この焦燥感はなんだろう?
わからないけれど、追い詰められた感じ。
これでいいのか?が何度も頭の中にこだまする感じ。
爆発的に何かが飛び出せばいいけれど。
これでいいのかばかりが続く。
追い込まれているような。
もう眠らないとなぁとか考えると焦る。
焦って答えが出る事なんて何もないのに。
いつもとは違う。
時間の流れ方。
アイデアの整理もついていない。
なんか数か月前。
「だめ出し」という言葉についてなんやかんやと流行っていた。
元々は演劇用語で演出家が稽古を観て役者に伝える言葉のことだった。
けれどそれがいつの間にか一般化している。
芸人さんが自分たちだけでネタを創るのではなく、養成所出身になって。
結果的にネタ見せの現場でだめ出しをされるようになって。
それをバラエティで話すようになってから、一気に一般化した感じがある。
お前、あとでだめ出しやからな!なんていうツッコミが一般化していったんじゃないだろうか?
ドラマや映画の製作発表でも、役者が監督にこんなだめ出しをされて・・・なんて普通に口にするようになった。
少なくても自分が初めて「だめ出し」という言葉に触れた時は、世間的に浸透している言葉じゃなかった。
それが最近の若い人の劇団では「だめ出し」というワードはネガティブだから使わないのだそうだ。
フィードバックとか、チェックとか、なんかよくわからないけれど、優し気な言葉にしているらしい。
それをまたなんだか知らないけれど自慢げに誰かが書いたものだから、急に話題になった。
有名な演出家が、そもそも「だめ出し」という言葉で傷つくぐらいのメンタルでは役者はやれないとツイートした。
そうじゃない、演出家と役者との関係性が変わろうとしているんだ・・みたいなのまで出てきた。
なんだかなぁと思う。
そもそも演出家と役者の関係性なんてものにスタンダードはない。
演出家によって違うし、役者によって変わる。
大昔からだめ出しという言葉を使わない演出家だっていたし、そもそもそんなこと気にしていない演出家もいる。
自分にとっての師匠は、演出する前に「だめ出しとは」を説明までしていた。
「君の人間性ではなく、芝居の評価ですので、勘違いはしないでください」
そこまで丁寧に説明した上で、何がダメなのかをきちんと稽古で口にしていた。
そして演出家として、誰にでも平等な演出なんかしなかった。
耐性の低い役者にはそこまで厳しい言葉を使わなかったし、相手によっては人格形成にまで踏み込んだ。
それぞれの関係性と信頼の中での言葉なのだから、定型なんかないんだけどなぁと思う。
というか否定することをネガティブなんて言うのは暴論だ。
作品を良くしようとするために、それは違うとはっきりさせておくことはむしろポジティブなわけで。
でもなんだかそのやりとりを外野から見ながら。
ああ、総じてこういう感じだよなぁと思っていた。
うわっつらだよ。
言葉の上で、当たり障りのないほうが良いよねなんてのは。
駄目なものを駄目と言えない大人が増えているなんて言うけれど。
何かを否定することを「悪」と捉えるような社会になって来てる。
バカにするんじゃあない。
肯定するだけが愛だと思っていたら大間違いだ。
傷つく覚悟がないから、かすり傷で寝込むんだ。
型がなくちゃ、型破りも生まれないよ。
苦しいのが当たり前で。
そりゃ、抜け出したくなるわけで。
それでも踏ん張れるかどうかだ。
そして、そんな中で楽しめるのかどうか。
一瞬の笑顔を最高の宝物と感じられるかどうかだ。
我慢比べじぇねぇか!って言ったら。
それが答えだと言われたこともあるさ。
でも気付いた。
多分、若い演出家はだめ出しが出来ないんだなって。
芝居を観て、その感想を口にしているんだなって。
さすがに、仲良しクラブみたいなことはしていないと思うけどさ。
精神を摩耗させて、魂をすり減らして、本質に迫っていくような稽古を出来る演出家がきっと減ってる。
そしてそれに耐えられる、ダイブできる役者もきっと減っている。
そもそもその向こう側に何かを見つけたいとすら思っていないのかもしれない。
パワハラとかそんな低レベルなことじゃないんだよ。
人間が人間を演じるってそういう事じゃないよ。
演出家は結局役者を追い込めない。
役者は自分で自分を追い込む。
駄目出しとはそのためのものでしかないというのに。
或いは、そこからの助けとなるものでしかないというのに。
これでいいのか?
そんな自分の声が聞こえる。
今、駄目出しをして欲しいよ。
ここから抜け出すには、ちゃんとしたダメを出してほしい。
うわっつらな意見じゃねぇぜ。
それはそれで嬉しいのだけれど。
個人的な感想とも違うんだ。
それもそれで嬉しいのだけれど。
全てをオブラートにくるんで。
なんとなく優しい感じにするような。
そんなネガティブな生き方はしたくない。
本質に迫りたいんだよ。本質に。
映画「セブンガールズ」
公式サイト:http://sevengirls.info/
2019/5/18~24
横浜 シネマ・ジャックアンドベティ:http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/1928/
2019/4/30 18時
アルティカセブン 映画「セブンガールズ」応援感謝祭 http://sevengirls.info/2019/04/fanfes/
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紹介記事
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