2017年04月01日

テーマ曲の完成

音楽監督から、テーマ曲3曲のデータが届いた。
・・・なんて、書くと、え?それは出来ているんじゃないの?と思うかもしれない。
もちろん、出来ていた。
もう、出来ていたというなら、去年のこの時期に出来ていた。
そうじゃなきゃ、練習すらできなかったのだから。

そして、レコーディングもしたし、ラフミックス状態の曲を当てて、編集作業をしていた。
全ての楽器が鳴っているし、歌も入っているし、バランスも取れているものだ。
でも、それは、あくまでも、”ラフ”ミックスなのだ。
ミックス作業が終わった楽曲が届いたという事だ。

ミックスというのは、いわゆるミックスサンドとかと同じ意味のミックス。
つまり、混ぜるという意味だ。
楽曲のデータというのは、何トラックも重なっている。
リズムトラックには、太鼓の音とかシンバルの音があって、それぞれが別のトラックに収録されている。
そこに、ピアノだとか、ストリングスだとか、ホーンだとか、様々な音色のトラックが重なっていく。
そして、ボーカルも重ねる。
全部で、何十トラックになる。
その全てのトラックの、音量を書き込んでいき、余計な成分を削ったり、エフェクトをかけていく。
そして最後に、何十もあったトラックから、LRの2トラックのステレオトラックに書き出す。
これを、ミックスダウンと言って、パラレルのデータが、いわゆる誰もが聞けるデータになってくる。
製品だと、更にこれにマスタリングという作業が入る。
2チャンネルに音が混ざったステレオデータを、全ての帯域が美しく出力されるように調整するのだ。
普段、誰もが耳にしている音楽は、基本的に必ずこの工程を経て市場に出ている。

前回までの曲を何度も繰り返し聞いているから、2mixに出力された完成版を聞いて、すぐにわかった。
それぞれの音の抜けが全く違って、クリアになっている。
前の音を今、聴いたら、どこか、曇って聞こえるだろうと思えるぐらいはっきりしている。
ヘッドフォンで聴けば、更に、音声の粒立ちがハッキリしてくる。
微妙に揺れる音があったりして、心地よくなったりする。

歌入りの2曲と、インスト1曲。
インスト曲の後半、うわああああって、背筋に電気が走る。
映画だなぁ、これは。

歌入りの曲を、実際に歌った女優達に送るかしばし考える。
通常レコーディングをして完成すれば、当然、プレーヤーには送るものだから。
でも、考えたうえで、音楽監督とも連絡しながら、映画を観てからにした。
歌手ではなく女優だしね。
やはり、芝居あっての歌だから。

音楽監督と連絡をとっていると、サントラの作成に入っているという。
サウンドトラックは、クラウドファンディングの特典としてお願いしてあったものだ。
その曲数を聞いて、ひっくり返りそうになる。
サントラは、映画で使った音楽をただ並べればいいんじゃない?と思うかもしれないけれど。
サントラを聞いたことがある人はわかると思うけれど、実際はそうなっていない。
映画で使用した音源の完全版が並んでいるというイメージだ。
まぁ、それは、すぐに完成させるというよりも、時間がある時に少しずつ構築していくだろう。
映画ではバラバラになっている数曲が繋がったり、組曲になったりもするかもしれない。
想像するだけで、ワクワクするけれど、そこはもう、リスナーとして楽しみにしておこう。
でも、たぶん、作成している側が一番、今、楽しいだろうなぁ。

映画のサントラって、一時期、好きで聴いていたなぁ。
サウンドトラック「Seven Girls」
その響きだけで、ドキドキしてしまう。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 10:40| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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