2019年04月11日

螺旋階段

報道で何度も何度も何年振りと流れるぐらいの寒波が関東に到来する。
肌を刺すような冷気と、冷たい雨。
寒の戻りとは言うけれど、これほどの寒さはちょっと記憶にない。
そんな日だった。
あの日の桜もきっと散ってしまっただろう。
染井吉野は実を付けず葉桜になっていく。

月末のイベントに向けての叩き台を前日に作成しておく。
予約してくださった皆様への返信などの隙間を縫って。
単純に並べようかとも思ったけれどそうもいかない。
当然PA回りの動きだとか、出演できるメンバーの出来ることであるとか。
流れをどれだけスムーズに出来るかだとか、これからの練習だとか。
そういう全てを考えてのたたき台。
もちろん、決定じゃなくてまだまだ変化するだろう予測も含めて余裕を持って。
その返答を監督からもらって、今日になって皆に共有する。
監督に準備しておいて欲しいものをお願いしておく。
監督はアーティストだからお願いした通りのものが出来てくるとは限らない。
どんなものが仕上がってくるかなぁ。

監督にお願いをする時は自分はその倍ぐらいの分量は何かやると決めている。
劇団の主宰であり、座付作家でもある監督に任せきると自然と負担が集中する。
台本を書き始めたら孤独な戦いになるし、企画を考えるだけでも大変なのだから。
だから自分はそういうモードに入ったら他に出来ることをなるべくやるようにしてきた。
当然サポートという意味だけではない。
俺ばかり頑張ってるじゃないか!と言わせないためだ。
そこは、男と男の意地みたいなもので。
一人だけ頑張っている状況にはしたくない。
寄りかかっている人間になってしまえば、そこで立場が膠着する。
対等なわけがないけれど、自分は自分の意見をいつでも言えないといけないと思っている。
言わないですむなら何も言わないけれど一緒にものを創るというのはそういうことだからだ。

そういう意味ではとっても不思議なことだけれど。
意外と自分は後輩たちから言われやすい人間なのだろうなぁと思う。
すでに辞めていった後輩も含めて、自分に「ふざけんな!」と文句を言われたりもした。
おい、小野寺!ってさ。
でも他の人に同じように直接怒っているのを見たことがなかったりする。
自分に何か言うのも後輩とかは多分、勇気がいることなのだと思うけれど。
その上で、やっぱり言われることができる立場というのはそんなに自分の中で厭じゃない。
ちゃんと言い返すし、ちゃんとやりあう。
それでいいじゃんねって思ってるからなのかもしれない。
なんとなく言いづらいとかそういう方がよっぽど嫌いだ。

これからイベントまで稽古場では、色々と準備と並行して撮影としていくことになる。
恐らくは今週には内容を固めないと直前でドラバタしてしまうことになる。
練習が必要なものがあるならなるべく早く手を付けた方が良い。
WebCMの撮影が間に合わなくならないように、同時進行で出来るようにしていければ。
今週の稽古で見えてくる。
練習とは違うオフサイドな時間帯もあるから、そのバランスも見えて来ればいいなぁ。
皆に共有はしたけれど、それほど多くのリアクションはない。
多分、稽古場でとか、監督に直接お願いしているとか、色々なのだろう。
かなりベーシックな形だから、まだまだ変化しやすいというのもある。
ただとにかく全てのことは前倒しスケジュールで進めるべきだ。
時間は待ってくれないのだから。
後から足りなくなったら、もうどうにも出来やしない。

これ以外にもやりたいことがあるなぁ。
そのためには今から手を付けていかないとだ。
もっと勉強したいこともあるしさ。

明けたらまた暖かくなるのだそうだ。
空は晴れ、雨の次の日らしく花粉が舞うだろう。
桜の枝先には緑の葉がつき始める。

自分はここに留まっている。
そんなことを考えてしまう時がある。
自分だけが取り残されて、自分だけが時間が止まっているような。
勝手に皆、大人になっていくなんて思ったり。
ふと立ち止まってらまるで何年間も一歩も進んでいないと思ったり。

でもそんなことはない。
本当に止まっている人なんかいない。
桜が咲き、散るように。
時間は流れている。
来年になればもう一度花が咲く。
地球は自転しながら、一年かけて太陽の周りをまわっていく。
同じ場所を回っているようで、宇宙は毎日膨張し続けているし、移動し続けている。
久々に会った親戚の子供の成長に驚くように。
自分の成長は自分には見えづらいだけ。
実際には螺旋階段を登るように少しずつ前に進んでる。
立ち止まってあまり進んでいないように見えるのは、らせん構造でくるくる回っているからさ。

今やれることは今やる。
今日やれることを今日やる。
今週出来ることを進める。
それが何になる?とか迷う時期もあったかもしれない。
そんなのはいつの話だろう?
そしてかつて自分が通った道を歩く人にどこかで出会うのだ。
そんな時、あ、結構、擦り減ってんじゃねぇの?自分?なんて気付く。

でも擦り減ってるようなレスポールの方がかっこいいんだぜ。

初めてブラックホールの写真撮影に成功したんだってさ!
まるでそれは真っ黒な宇宙に浮かぶ黒猫の目のようだった。
光さえ吸い込む重力の塊
光をうつす写真にどうやって収めたのだろう?
そんな矛盾すら自分の中で理解できない。
大きすぎる話を耳にしながら。
目の前の小さなことに拘り続ける。

横浜まで走り抜ける。

気付けばゴールデンウイークは目の前だ。
それを越えたら、あの女たちにまた逢える。


映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18~24
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/
2019/4/30 18時
アルティカセブン 映画「セブンガールズ」応援感謝祭 http://sevengirls.info/2019/04/fanfes/

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:35| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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