2017年04月17日

終わりは始まり

稽古場に到着早々PCを立ちげる。
稽古中にある程度、舞台用の印刷物をあげて、監督に観てもらいたかった。
本当は週末までの平日に仕上げて、この2日のうちに確認してもらいたかったけれど。
結局、MA前の準備に忙殺されて、後回しになっていた。
MA後に帰宅してからでもと思っていたけれど、そのまま眠ってしまっていた。
入稿のタイミングを思えば、もうギリギリだったのだ。
中々、思うようにスケジュールを進めるというのは難しい。

稽古がはじまる直前ギリギリまで作業を進める。
一定のレベルまで行った頃、稽古用のキャスティングをしているような声を聞く。
あれれ?思わず声をかける。
やる時は言ってと言ってあるのに。
すぐに稽古に合流する。
役者の仕事。

まだ未完の台本を繰り返し稽古していく。
当然、全体感などは、わからない。
わからないなりに、台本から、まだ少ない情報を読み取っていく。
文字で書かれた劇を、肉体を通すことで、演劇にしていく。
毎公演、毎週毎週続いてきたこと。
とっても、当たり前なことで、知らぬうちに日常になってきたこと。

まだ初見のシーンも含めて、台本を読まずに芝居を見たりする。
残念ながら、まったく、内容が自分の中に入ってこない。
キャラクターの見分けもつかない。
ここから、どこまで進むだろう。

いつものように。
いつもの稽古が続く。
おいらは、おいらなりに、今度の作品をもっとわかりやすく、もっと伝わるように。
自分なりの解釈を練り込みながら、様々な役を演じていった。

後半、全員のキャスティングも決まった。

飯休憩の隙間を縫って、印刷物のデータがほぼほぼ校了。
稽古終了後に、監督に、確認をしてもらう。
とりいそぎは、これともう一つだけ。
それが終われば、あと2つ。本番前にもう2つ。
まぁ、いつものように、粛々と進むだけだ。

帰って、そのまま入稿してしまおうと思ったけれど。
前日の作業も含めて、アルコールを肉体に入れたかった。
今週末をよく乗り切ったと、自分なりに思いがある。
・・・というか、完全に疲労している。
この疲労を、アルコールで吹き飛ばせないかなぁなんて思ってた。

まぁ、結果、疲労はなくなった気がするだけで、激しく残っているけれど。

いつものように、作品の稽古が走り始めて。
いつものように、おいらは、同時作業を進めて。
いつものように、各々が苦しむのだろう。

でも、本当はいつもとは違う。
違うんだよなぁ。
前日に、音声が仕上がったんだぜ。
まさに、映画が生まれる直前なんだぜ。
この責任、この意義、それまでとそれから。
わかってるかなぁ。わかってないかなぁ。
きっと、そろそろ出来上がる!と待ってるだけかもしれないけれど。
そうじゃない。
これが、完成したら、同時に、おいらたちは、生まれ変わらなくてはいけない。
そのことは、結局、うまく伝えられないままだ。

いつものように。
稽古をして。
また一週間がはじまる。

昨日までのおいらは、もう、どこにもいない。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:24| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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