2019年05月07日

発明した人たちは皆ニヤニヤ笑っていただろう

出かける用事がほぼない日が連休最後になってやって来た。
そのすきを狙って稽古場で撮影したいくつかの動画編集をする。
いつもと少し違うのは特撮的な仕掛けを含んでいるから。
完璧に仕上げようと思えば出来なくもないけれどコメディタッチだからチープにしてある。
特撮という言葉を使うのは本当の特撮に申し訳ない程度のことなのだけれど。
追い込む時間があったら完璧に近づけるけれど現時点で満足していたりする。
このぐらいの方が気軽で面白い。
気軽とは言え一人でやってるとどんどん時間はかかるのだけれど。
その辺のさじ加減が中々に難しい所なのだけれど。

基本的に俳優がメインだけれど。
一応、誰が思いついて誰が製作してるかは印だけ書いていて。
監督と自分のマークだけ続けていたから。
そろそろ別のマークが突然入れば面白いと思っていて。
誰か何かやってくれない?って声をかけていたのだけれど。
中々、アイデアは出てこないし、難しいのだと思っていて。
それがようやく一つ、あれってどうやるの?この技術ってどこかで使えない?とか話していて。
あ、それやろうぜっていうのが出来た。
シンプルだけど、あれ?これって?みたいな技術。
そういうのも面白い。
特撮の人たちが生み出したいくつかの技術は、なんというか、実にワクワクする。

セブンガールズでは特殊技術のようなものはほとんど使用していない。
シンプルなカット編集が基本になっている。
実はマイク隠しをしてみたり、画角を触ったり、スタビライザーであったり、色味であったり。
まるっきりしていないというわけではないのだけれど。
必要最小限にとどめている。
カットとカットの繋ぎをトランジョンと言うのだけれど、それですらほぼ何もしていない。
シナリオに星空と書かれている箇所があったから、星空のCGは作成したけれど使用しなかった。

だからと言って、エディターをやる以上、多少は勉強していかなくちゃいけない。
正確に言えばタイトルロゴを出したり、テロップを出したり、エンドロールだったり。
そういう一つ一つは全てカット編集とは違う特殊編集の領域に入る。
大昔の白黒の日本映画は文字を書いてそれをカメラで撮影していたわけだから。
いや、あの縦書きのスタッフロールは大好きなのだけれど。
文字をスクロールさせることだけだって、カット編集だけの知識では出来ない。
だから勉強はしておいて、実際に使用しなかった技術というのも意外にある。

無駄な勉強だったとは思っていなかったりする。
実際、マイクを消さなくちゃいけない時はすぐにこうすれば出来るはずだとアイデアが下りてきた。
リアルタイムで出来る出来ないの判定が出来ないと編集が止まってしまう。
出来ないなら別の方法を考えた方が早いのだから。
今すぐは無理ですけどやっておきます。ぐらいの判断が必要になる。
編集かぁ、よし!やってみよう!だけではまずいぞ・・・と思ってた。
だから基本的な編集術と、編集の基礎だけは勉強してから臨んだ。
知識があるのかないのかで編集スピードまで変わってしまうのだから。
もちろん実際に特殊編集をしようということになったら、それなりに時間はかかるのだけれど。

あ、そう言えば一か所、特殊編集してるのか・・・大したことでもないけれど・・・。
あそこは自分が見に行った回では毎回好評なんだよなぁ。

学ぶとそれだけでなんというか自分の幅が広がったような気がする。
シンプルに、今まで見えてこなかったものまで見えていくから。
もちろん撮影方法や編集方法を楽しむなんて物語の外側だけれど。
どのみち役者は、演じている姿を物語の外側から見てしまう視点を自然に持っている。
それを忘れさせてくれるぐらいのめり込む作品を探しながら。
それでも無意識的にでもどこか物語の外側にも立っている。
どうせそうならより広く深く楽しめた方が良いに決まっていると自分なんかは思う。

いつかやってみたいなぁとか思っていた特撮編集を気軽な形で試せるのは良い日だった。
実にクリエイティブな多彩な日だった。
家を殆んど出ないまま室内にいたけれど、なんというか豊かな発想の日だった。
それならこんなのも出来るんだなぁとか、ああ。あれってこうだったのかなぁとか。
人を楽しませるためだけにそんなありとあらゆる技術があって、それを想像する。
中々悪い日じゃないなあ。

役者だからさ。
結局、芝居が一番だと思ってる。
編集だってやっぱりセブンガールズのように必要最小限でいて欲しい。
CGはなるべく避けて欲しいとか思う時の方が多い。
それでも、そういう技術の一つ一つは、誰かの思いがこもっていて発明されたわけで。
そういう全てを面白がる自分も確かに存在している。
劇団だって芝居がメインだけれど、転換だとか色々やって来たしさ。

なんだかそんな風に自分の頭の中を拡げる日が一日でもあったのは良い連休だった。
あくせくしてるだけよりも。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:43| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする