2017年07月18日

シネマとムービーとフィルム

日本では映画は映画という言葉しかない。
海外のサイトを観ると、シネマと書いていたり、ムービーと書いていたり、フィルムだったりする。
どれが本当なのか、それとも、英語とフランス語とイタリア語とで色々変わるのかな?と思ったり。

シネマの語源はギリシャ語の「動く」という言葉らしい。
・・・という事は、ムービーと語源は同じと考えてもいいのかもしれない。
英語でもシネマという場合があるらしい。
アメリカではシネマはアート作品、ムービーはエンターテイメント作品に使われるとか。
ヨーロッパでは少し違って、シネマは映画館で、フィルムが映画なのだそうだ。
どちらにも通用する共通した認識の言葉がないってことなのかなあ?

要するに、動く写真から映画は始まった。
パラパラ漫画のように、連続した写真を映写することで、動画を発明した。
だから、「動く」というのが、映画の基本だ。

ハリウッドで黒澤明監督の映画を教材に、常に動いている映像の説明動画がある。
窓の外に雨が降っていたり、荒野に煙が流れていたり、確かに黒澤監督の映画は止まっていることがない。
映画は写真ではなく、動画なのだ。
単純に絵が動くということの面白さが基本なのだと、改めて思う。

日本では、キネマなんて言葉がある。
もちろん、シネマってことだ。変化しちゃっただけだ。
キネマの天地なんて映画もあったし、キネマ旬報社なんて映画の雑誌社もある。
どこか、映画のことをキネマって呼ぶのは、懐かしい感じがする。
おかげで、なんだか、シネマって言葉が一番好きかもしれない。

今や、フィルムって言葉は、殆ど嘘に近くなった。
映画はデジタルで製作されるのがほぼ一般的になって、フィルム撮影なんてほとんどないのだ。
フィルムにしかない質感も、かなりのところまで再現できるようになっている。
逆にデジタルでしかできない精細感を、フィルムでは再現できない。
フィルムの色に拘って、フィルムで撮影する映画ももちろんまだまだあるとはいえ、数は少なくなっている。
場合によってはフィルムで撮影して、デジタルに取り込む場合だってあるという。
今や、写真でもフィルムの生産が少ないと言われているのだから当たり前のことだけれど。
それでも、フィルムフェスティバルと今も呼ばれるのだから、既にフィルムという単語が映画に変化してるってことだ。
まぁ、デジタルなんて呼ばれてもどうかと思うし。
デジタルシネマ、デジタルムービーという言葉はあるけれど、デジタルフィルムなんて聞いたことがない。

SEVEN GIRLSはなんて呼ばれるのだろう?
CINEMA?MOVIE?FILM?
まぁ、なんて呼ばれてもいいのだけれど。
世界に行けば映画とは呼ばれなくなる。
日本語の映画という意味もあるだろうけれど。
きっと、海外には海外の、言葉の意味があるのだろうなぁなんて思う。

動く絵。
それは大発見だったんだ。

世界の向こうで、動く。
自分のいないところで、動く。
不思議だなぁ。

動く!

その言葉がそのまま、映画という言葉になったんだもの。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:55| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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