横浜での上映が終わって一週間が過ぎた。
最終章のまとめに入っているはずなのだけれど、未だにまとめられない自分がいる。
ちょうど一週間かと思ったら、映画に行きたいなあと思った。
それも自分たちのように大きな宣伝費を持たないローバジェットの映画を。
本当はジャック&ベティでセブンガールズの前週にやっていた作品を観たかった。
上映時間の終わりが23時を越えていて、舞台挨拶も観ないで走って返らないと厳しい時間帯だった。
ましてや上映前だから細々と準備することが多すぎて断念するしかなかった。
赤レンガ倉庫で一緒にチラシを配ったり、ジャック&ベティ前で配っている時に挨拶をしたり。
そんな縁があったのになぁとずっと心残りだった。
セブンガールズに来てくださったお客様の何人かが足を運んでいる映画の中で。
その挨拶をした女優さんが出演している映画があった。
レイトショーだから観に行けるなぁと思った。
明ければ映画の日だからそれで行ってもいいのだけれど、なんとなく平日に行こうと思った。
その女優が登壇の日というわけでもないし、一緒にチラシを配った俳優は出ていないのだけれど。
小さな縁が繋がっている気がした。
ほぼ前情報もなしに足を運んでみた。
チケットを購入してもぎってもらうと。
まるで小劇場のように折込チラシを手渡された。
今、インディーズムービーが盛り上がっていると映画館で企画しているようだった。
様々な自主企画映画のチラシが束になっていた。
へぇ、と感心しながら指定席に着く。
平日のレイトショーにしてはお客様がいらっしゃったと思う。
・・・というのも他の映画館の状況などわからないからだ。
2週間上映の中日、どんな映画かなぁと思って観た。
それは若い監督が自らの本名で自分を演じる映画だった。
いつか自分たちでショートフィルムを製作していた頃にPFFで感じたパッションのようなものをそのまま感じた。
少しだけにやにやしてしまうような、気恥ずかしいような気分にもなった。
自分たちが初めて動画に取り組んだ頃は、デジタルビデオだったけれど。
あの頃よりも更に映像製作のハードルが下がっているのがわかった。
より小さなプロダクションで撮影して編集して映画にしてしまうという事がやりやすくなってる。
若い才能がどんどん出やすくなっているという事でもある。
高価な機材がなくてもプロと大きな差が生まれない映像を生み出すことが出来る。
圧倒的な賞人数で映像製作をすることも出来る。
ミニシアターの世界では有名な俳優という存在さえ生まれ始めている。
昔の自主製作だって頑張っていたけれど、ずっとずっとやりやすくなっている。
実際、毎日のように自分たちだってSNSに動画投稿をしているのだから。
こういう状況だからこそ、今までは日の目を見なかった才能があっという間に世に出る可能性があると思った。
そして映画館がそれを支えるように特集を組んで。
そんな映画を楽しみにしている層がいてくれるという幸せな状況が良く分かった。
それと感じたのはプロデューサーの不在だった。
いや、チラシなどを観ればいるのかもしれないのだけれど。
その映画をどんな層にどうやって届けたいのか。
どんな舞台挨拶をしていくのか。
どんな宣伝活動をしていくのか。
そういうことを総合的に考えている人がきっと不在なのだなと思った。
その映画館では映画を観終わると階段に何人もの人が並んでチラシを配ってる。
それ自体は素晴らしいし、自分もやって来た事だからいいぞいいぞ!と思う。
一生懸命なものは大好物だ。
ただシンプルに、そこに何かどうしていきたいという道が見えづらかった。
映画を創ったよ!観てよ!という以上の何かが。
インディーズの世界ではSNSの宣伝、HP製作、その他宣伝まで全て監督がやっていたりする。
それは実は強みでもありながら諸刃の剣でもある。
セブンガールズだって、こうやっていくと監督に伝えて反対されたことも1つ2つじゃない。
それでも、実際にそうやってみてから、監督に納得してもらったことだってあった。
自分の作った映画を宣伝するというのは限度がある。
この人の作った映画を宣伝するという人がいるかいないかは大きな違いだなぁ。
そこまで考えて、はたと気が付いた。
自分は何を観に来たんだっけ?と。
今、そんなことを学んで、自分たちに生かそうと思ったところで上映機会がない。
予定上映期間は終映しているのだから。
はじめはシンプルに映画を楽しんでいたはずなのに。
まるで癖のように、色々なことを考え始めてしまった。
ロビーでの挨拶ひとつだって、こうした方が良いのかもなぁとか、導線を観ていたりする。
まったくやれやれだ。
何に生かすっていうんだ?
横浜の夜を過ごしてから一週間しか経っていないのだ。自分は。
打ち合わせが必要かもしれない。そろそろ。
それがいつどんなタイミングになるかもわからないけれど。
今の思いがどんな形になっていくのだろう?
拡大していくのか縮小していくのかもわからないまま。
急速に自分の頭の中が回転し始めていることを知る。
必要な一週間だった。
そしてその間にたくさんの愛情を注いでくれた人たちがいる。
応えないわけにはいかない。
例えセブンガールズが終わっていっても。
これははじまりに過ぎないのだ。
いや、とっくにおいらたちははじまっていて。
そのターニングポイントに立っているに過ぎないのだ。
映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
上映期間終了 皆様ご来場ありがとうございました。
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紹介記事
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