やり遂げたこと。やれなかったこと。
その二つを書いた。
最終章なのだからまとめに入るという意識が自分の中にある。
現状と、現状の出演者たちとから始めたのもそういう意味だ。
先週、横浜での限定一週間上映が終わったばかりだ。
最終日の舞台挨拶で、セブンガールズは終わるけれど、映画館には来て欲しいと話した。
それから何日も経過していないのに、横浜シネマ・ジャックアンドベティに足を運んでいるお客様がいた。
元々、予定していたのかもしれないけれど、なんだか嬉しかった。
UPLINK渋谷での上映の時も、上映が終わってからTABELAに食事に行ってくださったり。
横浜上映期間に近所のパン屋さんで買い物をしてくださったり。
その土地に行って、その映画館に行って、セブンガールズが小さいながらも何かを残している。
それはわずかだとしても小さかったとしてもやっぱり繋がりで、繋がりはいずれ何かになっていく。
ただ上映しただけじゃない。
記憶になっていく。思い出になっていく。
今まで上映してきた映画館の会員になったという方までいらっしゃった。
複数回観に来るからとか、また来たいから会員になりますとか。
それで素敵な作品に出会うかもしれないと思うと、それもなんというか幸せなことだなと思った。
まとめたいと思っているのに。
まだ何かが繋がって、まだ何かに続いていきそうな。
そんな雰囲気がなんとなく感じていて。
こそばゆい。
映画館に足を運んでくださったお客様が、リクエストカードにセブンガールズと書いてくださった。
そんな報告がSNSに上がってきて、ああ!と驚く。
もちろん、そういうこともあるかもなぁと思っていたけれど、あまりにも早かった。
先週の金曜日に終映したばかりなのに。
そういう声が少しずつ集まっていくといいなぁと思っていたのに。
ある方は2か所の映画館でリクエストをポストしてくださっていた。
ドリパスというTOHOのリクエストも終映から一気に順位が上がっていると知った。
頻繁に映画館にいけない方々まで、既に行動を開始してくださっていた。
色々な映画館を調べて、リクエストフォームがある映画館にメールをしたという連絡まで来た。
大手シネコンの一つの問い合わせもしたとそこには書かれていて驚いた。
確かに最近は大手シネコンでもインディーズ作品が上映されるような場合があるけれど・・・。
それにしても無謀というか、糠に釘のような、そんなことまでしてくださっていた。
ある方はインディーズムービーに明るい映画館様に直接お願いします!と言ってくださっている。
直接だって!?
そうか、そういうことだってあり得なくはないのか。
そういえばいつだったか、知り合いが映画館で働いてるから編成さんに相談するなんて声を聞いたこともある。
これだけ多くのお客様が足を運んでくださればそんな繋がりだって出来ていく。
もちろん、そんなに簡単なことじゃないのはわかっている。
どんな映画館でも上映予定作品がたくさんある。
決定しているものはHPで告知されているけれど、その何倍も決定していない作品だってある。
もちろん何百何千というリクエストが続くのであれば、すぐにでも上映されるかもしれない。
それこそ有名な監督だったり、有名な原作だったり、リクエスト以外のファンも見込めればなおのことだ。
人気アイドルが出演しているような映画であれば、そこまで見込める。
けれど、さすがにそういう大きな数のリクエストが入るわけじゃないし、バックボーンが弱いと感じるはずだ。
だからリクエストが増えても実際にはきっととっても難しい事なのだ。
そしてそれを冷静にわかっているお客様だった多いはずだ。
それがわかっていながらリクエストを出してくださる。
数じゃない。
その1票に込められた思いの大きさ。
そういう全てをわかっていながらの1票なのだから。
無力でも構わないという1票なのだから。
もうねぇ。馬鹿みたいに感動した。
そこまで考えたら、本当に信じられないよ、奇跡だよ!って。
そんなにまでしてセブンガールズを求めてくださればもう本望だ。
ファンの声が大きくなって再上映が決定!
・・・というのはすごいすごい奇跡だ。
それにそんな映画だったら観に行きたいなぁって思うからすごい広がるかもしれない。
ただそんな声に映画館が手を挙げてくださるには、かなりの厚い厚い壁がある。
自分はきっと運の要素が必要なことだぞと思っていた。
例えば「肉体の門」と「白いメリーさん」とで企画上映をしたいとか。
例えば、戦争映画特集で、インディーズの戦争映画はうちしかなかったとか。
そういうなんというか、様々な偶然が重なった時に、そんな1票が大きな力になるかもしれない。
そんな風に思っていた。
でも、まだ終わったばかりの今、こんなにリクエストを観てしまうと揺らいでくる。
有り得ないことが起きるような気がしてきてしまう。
自分はとんでもなく諦めの悪い人間だけど、まさかお客様までここまで・・・。
なんと幸せな作品なのだろう。
セブンガールズという映画は。
映画館には例えば1票だとしても、おいらにとっては1億票だよ。
かと言って、出演者たちがリクエストしてください!と声を上げてのリクエストではいけないのだと思う。
そりゃあ、頼めば投票してくださるリクエストしてくださる方は増えるのだろうけれど。
出演者が煽ってのリクエストは、きっと純粋なものじゃなくなってしまう。
だから、そんなリクエストを見るたびに感謝しか出来ない自分がもどかしい。
こんなお客様がいるんだ!と誇ることしか出来ない。
自然発生的なもので、どこまで行くのだろう?
もしかしたらどこかの場面で、そこまで応援している人がいるなら観たい!という人も現れるかもしれない。
3年以上かけたこのBLOGの最終章だよ。これは。
一体、いま、おいらは何をここに書いているのだろう?
こんなに素敵な宝物をもらって、どうやって応えたらいいだろう?
まだ何かが繋がってる。
まだ何か続きがあるような気がしてくる。
でも、ちゃんと現実を知り、現実の道を歩まなくちゃいけない。
徐々にこの声が小さくなっていくのだとしても。大きくなっていくのだとしても。
多分、きっと、自分がやれることはたった一つだ。
感動して泣いてる場合じゃないのだ。
最終章に未来のことばかり書いてる。
映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
上映期間終了 皆様ご来場ありがとうございました。
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Twitter:https://twitter.com/7girlsmovie
紹介記事
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