2020年02月09日

公開77日目

とうとうこの日がやって来た。
公開77日目。
このBLOGで公開〇日目を書き綴りながら。
いつかセブンの並ぶ77日がやってくるのかなって思っていた。
70日を越えてからは急速に上映機会が減って、中々進まなくなっていた。
何年かかかったりもするのかななんて考えた日もあった。

今回の佐伯での堀川果奈凱旋特別上映は別府ブルーバード劇場から繋がった。
あの温泉の街で初めて話を聞いて、その後、上映に関する調整をいくつか重ねていった。
別府ブルーバード劇場での上映時にイベント上映的なものはあったのだけれど。
あれは上映権がどうこうというものではなくて、普通の映画館での上映と同じ形だった。
ドリパスでの復活上映も、通常上映と同じ形。
純粋な上映権での上映というのは今まで一度もなかった。
つまりこの佐伯市上映が映画「セブンガールズ」にとって初のイベント上映になった。

主催してくださった皆様も映画上映はほとんど初めての経験。
そんな中お声がけいただいたのは大変に嬉しい事だった。

自分の中で難しいなぁと思ったのは、この特別上映会が佐伯市の皆様への無料上映会だったこと。
佐伯市に住む皆様が、それこそ学生さんやあまり普段は映画館に行けない皆様。
そして、堀川果奈を知っている皆様が喜んでくださるのが一番のイベントだったからだ。
こういう時、インターネットでの宣伝と言うものをするべきなのかどうか。
ネットは全国レベルだし、セブンガールズを愛してくださる皆様は実際に別府まで遠征までしてくださった。
佐伯市内ではケーブルテレビを始めとして十分な宣伝をしてくださっている。
そんな中で、あまり大きな声で宣伝を開始するのは趣旨とずれてしまう。
もちろん九州地区の皆様にとっては、限られた機会であることは間違いがないし。
そんな皆様が来場してくださることはとても嬉しい事だけれど。
それ以上の皆様に、来てくださいね!集まってくださいね!と声をかけるのは遠慮することにした。
実際、1月の舞台が終わった時点で整理券がほぼなくなったという報告を目にして安堵した。
もしまだまだ席が空いていたら・・・と思っていたのだけれど。
佐伯市の皆様が楽しみにしてくださっているのならこれ以上のことはない。そう思ってた。

4年半。
映画「セブンガールズ」に自分の持てる時間の全てを捧げてきて。
この77日を迎えた日。
自分は家で、ああ、そろそろ始まるなぁ。ああ、終わる頃かなぁ。
そんなことを考えていた。
皆が楽しんでくださるといいなぁ。
そんなことを考えていた。

公開出来るのかなぁって不安だった日々も。
公開してからお客様が来てくれるかなぁと苦しかった日々も。
毎回上映のたびに企画を考え続けた日々も。
カウントダウンのために走り回った日々も。
もちろん、あの寒かった撮影の日々も。
全てが繋がって今になっている。
今、自分はどこに立って何を見ているだろう?
映画「セブンガールズ」以前から何が変わっただろう?
いつか何かの答えが出るのかな?

明日は稽古だ。
変わらず稽古が待っている。
佐伯市に行ったメンバーは間に合わないだろうけれど。
それでも皆が待っている。

こうして77日を迎えることが出来たのは全て皆様のおかげだ。
いや、そもそもこの映画はたくさんの皆様が応援してくれたから完成した映画だ。
製作前に応援をしていただいて。
公開後にも応援をしていただいて。
今も復活上映を待ち望んでくださる皆様がいる。
皆が必死に映画を製作するんだって走り回ったのもそんな思いが集まったからこそだ。
こんなに幸せな作品ってあるのかなぁ。
だって、あの頃はただの夢だったんだから。
もちろん、それを成し遂げた自分や仲間を誇る気持ちも忘れていないけれど。

本当はね。
出演者全員の出身地で上映したい。
こんな映画を創ったんだぜって、皆が地元で言えたらなぁなんて思うよ。
そのためのことも実は少しだけしている。
まぁ、少しだけなのだけれど。
イベント上映がどんなものなのかわかったことはとっても大きい。

77日目が特別なわけじゃない。
77日間の全てが特別だもんね。
あの1日目の立っていられなかった日からずっと。
目をつぶれば全ての上映館が、全ての出会いが蘇る。
積み重ねて積み重ねて、77日。
たくさんの人が、キャッチコピーを考えてくれたことや。
セブンハンターなんて、7のゾロ目を探してくださったり。
うん、やっぱ、77は特別かぁ。

SNSで感想を一つずつ読んでいく。
思わずニコニコしてしまう。
特別上映と言う形だからこそ、観れた人たちがその向こうにいる。
きっとね、いつもほどネット上に感想が上がったりはしないと思う。
映画館に面白い映画を探しに行ってみつけたというような上映ではないからさ。
それでも足を運んでくださった方が、そんなお客様の反応まで書いてくださっていたりして。
いつか、そこでセブンガールズと出会ってくれた誰かが映画監督になるかもしれないよ。
そんなことばっか考えちゃう。

さて。
次の夢はどの空を飛ぶかなぁ。
北か。南か。それとももっとどこか遠くで。

今は。
佐伯市でお客様がどんなことを思ったかなぁって思い続けよう。
楽しんでくれたかなぁって、そんなことばかり考え続けよう。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:07| Comment(1) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする