2016年08月15日

美術イメージが届く

今日からは全員で同時に稽古。
稽古場では恥を何度もかくのだけれど、それを観られる人数も倍になる。
ここからここから。
忘れないでいるべきことは、厳しい視点を維持することだ。
作品に取り組むという事はそういう事だ。

相当厳しい内容もあったようにも思うけれど。
でも実は厳しいようで、厳しくない。
むしろ、今までだったら、てめえでなんとかしろと言って、放っておく。
全員の前で恥をかけばいい。
でも、今回は映像に残る。発信する広さが違う。
だから、優しくなってしまう。
今までは言わないで放っておいたことも、言わないとかわいそうだと思ってしまう。
でも、それでいいと思っている。

その後、パンパンたちのディスカッションもあった。
お互いのイメージカラーを確認しあった。
劇団と違って、そもそも誰かも知らない人や、海外の人だってこの映画を観るかもしれない。
これが誰か、すぐにわかるようにしていかなくちゃいけない。
もちろん、戦隊物のヒーローまでハッキリとするわけではなくて。
この役はこの色のイメージだよね。じゃあ、それを意識して衣装とかも考えようぐらいのものだ。
そして、そのイメージカラーは、美術さんや、ヘアメイクさんに役の説明として添付する。
各配役のイメージを深めてもらう。
恐らく、役者同士でも、自分で思っていたカラーと、人から見たカラーの違いがあったはずだ。
カブリもなくなるし、イメージの差異も埋まるのだから、大事な作業だなぁと思った。

稽古の終わり頃。
美術スタッフがイメージを持参してくださった。
監督にイメージ画像を見せて、確認する。
監督は、何度も同じことを言った。
「本当ですか・・・本当にこれ、出来るんですか」

イメージ画像は、予想していた内容なのに。
予想を遥かに越えるイメージになっていた。
そこから、実際の確定の美術になって、更に図面になって、必要な部材がわかる。
どんなイメージだろう・・・まだイメージだから、と思っていたのだけれど。
図面もあり、2方向からのイメージ画像があり、かつ、カメラを配置できるよう計算までされている物だった。
イメージ画像には・・・。
まさに、バラック街が現出していて、そこにはパンパンが立っていた。

何度も何度も確認してしまう。
ここで撮影したら、どんな映像になるだろう。
想像しただけでもわくわくする。
そんなイメージがそこにあった。
この予算でこんな美術を組む映画なんて、恐らく、どこを探してもない。

美術スタッフと共に、酒を飲む。
実際の建込みになったらどんなことがあるか。
実際に必要な部材はあとどれぐらいだろうか。
様々な話をしながら、力強い言葉も頂く。

そして、ここから更に、最終稿に入っていく。
実際に撮影する現場が解れば、それを最大限活用したシナリオに書き換えられる。
最終稿があがれば、更に、動き出す者もあるだろう。
そして、演出も可能になる。
実際に、動けるスペースがわかれば、撮影に入る前に、動きを決められる。
それをしておくことが出来るからこそ、この映画を撮影できる。
早い段階から稽古出来れば出来るほど、クオリティが上がっていく。

まったなしだ。
どんどんどんどん進んでいる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:25| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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