2019年05月01日

平静じゃいられない

平成最後の夜。
映画「セブンガールズ」応援感謝祭の開催をする。

まず一番に小屋入りをする。
映像チェックから始まるリハーサル。
出演者たちには自分のリハに合わせた入り時間にしてあった。
音源のチェック、映像のチェックだけなら自分だけでいい。
皆はゆっくり来ればいいのだから。
それでも皆、決められた入り時間よりも早めに集まっていく。

ライブハウスのリハはPAさんとのやり取り。
ステージの中の音と、外の音のバランスとを取っていくのだけれど。
ライブハウスに立ったことのない出演者がほとんど。
中には全部終わってから、こうなりますか?なんて質問が出たり。
尾とのバランスを取りたいのに袖で待機していたり。
ああ、ちゃんとそういうことも一つずつ説明しておくべきだったと少し反省。
最終的に仕上がっていくのはリハだから、大丈夫だよって思っていた。
そういう一つ一つが新鮮だった。

監督とイベントをしないか話していた頃。
そしてイベントやろうと決めて、皆に連絡をして。
イベントって舞台じゃないからね、ライブだよと説明しているそんな頃。
監督と皆の間にも、自分と皆の間にも、どうしても崩せない感覚があった。
いわゆるイベントって自分は何をすればいいの?という不安が皆にあったんだと思う。
いつもは舞台で、台詞があって段取りが完全に組んである中で舞台に立つのだからそれも仕方ない。
映像を流したり、ピアノであったり、台本のある部分を配置しておけば、あとは流れで行けるはず。
あとは始まってからだと、LIVEなのだと思っていたけれど。
やっぱりライブハウスに集まって来ても、皆、どこにいればいいのかなぁとかうろうろしていて。
なんというか、面白かった。
音楽ライブでもお笑いライブでも、ライブと呼ばれるイベントの経験者と監督は落ち着いていて。
ああ、そうだよなぁと思いながら、やっぱり言葉の説明なんてたかが知れているとも思った。
経験してしまえば、理解する。
イベントが終わる頃には、こういうことだったのかとわかるはずだから。

受付に座る。
預かったお釣りとドリンクチケット、ご予約いただいたお客様のリスト。
予約していただいたのに来れなかった方も数人いらっしゃった。
お会いしたかった方もいらっしゃったけれど、きっと予定が埋まったり来たかったのにという方もいらっしゃるんだなぁと思うと切ない。
それでもご予約いただいたほとんど全ての方がいらっしゃってくださって。
受付をすることすら幸せな時間だよなぁと思っていた。

受付を開始してしまえばそこからもうライブだ。
バーカウンターの案内やトイレの案内も、お席の案内も。
全てがその場その場で生まれていく。
ダイジェスト映像や特別映像、感謝祭だけの予告編、秘蔵舞台映像。
撮影裏の再現や、コント風寸劇。
そして、ダンスと音楽、フリートーク。
ライブというイベントの感覚があまりなくても、全員、サービス精神の塊のような人たちだから安心していた。

あとは・・・むしろトラブルが起きないかなぁなんて期待している自分がいた。
その時に生まれるトラブルをどうやってエンターテイメントするのかも面白い事だから。
意外にそういう時にライブハウス全体に一体感が生まれたりする。
そういう事も起きたら面白いぞと思っていたりした。
けど、さすがは役者たち。
実につつがなく、素晴らしい愛情でステージに立ち続けて。
そこまでのトラブルは起きなかった。

自分が受け持ったのはダンス組のフリートークと、おうたの時間。
映像編集でカツカツだったころもあるけれど、基本的にノープラン。
一緒に出るメンバーたちが始まるまでとっても不安そうで申し訳なかったなぁ。
大丈夫だよって言うだけじゃ、そりゃ、不安だよなぁ。
はじまってから、皆、笑顔だったから安心した。
ダンスでもおうたでも、その場その場で無茶振りをしてしまった・・・。
いや、自分がそういう動きをすることはわかっているんだけど、やっぱりそうなるんだなぁと後からとほほとなる。
SNSで上がっているお客様と肩を組んで踊っている写真の表情を観てようやく一安心するのだからやれやれだ。

全てが終わってからはバータイム。
それぞれがお客様と話したり、延長でのステージをその場でやったり、写真撮影したり。映像も流れたり。
アルティカセブンの店長さんも盛り上がってくださった。感謝。

やれやれな人たちなのかもしれない。
社会という大きな枠組みから見たら、自分たちは。
世の中は大きな社会の節目で盛り上がっている時に。
ステージに立ってケラケラ笑ってる。
終われば終わるで酒を飲んでさ。
ハッピーについて考えてる。

帰宅したらもう元号が変わってた。

WEBCMやら久々のYoutubeの更新を終えた頃。
ものすごい眠気で、完全なるガス欠な自分に気付く。
ライブの時はいつだってそうだ。
その場で生きればあらゆるものを消費していく。
すっからかんになって眠るしかない。
BLOGは諦めて眠りについた。

目覚めて、SNSやメールのチェックをしていると。
新天皇即位の儀の生中継がはじまろうとしていた。

横浜シネマ・ジャックアンドベティでの上映がやってくる。
連休は続いてる。
時間が流れてる。
イベントが終わったら少し休めるかなぁと思っていたけれど。
新しい連絡が来ていたよ。

さあ。
まだまだ続くのだよ。
人生という名前のLIVEが。

たくさんのお客様と感じたあの一体感をもう一度かみしめる。
僕はもう平静じゃいられない。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/
2019/4/30 18時
アルティカセブン 映画「セブンガールズ」応援感謝祭 http://sevengirls.info/2019/04/fanfes/

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 13:12| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする