2017年01月01日

出発の年

2017年。
新年あけましておめでとうございます。

23時すぎに、音声の貼り付けを完了し、微調整をしてから、もう一度映像データの書き出しをしています。
今、このPCはうなりをあげながら、映像データのエンコードをしています。
ビットレートを下げて、今回は、少し軽いデータにしています。
書き出しが終わったら、新年のご挨拶と共に、監督に再度送信するデータです。

へへへ。
本当に編集しながら年を越しました。
でも、2016年中に音の貼り付けだけでも仕上げたかった。
ビデオ音声の出力をゼロにして、エアーのフェーダーを下げて、書き出しています。
これを観るだけで音的なストレスは80%ぐらい下がると思っています。
年明けの編集前に監督がこれで確認できれば・・・。
うん!

もう10年以上前になります。
劇団の旗揚げ五周年記念公演。
三軒茶屋のシアタートラムで、おいらは坂本龍馬を演じていました。
千秋楽、ダブルのカーテンコール。
万雷の拍手の中。
小野寺、なんか喋れとお鉢が回ってきました。
龍馬を演じていた時は、もうその芝居以上に何も出なくて、カーテンコールでも余りしゃべらなかったんですけれど。
ここは、なんか言えと、背中を誰かに押されたのです。
その時おいらは、お客様に言いました。
5周年のここが始まりです。ここからどんどん進んでいきます。
そして、大きな声で「船が出るぜよ」と言いました。
龍馬のテーマ曲が流れ、照明が光り、海援隊の旗が振られました。
何も仕込んでいなかったのに、当たり前のように、未来に向かって、全員で前を向いたように思えました。
その時、たくさんのお客様が拍手をしてくださいました。

あれから13年以上。
果たして、船は出航していたでしょうか。
もちろん、いつだって、船は動かしていたはずです。
けれど、あの時、お客様に約束したような航海をしたでしょうか。
18年に渡る航海は、もちろん、時化の夜もあり、時には出航できない夜もあり。
簡単ではなく、日々、もやい綱を握りしめるような日々でした。
航海術を蓄えながら、それでも、どこかおいらはそうじゃないんだと思っていました。
思い描いていた航海が出来ていない。挑戦が出来ていないと。
船を変えればいいのか。航路を間違っているのか。何が足りていないのか。
荒波にもまれながら、それでも、諦めずに、船を出し続けてきました。

2017年。
船を出します。
ゼロからスタートしました。
船を直し、航路を選び、細心の準備を重ねて。
今、粗編集のひとつ前の段階の映画がここにあります。
まだまだ粗いし、音調整も色調整も音楽もない、裸の映画です。

この船はどこまで航海するだろう。
どこまでもどこまでも、進め。進め。

いつかのおいらであったら恐ろしかったり、緊張したりしたのかもしれない。
でも、今のおいらには恐れも、緊張もない。
目の前に広がる新たな海原に。
むしろ、好奇心ばかりが先行している。
外へ、外へ。
内へ向かってきた日々をパワーに変えて、外へ。
旅立ちの時が来たのだと、色々な符号がおいらに告げている。

聞き洩らすな。
小さな小さな声を。
たくさんの示唆に富んだ偶然があふれてくるはずだ。

約束した航海になるように。
夢を乗せた船を完成させよう。

このBLOG。
今も読んでくださる方がいるのに感動しています。
まだまだ、続きます。
今は、まだ完成までの日々。
近日中に、新しい章に突入するでしょう。
そこからは、皆様と共に歩んだ夢の本当の意味での実現の日々です。

さあ。
出発の年の始まりだ!
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:29| Comment(1) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「船が出るぜよ」

僕が聞いたのは、5周年ではなく10周年の頃のときでした。
池袋の東京芸術劇場でした。
(作品名を思い出せなくてすみません)
そのときも小野寺さんは龍馬でした。
まるで、本当の龍馬が生まれ変わって現れたかのようでした。

障害に負けず立ち向かう龍馬。

船はもう出ています。
きっとそのときから。
海が荒れ、時化て、一筋縄でいかないのは当然のことです。
それでも、ここまで到達したのは劇団のみなさんをはじめ、スタッフの
方々の情熱があったからだと思います。

船は目指す港に、きっと到着すると思います。
もう一息。
がんばってください。
Posted by 浮谷秀之 at 2017年01月01日 19:38
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