クラウドファンディングが終了して今日初めて映画プロデューサーに会いに行く。
所用でデビッドさんと映画プロデューサーが同席するとのことで、行ってきた。
舞台のDVDを持参して、少しでもスムーズに進めばと舞台のDVDのコピーを持参した。
その前に打ち合わせがあったから少し疲れているだろうなぁと思った。
ただでさえ、忙しい人だから。
それでも、企画が動き始めるのだから、顔だけは合わせないといけない。
そもそもこの企画を最初に相談したのだから。
少ない時間だとしても、なんとか足を運びたかった。
映画のプロデューサーと言っても、様々なプロデューサーがある。
今では、映画の「プロデューサー・チーム」なるものも結成されたりする。
企画プロデューサー、ラインプロデューサー、などなどだ。
他にも音楽Pとか、宣伝Pとか、協力Pとか、共同Pとか。
規模が大きくなればなるほど、プロデューサーと言う冠のスタッフが増える。
余りにも多いから、ちょっとよくわからないなぁってなっちゃいそうだけれど。
なんとなく、ここ数年でおいらもわかってきた。
いわゆる、今日、デビッドさんとおいらと3人であった方は、今回の企画プロデューサーになるということだ。
企画の立案、映画のコンセプト、その他キャスティングなど、映画の方向性に関わる仕事だ。
そこから、監督や原作なども選んだりする、最初の核になる部分を担う。
もちろん、今回は様々なことが既に決まっている。
舞台「セブンガールズ」の映画化だという事も決まっているし、監督はデビッド・宮原だ。
作品のテーマもはっきりしているし、メッセージもある。
だからこそ、話は作品のコンセプトに集中した。
舞台を映像化する。
原作がある作品の映像化は昨今増えている。
その中で、必ず出てくる問題がある。
それは原作を超えることが出来ないという大きな壁だ。
もちろん漫画原作であったり、小説が原作であったり。
そういうものよりもずっと、映画に近い舞台だから、大きく変えたり、大きくカットしたりする必要はない。
ないけれど、視点を変えるだとか、作品の軸を作っていくだとか。
或いは、映画ならではの、何かが必要になってくるのでは・・・
・・・という話になった。
生の舞台は、すごい。
目の前で役者が涙を流して泣いている。
それを映像で超えることって大変な事なんだ。
そんな話になった。
そうかもしれない。
舞台をやっていると、映画の持つ公共性や広さ、深さ、力強さ、規模。
そういうものに、憧憬を抱くけれど、映画の世界からすれば目の前にいる役者の存在感。
そこにリスペクトを持ってくださっているという事だ。
声の音圧だけで、ぐっとくる。そんな話になった。
セブンガールズはセブンガールズのままを多くのご支援いただいた皆様は期待していると思う。
だから、そこを大きく外れることは恐らくない。
原作とは似ても似つかない作品になって原作ファンが嘆くというのは良くある話だ。
でも、想像を超えるようなコンセプトを持つかもしれない。
ああ、こう来たか。そうか、こんな風に映画にするのか。
一発でわかりやすい、「作風」を決めていかなくちゃいけない。
簡単にスケジュールの話なども出た。
撮影開始までも長い長い時間がかかるだろう。
急ぐのか、じっくり準備するのか。
最高を目指すなら、準備する方を選びたいとデビッドさんは言った。
今の皆の勢いを維持したまま、撮影に雪崩れ込みたいという希望もあるけれど。
確かに準備はしてもしたらないぐらい、した方がいい。
色々な話は、恐らく、原作・脚本・監督であるデビッド・宮原の肥やしになっていく。
様々な要素を頭に入れながら、イマジネーションを広げていく。
そして、シナリオを書いていくことになる。
舞台の脚本はあるけれど、映画のシナリオとなるとどこでシーンを区切るのかだけでも時間がかかる。
映画ならではの要素も、恐らくどんどん入れていくと思う。
本格的に動き始めるのは、前述したラインプロデューサーまで話が通った時だ。
コンセプトが決まればそこから、撮影現場、美術打ち合わせ、スタッフ選定に進んでいく。
映画のスタッフさんも、もう夏ぐらいまでは埋まっている人が多い。
そこは、劇団の製作と大きくは変わらない。
スタッフさんのスケジュールと、撮影現場の空きと、シナリオの完成と。
その日を迎えた時、初めて撮影スケジュールが決まる。
改めて、始まったばかりなのだと知る。
そして、改めて始まったのだと感じる。
まだ、最初の一歩も踏み出せない。
じっくりと、取りかかるしかない。
おいらは企画立案と、資金調達までのプロデューサーだ。
このままオンブにダッコの丸投げでいいのかな?と不安になる。
自分の脳味噌をフル回転して、最高の作品になるために知恵をしぼらないと。
少しでも力になれるような何かが出て来たら、おいらからも連絡していくつもりだ。
既にいくつもの映画の企画を出したプロデューサーを職業にしている人とはレベルが違うだろう。
圧倒的に低いレベルだとしても、思いついたことを少しでも連絡しようと思った。
自分の意見を通したいとかは全然ない。
むしろ、すごいコンセプトを期待している自分の方が強い。
単純に、期待だけする自分が許せないのだ。
大した力になれないかもしれないけれど。
じっとしていられる性分じゃない。
考えて、考えて。
作品を深く深く理解しろ。
その向こうにしか、きっと、作品はないから。