「ボコられる」 2015 前方公演墳/「劇」小劇場 撮影 SKY
この企画を建てて80日。公開して30日。
公開期間の前半が終わった。
準備期間からこれだけの日数が経過しているとは感じない。
本当にあっという間だ。
セブンガールズの舞台をやってからは、何か月経過したのだろう?
すでに次回公演に意識が向いているから、余計に時間感覚がない。
こういう時、お客様に聞かれたりするんだけれど。
役っていうのは、どこに行っちゃうんですか?っていうこと。
つまり自分の次回公演の役を今は考えているわけで、その役になろうと思っているわけで・・・。
今まで演じてきた役なんかはどこに行っちゃうんですか?っていう意味なのだと思います。
確かに、恐らく俳優によってそれは違うし、外から見てもわからないことなのだと思います。
実際、舞台はともかく映像で活躍している俳優は同時に2~3役を演じている期間もあるはずなわけで。
そんな時の俳優の中で起きていることって、ちょっと想像できないのだろうなぁと。
結論から言えば、今の時点でもおいらの中に成瀬凛太朗は存在しています。
それどころか、龍馬さんも佐之助も、色々な役がどこかに偏在しています。
とても不思議なことなんですけれども。
役作りしていく中で自分とシンクロしていく部分を探すのです。
そして、それがみつかると、すっと、腹に落ちていって、それ以降消えることはない。
そういう感じです。
もちろん、細かい部分まで覚えているわけではないです。
なんていうのかなぁ・・・性格だとか、その向かっていた先だとか。
そういうのが断片として残っている感じです。
今度の舞台は13年ぶりの再演で、過去に演じた役なんですが、それも残っています。
今、残っているがゆえに自分の中で整理がつかない部分がずっとあるんですけれども・・・
セブンガールズは4回も舞台上演したのですけれども、初演は成瀬という役ではありませんでした。
山本という役だったんですけれども、2回目以降成瀬になって、自然と山本的な部分を併合していきました。
今、成瀬が自分の中で残っているとすれば、敗戦の影を引きずっていない役だったという事です。
セブンガールズの登場人物の殆どは敗戦の影を引きずっています。
パンパンは勿論、新崎も、幸三ですら。
戦争という自分ではどうも出来ない運命に対して戦うわけでもなく。
ただ引きずることなく、今や未来を見据えている男。
そういう部分が、いい加減と言えばいい加減だけど、魅力的な男。
日本人が復興に向かう原動力となるような、パワー。
デビッド・宮原の描く登場人物は、誰も彼も、現状の中でもがいています。
自暴自棄になるものも、悪い道に進むものもいるけれど、全員がもがいてる。
その中で自分と繋がるシンクロする部分をみつけだすわけだけれど。
龍馬さんにしてもそうだったけれど。
おいらは、どうやら、その登場人物の持ってる「希望」を探すことが最初の作業のようだ。
だからこそ、役者によって同じ台本、同じ役を演じても変わってくる。
その役にどうやって近づいていくのか、役者によって様々だからだ。
同じセリフを口にしても印象が変わってくるのだと思う。
だから。
このプロジェクトを立ち上げたのは、小野寺さんでありながら、小野寺さんだけではないと思う。
小野寺さんの中にいる成瀬だったり、龍馬さんであったり、様々な登場人物。
その希望が少しずつ集まって、どうやって前に進んでいくんだ、お前は!と、常においらの中にいるのだ。
い・・・いや・・・分裂症的なことじゃなくてです・・・多重人格とかでもなくて・・・
くじけるな。進め。前に行け。
常に自分が演じてきた役たちが、すでに自分とシンクロして、そこにいるのです。
前半が終わります。
いよいよ後半戦です。
ここからは、舞台公演があったり、様々に展開していきます。
皆様のご支援があって初めて成立するクラウドファンディング。
いよいよ残りの一か月です。
どうぞ、皆様のご支援をお待ちしております。
少しでも前に。
一歩一歩。
やれることを着実に繋げていきます。
「セブンガールズ」映画化プロジェクト
クラウド・ファンディングサイト:MotionGallery https://motion-gallery.net/
2016年2月22日(月)ゾロ目の日 23:59 終了
目標達成金額:3,500,000円
Twitter:https://twitter.com/7girlsmovie