2016年10月19日

美術設営2日目

集合時間前に鍵を開ける。まだ早朝。
ロケ地の建物の窓を開けていって、空気を入れ替える。
前日の雨から一転の、青空。
それならと、布団を干す。
旅館からいただいて長い間布団袋に入っていた布団に呼吸をさせないと。
湿気で重くなった敷布団を並べていると、何人か到着。
布団を並べるだけで、結構な汗をかいた。

美術さんが到着して、すぐに設営に入る。
前日は雨だったから室内の設営だけだったけれど。
せっかくの晴れだから、外から設営していく。
外観も大事な要素。
すでに、ロケ地そのものが、時代感があるけれど、そこに追加していく。

ものすごいスピードで作業が進んでいく。
積極的においらも、こういう感じでいいですかと進めていく。
やはり、二日目の作業がカギだ。
翌日には、監督や撮影監督もロケ地入りする。
撮影するアングルの確認や、美術の確認も当然出てくる。
それまで、どこまで追い込めるのか。
少なくても、メインとなるパンパン小屋だけでも、めどをつけたかった。
けれど、人数が一番少ない日・・・。
もう、頑張るしかない。

女優達も積極的に設営に参加した。
インパクトドライバーを握り、布を染め、のこぎりを挽き、トタンを運ぶ。
男だって嫌がる作業もあるし、出来ない作業もある。
いつもの舞台であれば、男だけでいいよと、手伝うことなんか少ない。
けれども、やっぱり、22~23日にリハーサルをしたいし。
スタッフさんが来るまでに形にしたいという思いもある。
でも、もう、そういうことだけでもないのかもしれない。
どんどん出来上がっていくパンパン小屋にワクワクが止まらないのかもしれない。

音楽監督の吉田トオルさんが差し入れを持って現れる。
ぐるりと、ロケ地を案内して、しばし歓談してから作業再開。
トオルさん、懐中電灯で手元を照らしてくださったりしてくれる。
実際の現場の空気を感じて曲を作りたいと思ったなんて言っていたけれど。
その、現場の空気がリアルタイムでどんどん出来上がっていくのだから、どう思ったか心配だったけれど。
気に入ってるセットの箇所とかもあったようで、一安心。
あそこに、昭和の衣装を着た俳優が立つ日がもう来週に迫っている。
きっと、トオルさんの想像力だと、そこまで見えているのだなぁと思った。

大物の建て込みがあらかた片付いた。
ここから残りの建て込みと装飾に入っていく。
想像を超えるスピードで順調に進んでいる。
それもこれも、皆が頑張っているからだ。

全員が現場を出てから一人、カギをかけていく。
電気も消えて、懐中電灯一本。
そこから、自転車にまたがって帰宅した。

これは、美術設営でさえないのかもしれない。
すでに、クリエイティブな、映画作りという作業に入っている。
そんなことを思いながら。
重くなったペダルを踏んだ。

posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 00:00| Comment(0) | 撮影準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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