2020年06月14日

公開79日目

あべのアポロシネマ2日目。
いつものように気付けばあっという間に日数を重ねていく。
今回だって気付いたら大阪での上映が終わってしまっているのだろう。
それが寂しくもあり、同時に、確実に観てくださっている人がいると感じる。

このような形で上映が決まるなんてありえないですよと聞く。
そうなのだと思う。
100年に一度の世界的な局面だからこそ出来たことだから。
何もしないことを選択することも出来たけれど。

今日、予約はどのぐらいだろうと覗いてみたら。
確実の昨日の倍ぐらいは席が埋まっていた。
平日と土曜日では当然違うのは当たり前なのだけれど。
単純にそんなことだけで嬉しくなった。
明ければ最初で最後の日曜日が待っている。
明日はどのぐらいのお客様が足を運んでくれるだろう。
例えばその中に、誰かからの口コミで行ってみようかという人はどのぐらいいるのだろう。

気圧の変動の激しい日だった。

不思議な感覚だ。
まだ都道府県をまたいでの移動は禁じられていて。
ほんのわずかな距離なのに、まるで海外のような距離感まで感じるようになった。
大阪の地で今、セブンガールズが上映されている。
それははるか遠くにも感じる。

シアターセブンのご担当者様には上映決定前にご連絡をした。
同じ大阪の地で最初に上映をしてくださったから。
一応、筋を通すべきだと思った。
そう思ったら、思いのほか、喜んでくださった。
そしてTwitterで告知までしてくださった。

あの日を思い出す。
シアターセブンの最終日。
深夜バスで大阪に到着してそのまま神戸に足を延ばした。
上映前に十三に到着して、近所の銭湯に入った。
早めに映画館に行ってチラシを配った。
それから支配人さんにこの一週間、皆の舞台挨拶についてどうだったか聞いた。
まだ上映を始めたばかりの頃だったから。
それは大いに参考になる話だった。
その後、初めて一人で舞台挨拶をした。
少し泣きそうになってびっくりした。

あれから一年半ぐらいしか経過していない。
少し前と言えば少し前なのだろうけれど。
まるで遥か昔のようにも感じている。
それ以前があって、それ以降があって。

僕は何を手にして、何を失ったのだろう?と時々考える。
実は失ったものの数の方が多いのかもしれないなんて思うこともあるんだ。
ただ僕が手にしたものは誠意だ。
薄っぺらい上澄みとは違う想いだ。
例え遠回りでも、良心から生まれたものが裏切ることはない。
他の全てのものが僕を裏切ったとしても。
きっと良心だけは残っていく。

セブンガールズがこうしてもう一度上映出来たことは良心の連鎖から生まれたことだ。
もしかしたら、今の僕はそれしか興味がない。

多分それは僕の中身が悪意で溢れているからだ。
信じられないほど悪意が渦巻いているなぁと思うことがある。
そんな自分を戒めるように。
触れたら爆発しそうな自分を抑えるように。
小さな良心を大事に大事に育てよう。

世界中でギスギスするようなニュースが溢れているからこそ。
良心というものを信じる。

だって明日も大阪でセブンガールズが本当に上映するのだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:07| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする