらの腹の底にある一番の大事なものは、感謝だ。
それでも。
感謝だけでは足りない。
恩返しは、ちゃんと、形にしなくてはいけない。
梅雨が明けたよ。
けれど、湿気は相変わらずさ。
真夏がやってくれば、きっと、もっと、水の中にいるような気分になる。
夢の中は霧の中。
今年の夏は暑くなる。
これから、もっと、暑くなる。