2016年10月18日

美術設営1日目

美術の設営についに入った。
やはり、昨日のうちに基礎の舞台を組んでおいたのは大きかった。
基礎の上に柱を並べて、そのあと、どこにどんな材料を組み込むか立ち並べていく。
美術さんが、ここに、これを!こんな建具ないですか?こんな家具ないですか?にもどんどん対応していく。
イメージがどんどん具現化されていく。
基礎からやってたら、こんなに進んだはずがない。

本当に色々なラッキーがあった。
美術の杉本さんとの出会いはもちろんだけれど。
家具類や建具などを旅館からいただけたこと。
足場丸太をいただけたこと。
トタンをいただけたこと。
ほかにもたくさん、信じられないけれど、手に入れてきたこと。
そして、このロケ地!
何かがないと思うと、このロケ地でみつかるという偶然の連続・・・。
ちょっと、信じられないような素晴らしい環境の中、セットを組み立てている。

気づけば、柱の間に壁が立ち、部屋の仕切りが立ち。
少し道具を置くことで、雰囲気を見るようなところまで行って。
朝早くからすでに12時間経過していたのだけれど。
真っ暗な夜の暗闇の中で、作業灯に照らし出されたその部屋は、まさにパンパン小屋そのものでした。
もちろん、これは、まだまだ途中段階。
ここから、さらに材料を重ねたり、汚しを入れたり、していくわけで・・・。
照明だって作業灯ではなくて、本当の照明になって。
そこに、衣装を着てメイクをしたパンパンガールが立つと思うと・・・。
うわあ!!!
これは・・・これは、とんでもないことになる!!!
・・・と確信したのです。

俳優ってね。
稽古着で稽古をしているでしょ。
ジャージとか短パンとかTシャツとかさ。
それがね、変わるの。
衣装を着ると、自分でその気になっちゃう。
セットに立つと、自分でその気になっちゃう。
音楽が流れると・・・照明が灯ると・・・
どんどん、芝居はよくなっていくのですよ。
それが起きると確信したよ、おいらは。

明日も朝が早い。
明日には、ほぼほぼ建て込みが終わって、明後日から装飾に進めるぐらいにしたい。
さすがに、男だけでは、もう無理な段階だから女優にも手伝ってもらうことになる。


終戦後・・・
焼野原・・・。
銀座から富士山が見えるような焼野原。
雨露をしのぐために、そこら中に落ちている燃え残った廃材で小屋を建てていった。
それは、まさに素人建築で、建築の常識なんてなんにもないような掘っ立て小屋。
男は兵隊にとられていたから、女だってバラックを建てた。
そんな、風が吹けばきしむような雰囲気のバラック街。
おいらたちは、その当時と、同じように廃材で、素人建築していっている。


これは、すごいことなんだよ。
本当に、奇跡のようなことなんだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 00:05| Comment(0) | 撮影準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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