2019年05月22日

公開63日目

横浜限定一週間の折り返し
夜半から豪雨、大雨警報
前日には午後までの豪雨という予報だったのが雨が止む時間が変わっていた。
いつまで降るかなあ。
丁度、上映開始時刻ごろまでにやんでいくぐらいだった。

それにしても、ものすごい豪雨だった。
雨もだけれど風も吹き乱れていた。
殆ど滝のような雨が横に降っている。
嵐だった。
連休中に春雷が鳴ったっけななんて思った。

映画館などの娯楽施設は天候で大きく観客動員が変わる。
当然、当日券の伸びが落ちていく。
仮に雨が止んだとしたって、傘を持っている日は出かけない人だっている。
そういう意味では暗くなりそうなものだけれど。
そこまで雨で落ち込むような精神状態にもならなかった。
一桁だったらどうしよう?なんて何度かよぎったけれど。
それはそれで仕方がないと腹を括った。

大岡川は増水していた。
水量の多い川だから水位が上がっているという感じだった。
当然のように電車が遅れていて、少し遅れ気味で映画館に到着する。
いつものように順番や注意事項などの打ち合わせを簡単に済ませておく。

ロビーに降りて、劇場後方に滑り込んだ。
少し驚いた。
前日と同じかそれ以上にお客様がいると感じた。
雨にもかかわらず動員が増えている。
わずかだとしても、それは素晴らしい事だった。

後方から写真を撮影して、いつものようにレンズを変えてサイン会の写真を撮影する。
支配人さんに動員人数を確認するとやはり前日より増えていた。
そして、その人数は素晴らしいと褒めてくださった。
・・・同時に翌日水曜レディースデー以降が増えなくてはいけないというのだと感じる言葉だったけれど。
お客様もサイン会に並び、いつものように出演者たちが幸せな笑顔をこぼしていた。

明けて。
もう3回しか上映機会がない。
本当にもう3回しかない。
自分は皆よりも色々な連絡を取っているけれど。
そんな影も噂も感じていない。
下北沢では最後まで連絡が来るのを待っていたけれど。
今回ばかりはその気配すらない状況。
たったの3回しか残っていない。

最終日まで増えていってほしい。
明けてから週末までは暑い日になると聞いている。
映画館は空調が効いているという事もあって、夏休みが一番の稼ぎ時なのだと聞く。
暑い日は映画館・・・というのは、いつの間にか刷り込まれている。
当日券ももしかしたら期待できるかもしれない。
まったく読めないのは読めないけれど。
劇場についているお客様の中の女性の中には毎週水曜という方もいらっしゃる。

恐らく。
残りの3日がこれまでの宣伝活動の総決算なのだと思う。
もちろん土日週末もそうだったのだけれど、それとは別に。
映画館の会員の皆様、地域に根付いていらっしゃる皆様。
チラシやポスターを貼るお願いして回ったご近所のお店。
さくらまつり、赤レンガ倉庫でのイベント、感謝祭、映画館前でのチラシ配布。
日々更新し続けてきたSNSでの宣伝活動。
返信がなかったメール、連絡が来なかった媒体。
やれることはやったはずで。
もちろん友人や知り合いを除いて、どのぐらいの人に届いているか。
そしてこれまでの上映と、横浜での上映での口コミがどこまで広がっているのか。

昨日より今日。
今日より明日。
届け、届け。
また一つ、輪が広がると信じるんだ。

日本は稲作文化が根付いている。
だから今でも神事に田植えがあったり、収穫祭がある。
今は逆の意味でつかわれるけれど、雨女とは吉兆を運ぶものとされていた時代があった。
雨とは天の恵みで、稲作に必要不可欠なものだった。
豊富な飲める水と、地域的に持った四季がこの国の文化を豊かにしていった。
それを支えたのは稲作で、稲作を育てる神様が雨だった。
あの豪雨を吉兆と思おう。
恵みの雨が降ったのだ。

上映までに雨は小降りになった。
上映後、映画館を出ると、パラパラと降ったり止んだりしていた。

夏日のような暑い日がやってくる。
ずっとスタッフだった自分もやっと役者として映画館に向かう。
残りの3日も精一杯で届ける。
それ以外に出来ることなんか残っていないのだから。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/

■SNS

紹介記事

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 PVと公式アカウントのリンクが付いた紹介文がTweet出来ます!
#セブンガールズ紹介してみた
pic.twitter.com/hv23Ma0t0f

■Facebook連動企画:横浜シネマ・ジャックアンドベティ作品ページにて紹介文募集中!
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2019年05月21日

公開62日目

横浜上映3日目。平日がやってくる。
自分も今日からは昼間にチラシを撒くことも出来ない。
土日週末に大きく偏っていることは予想済みだっただけに動員について心配していた。
やれることをやれるだけやるしかないのだけれど。

空が泣き出しそうな気配だった。
天気予報は何度か変わりながら、なんとか上映前までは持つとわかった。
うまくいけば映画終わりも、まだ降らないかもしれないという予報になった。
そこで少し胸をなでおろした。
当日券の動きは天気に左右されるから。
そう思っていたけれど、外に出て空を見て、ああとすぐに思った。
予報では21時からの雨だけれど、曇天が覆いかぶさっていた。
こればっかりは仕方がない。

黄金町駅に降り立つ。
思えば、チラシを持っていった日も含めて、晴れている日しか来たことがない街。
雨の映画館っていうのも、それはそれでなんだか情緒的でいいなぁとかも思っていた。
空が暗いこの街に降り立って、なんだか観たことがない雰囲気だった。
雨の映画館どころか、曇りの黄金町というのも情緒的だった。

映画館に到着していつもなら動員数を確認するのだけれどしなかった。
全てが終わってからにしようと思った。
何をしようとそれはわかるのだから、事前に知ることもないだろう。

それにしても。
週末土日のあの動員数はやっぱり奇跡なのだ。
関東で五度目であり、前回最終日から時間が空いたのに満員状態になったのだから。
例え偏ったと言っても、満員になるなんて誰も思ってなかった。
もちろんそうなって欲しいと、皆で頑張ってきたのだけれど。
だから何が起きるかなんてわからない。
今日だって、何が起きるかなんて誰にもわからない。

時間になって、客席後方から映画館に滑り込んだ。
何が起きるかと思っていたけれど。
後方から客席を見た時に、ほぼ予想通りの動員だった。
数は確認しておかないようにしたけれど、予想はどうしたってしてしまう。
客席数が大きい分、動員数が少なければどうしたって席が目立つ。
ぐっと踏ん張る。
大丈夫、今日からだ。
今日からが平日なのだから。
ここから金曜日まで、更に盛り上がっていけばいいのだから。

舞台挨拶が始まる。
後方から撮影していく。
昨日までとは違う風景だけれど。
不思議と客席と舞台が近く感じる。
これはこれで暖かいなぁなんて思っていた。
そしてこの暖かさを感じながら、やっぱりこれからだぞと考えている自分がいた。

サイン会が始まる。
昨日までの長蛇の列とは違った。
そこに行けばほぼ並ばずに役者からサインをもらえる。話だって出来る。写真だって撮影できる。
お客様と監督と出演者が笑顔になっている素敵な空間がそこにあった。
この暖かさがセブンガールズなのかもなぁなんて思ってた。
そう思ってシャッターを切っていたら、するりと若い方が現れた。

まっすぐに監督の前に立つと一言。
「しびれました!」
と口にする。
映画を観た直後は話すことが出来ないと思って、街を一週歩いてから戻ってきたという。
なんでこんな映画を撮ろうと思ったんですか!?
ストレートに監督に質問を始めた。
昨日までだったら、あの長蛇の列だから、多くのことは聞けなかったはずで。
そして平日のこの時間帯が、学生には最高の時間帯というのがすごくわかった。
そして今日まで、この時間帯での上映がなかった分、そういう出会いが少なかった。
監督も真摯に答えて、気付けば熱を持って映画について話していた。
今までこんな風景は観たことがなかった。
UPLINKで遅いのに来てくれた若い方は結局話すことなく帰っていったのを思い出した。

今日、舞台挨拶をしている映画は一つもなかった。
平日まで舞台挨拶を続ける。
それは自分たちにとって大事なことだった。
そしてきっとこの時間帯だからこその大事な出会いが待っているはずだと信じていた。
まさかそれが月曜日からあるとは!!
彼は同じように映像を学んでいる友人に必ず話します!と言ってくれた。
その後、別の映画を観るともう一度ロビーの椅子に座っていた。
今はたくさんの映画を観たいのだという。
ああ、自分もそういう頃があったなぁと嬉しくなっていった。

瞬間自分の中にイナヅマのように電気が走った。
そうだ。平日が始まったんだ。ここから始まるんだ。
この時間帯に映画を観ている層に口コミが広がるそのスタートの日になるのだから。
明日、明後日、少しずつ広がっていくかもしれない。
副支配人さんと話をしてみると、弱い曜日だということもあって普通のことのように話してくださったけれど。
もっと頑張ります!と伝えるしかなかった。

泣いても笑っても、現時点で上映予定は残り4回になった。

明日、明後日、しあさって。
最終日まで少しずつでも伸びていってくれるだろうか?
今までの映画館でもここからもう一度伸びていくことを経験していた。
座席数が全然違うけれど、最終日近くなってから満席になった会場だってあったのだから。
そして折り返し地点がやってくる。

今年一番の大雨がやって来ている。
午後にはやむけれど、傘を持っているというだけで映画に来ない方もいらっしゃるかもしれない。
それでも友人から聞いたり、行ってみるか!という方がいると思っている。

もうセブンガールズに逢えなくなる日をふと想像した。
背筋がぞぞぞとした。
もちろん、そういう日はいずれやってくるのだとしても。
もう少しだけ。
もう少しだけ。
ここからもう一度頑張って、広がってくれたらなあ。

窓の外から世界を洗い流すかのような雨音が聴こえてきた。
届いてはいるのだ。
知っている人はたくさんいるのだ。
そこから一歩。
よし行ってみよう!になるかどうか。

前をみて進め。
まだまだここからだ。
始まったんだ。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/

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2019年05月20日

公開61日目

横浜二日目。
朝起きるとすぐに初日の満席の風景が浮かぶ。
一度寝て起きれば、多くのことがリセットされる自分にもあの光景は残像のように残ってる。

当たり前のように準備して出かける。
黄金町駅へ。若葉町へ。
稽古場に行くつもりだったのだけれど。
初日に話していて直で良いよと言葉を頂いたこともある。
あるんだけれど、そういうことでもなかった。
なんだか当然のように迷うことなく横浜に向かう自分がいた。

もう作品の切り替えの時間もわかってる。
その時間に間に合うように向かっている。
何の気なしに。

到着してチラシを配っていると近所の方から声がかかる。
そこにいることが当たり前のように馴染んでる。
今日も声をかけてくれるし、挨拶をする。
観に行くよ!と声をかけてくださる皆様。

あ、この方は依然来てくださった方だ!と気付いても。
そっと流す。
もちろん、時間が空いたり、話しかけていただいた時は話すのだけれど。
けれど、今の自分の役割は、セブンガールズを知らない方に知ってもらう事だから。
冷たく見えちゃうかなぁ、話しかけてみようかなぁ。何度も思うけれど。
やっぱり知らない方から見てを一番大事にしないとと思い直す。
勝手な思い込みなのかもしれないけれど。
気を使って、そっと遠巻きで観てくださるお客様もいらっしゃった。

ひゅるりと、目の前をツバメが飛んだ。
ああ、そんな季節だなぁと思った。
映画館の入っているマンションの駐車場に巣があるようだ。

前日の満員御礼と同じようなペースでお客様が増えていく。
ほんの少しだけ、わずかだけ、増え方が少ないかもなぁと思っていたけれど。
上映間近になって駆け込みで何人かがやってくる。
補助席を出すような満席ではないけれど、ほぼ満員と言っていいぐらいの人数まで最後に増えた。
凄い数だなぁ・・・嘘みたいだなぁ・・・。
びりびりとしながら、控室で登壇メンバーを待った。

控室の窓から映画館の裏手にトタン建築が見える。
決して表通りからは見えないような場所にある。
平屋のあのトタン建築は、恐らく終戦直後から変わらずそこにある。
トタンのくたびれ方、雨漏りを直したような重ね方。
今も、こんな建物が建物の間に残ってる。
中はどんな感じだろうか気になって仕方がない。
そう言えば、セットを創る前に歴史的なそういう部屋を見学できないか探し回ったことを思い出す。

ほぼ満席の中、最後方からカメラを構える。
大きなスクリーンを電動でカーテンが閉じていく。
登壇は少し高い所なんだなぁなんて思う。
広い映画館だから登壇の撮影は望遠レンズ、ロビーの撮影は広角レンズ。
レンズを入れ替えながら、電池を交換しながら。
自分は出演者でもあるけれど、今日はスタッフなのだから徹する。
汗だくになりながら階段を何度も上り下りする。
連絡をしたり状況を見たり。
もちろんスタッフとして動いていても、お客様に声をかけていただいたりもするわけで。
でもそんな自分が時間を気にしたり、声が大きくなっていないか気にしていたり。
なんだか、申し訳ないなぁという気分にばかりなるよ。
でも今日まで全ての映画館で同じように、ちゃんとしてきた。
映画館さんにご迷惑にならずに、ベストなタイミングを計ってきた。
そういうことをちゃんとしていなければ、ただの上映をしたい連中になってしまうから。
いつかまたどこかの映画館さんに呼んでいただけるには、信頼が必要だと思っている。
ぐずぐずの現場で映画館スタッフが大きな声を出しているのを何度か見かけたことがあるけれど。
そうなってはいけない。
急かすような言葉で、お客様が傷ついていないかなぁなんて心配になってしまうのだけれど。
自分が登壇メンバーの日だってあるのだから、その日までは。

土日週末の動員。
・・・素晴らしすぎる。
監督も、出演者も、映画館も、プロデューサーさんも、そしてお客様も、全員が幸せになる二日間だった。

終わってから応援メニューの揚げパンを出してくださっているお店に顔を出す。
平日期間中に観に来てくださるという約束までしてくださった。
結局遅くなって、乗換駅で皆と別れる。
さあ、平日だぞと改めて思う。

この土日週末、これだけのお客様が来てくださった理由の一つは。
多くの応援してくださるお客様たちが平日が厳しいから、週末に集中したという事があると思う。
こればっかりは仕方がない事だから。
これまで上映していた時間帯を考えれば、当然そうなる。
初めての時間帯で上映するというのは常に新しい観客層にアクセスするという意味なのだから。
16:45からというのは、平日に働いている皆様には厳しい時間帯だと思う。
けれど、実は映画全体で観たら決して悪い時間帯ではない。
いや、むしろゴールデンタイムと言っても良い時間だと書いても中々信じてもらえないかもしれない。
まず学生が学校終わりに来ることが出来る時間。そして帰りがそこまで遅くはならない時間。
シニア層、主婦(夫)層、商店などなど、働いている人が想像している何倍もの層がある。
この時間帯に動員できる映画館は強いと言われるような時間帯なのだ。
夜間の方が通常動員が少ない。だからレイトショーは割引になるのだ。
これまで夜間の上映が続いていて、応援してくださる方が増えていったからどうしてもそこが強いと思ってしまうけれど。

初日、補助席になると聞いて、それなら平日に来るよと帰ったお客様もいらっしゃる。
わざわざカウンターまで行って、〇曜日に来るからね!なんて声をかけてくださったお客様も。
この二日間ほどの動員は見込めないかもしれないけれど。
ご近所の方々や、今までとは別のお客様層に観ていただける大チャンスなんだって思うようにしている。
それはまた新しいミラクルなんだって思っている。

そりゃ、毎日毎日満席に近かったら、きっとアンコール上映の可能性がすごく高くなる。
だから一人でも多くの皆様が来てくださったらと願ってやまないけれど。
それだけじゃない、更に大きく、更に新しい皆様に出会えるということだって可能性を増やすことなのだから。

今日のイベントレポをアップして、明日の告知をする。
そしてこの61日目を書いてる。
握手会をしたメンバーが言っていた。
若いお客様で、Twitterで知り、観に行かなくちゃと思ったんですという方がいたという。
ああ、拡がってるんだと実感して痺れた。

週末とはきっと全然違ってくる。
平日の上映機会。

どうしてだろう?
週末は不安だったのに。
平日の方がどこかわくわくしているのは。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18(土)~24(金) 上映時刻:16:45~19:10 全日程舞台挨拶予定
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/

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