2019年05月27日

上映が終了してもポスターを持って

稽古場に向かう。
体調や家の用事などもあり人数も少なめ。
それぞれに精一杯上映に向かった祭りのあと現象だ。
舞台をやっても、例え舞台挨拶だけでも、張り詰めた気が抜ける瞬間がある。
休むべき時に休んでまたパワーアップするのだよ。
まぁ、自分は休むつもりは毛頭ないのだけれど。

ずっと使用していた照明機材がほぼ使用できないぐらいの状態で。
暗い映像はノイズが乗りすぎることもあった。
監督の鶴の一声で、もう買えよというので新しく仕入れた。
もちろん高価なものではないけれど、安価でもプロも使用する機能性の優れた商品が出てきた。
セッティングの方法を知っておきたいというから、一緒に仕込んだ。
写真でも動画でも、照明が一つあるだけでまるで世界が変わる。

特別な空気でもなく。
いつもとは変わらないスタンスで。
現状を皆に説明する。
昨日のBLOGにすでに皆が目を通していて。
説明しつつもすでに皆が理解をしていた。
これからのことを話さないとなとも思ったけれど。
これからのことはやっぱり人数が揃っている時だなとも思った。

お客様はまだセブンガールズは終わっていないと思っている。
そういうお客様がたくさんいる中で、何が出来るだろうね?
そんな話も出る。
出演者たちももちろんまだまだ上映したいと考えている。

セブンガールズの企画を立てて、製作をして、撮影をして、編集をして、宣伝をして、上映をして。
その中で学んだことははっきりしている。
願うことも祈ることも誰にだって出来るけれど。
そんなことしたって、何一つ実現することはない。
誰かが汗をかいて走り回ってより具体的に足を進めていって。
行動があるからこそ、願いは叶う。
待っていたって何もやってこない。
思いは大事なガソリンであって、思いは決してエンジンにはならないんだよ。
ここから上映をしたいのであれば、根気強く、ただ願うのではなく、勇気をもって進むことだ。
その覚悟さえあるのであれば、具体的な部分はいくらだっておいらがかぶってやる。
出来ることは少ないけれどね。
少なく立って出来ることがないわけではない。
諦めるのではなくて、希望の方向だけは見失わなければいいだけだ。
ワルガキのように、ワルダクミなら止まることはないのだから。

照明機材をいじっていたら監督が動く。
セッティングしてカメラを三脚に据える。
どんな風に映像が変わっていくか試していく。
映画製作になれば撮影スタッフだって、照明スタッフだっている。
そんなことを試すのはおかしいと思うかもしれない。
でも自分たちはなんだって知識にして、なんだって経験して、それを力に変えることが出来る。
知ることは自分たちの道を増やす道だ。
カメラの液晶に映る映像は明らかに今までと違うものだった。
さて、どうしようかね。
本当はカメラそのものを更新したいけれど、そこは簡単ではないね。

こうしていつもと変わらないように。
けれど、いつもと少しだけ違うように。
上映終了後初めての稽古になった。
最終日の早朝からたくさんの皆様が観に行ってほしいと宣伝してくれたこと。
その愛情に包まれた時間を過ごした名残が、自分たちを強くしていたように思える。
疲れはあるかもしれないけれど、下を向くものなど一人としていない。

ポスターをお店に貼りたいと言ってくださった方のお店に行くことにした。
たまたまその方はお休みだったけれど、そこでこれからのことを話す。
やれやれ。
予定された上映が終わったというのに。
ポスターを貼ってもらうためにお店に向かう自分たちとは何なのだろう?
上映予定がないのにも関わらず。
そしてここから奇跡が起きる話をしてしまうのは一体何なのだろう?
暗い酒になりそうなものなのに。
今もこうあるべきだよなって話をしてしまう。
このBLOGだって最終章に突入していることがわかっているのか?

今の現状を昨日報告して。
2つ目のエントリーの今日、そして今の自分たちを紹介できたらと思ったけれど。
実に最終章にふさわしくない連中ばかり集まっている。

おいらたちはこんなやつらですよ。
もちろん皆様にお会いできる機会についてもちゃんと考えている。
セブンガールズについてはなんというか諦めが悪い。
暴走することだけは困っちゃうからさ。
それだけはないように、むしろ抑えるような感覚さ。

サヨナラだけど、サヨナラなんて言わない。
最終章だけど、それは始まり。
まるで公開前のようにポスターを持っていってしまうのさ。

誰の手柄でもない。
皆の映画が運んできた幸せな時間は。
今も自分たちを包んでいる。

そうは言いつつ、お客様の中には終わったなぁと思っている方もいるだろう。
時間が経てばそういう方が少しずつ増えていくのだろう。
時間が経つほど、アンコールの声が大きくなると思ったら大間違いだと思う。
そうやって少しずつフェードアウトしていくのが普通なのだから。
そして素晴らしい別の映画は今日も生まれ続けているのだから。
そういうことはちゃんと自分の中で理解して、その上で歩くのだよ。その上での最終章なのだよ。

奇跡なんて世の中にない。
あるのはいつだって地道な積み重ねと、信頼と、繋がっていくことだ。
それを人が奇跡と名付けただけなのだから。

66回の上映と、その為に歩き続けた道は、確かにここにある。

皆の中に今もセブンガールズがあることがとてもよくわかる一日だった。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
上映期間終了 皆様ご来場ありがとうございました。

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:43| Comment(0) | 夢の彼方に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする