2016年11月07日

胸を張れ

劇団では公演後の翌週に必ず反省会をする。
あのロケ地を離れて、初めてみんなと顔を合わせる日。
反省会をやろうということになった。

もちろん、反省もしたけれど。
口から出てくるのは、あの撮影中に起きた数々のこと。
思い出というにはまだまだ記憶に新しすぎるし、生々しいというには時間が空いている。
笑いながら、反省点を少しずつ見つけ出していく。
ただ、笑い話をしているように見えるけれど。
中には、当然、自分の反省の実を受け取る者もいる。
ただ笑っていても、自分の成長にはつながらないから。

でも、実際は違うかもしれない。
あのロケ地を離れて、日常がやってきて。
それから、初めて、皆と会った日。
共有した時間を過ごした仲間と、もう一度顔を合わせること。
それだけで、あとの会話なんて、実はたいした意味もないのかもしれない。
苛酷だったとはいえ、楽しかった日々はすでに過去のものになっていること。
それをもう一度認識するような、こそばゆい時間だった。

けれど、いつもの公演後の反省会とは違うのだ。
作品はこれから完成に向かう。
役者は仕事をやり終えて、安心の時の中に入っても。
ここからが、本当の勝負の始まりだ。
おいらたちのやってきた18年間がついに、世界と対峙する時がやってくる。
認められないかもしれない。
けなされるかもしれない。
でも、逆もある。
社会にさらされるのはそういうことで、そういう勝負をこれからしていくのだ。
胸を張って、やったことを誇ればいい。
誰に何を言われても、胸を張れるだけのことをやってきたよ。きっと。

来年の初頭にも、平日でもいいから舞台に立とうという話をする。
映画に集中していたから今年は秋の公演がなかった。
せっかく応援していただいたのに、会えなくなるなんて理不尽だ。
おいらたちは、あのたくさんの人たちに会わなくてはいけない。
いつものように、板の上に立たなくてはいけない。
そして、ここにおいらたちがいるということを、もう一度、示さなければいけない。
下北沢から世界へ。
ホームグラウンドを離れるわけにはいかないんだ。

未来が待っている。
その未来は、相変わらず下北沢の舞台の上で、芝居を続けているおいらたちだ。
そして、そんなおいらたちのまま、世界に向かって勝負だってできる。
これは、幸せなことだと思うよ。
だって、未来があるんだから。

本当は、皆に会って、今日は、ありがとうと言うつもりだった。
大変な企画を立ててしまって、皆を巻き込んだ張本人だ。
楽しんでくれたからとかそういう問題じゃなく。
単純にありがとうと思ったからだ。
でも、皆の顔を見たら、なんにも言葉なんか出なくなったよ。
ありがとうね。
相手役の顔なんか、恥ずかしくて、見れやしないおいら。

立ち止まるな。
また一歩足を出せ。
その先に見える道は、どこにだって繋がっている。
未踏の道を、おいらたちは切り開いたのだ。
誰もやったことがないことをおいらたちはやったのだ。

胸を張れ。
強く。
胸を張れ。

高く高く、足を上げろ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:13| Comment(0) | そして編集へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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