2019年02月07日

公開51日目

一週目の後半戦スタート。
朝からあいにくの雨だったけれど、夕方が来る前には晴れていた。
天気は直接的に映画などの産業に影響を及ぼす。
上映期間中の天気には雪の日もあるから、今からハラハラしてしまう。
雨がやんでも傘を持っているという理由だけで当日券の伸びが変わったりもする。

それでもありがたいことに一定数のリピーターの皆様がいらっしゃった。
そして、今日も新しく初の鑑賞のお客様もいらっしゃった。
やはり登壇のメンバー的にも、昔から応援してくださる方の顔も見えた。
今日の話も、初演を知っている方と知らない方ではきっと聞こえ方が違う。
相手役が変わったという話一つでも、前の相手役の芝居を知っているのだから。
きっとそういうふり幅のある話も、対談という形式だと出来るのだなぁと思う。
ネタバレを気にしていたら、そこまで踏み込むことも出来なかったかもしれない。
舞台ではトークショーをしたことがないから、そんなお客様も楽しんで頂けて嬉しい。

映画館的には一番厳しい曜日で、雨が降っていて。
そういうマイナスな条件が重なったいただけに。
恐らく思っているよりも動員しているという人が多いと思う。
けれど、自分が想定している数は割っていて、凹んでしまった。
あまり日々の数字で一喜一憂するのは体に良くないから、3日合計で考えるようにはしている。
一週目後半の3日の間に、自分の思っている数まで行くだろうか?
下北沢トリウッドの更にその向こうを見るのであればという目標がある。
前半に比べても平日が多い後半、どこまで行けるだろう?

セブンガールズという作品の持つ魅力をやっぱり信じている。
この下北沢トリウッドで初めてご鑑賞いただいて、もう3度目の方がいらっしゃった。
実は、殆どの劇場でそうやって何度も観てくださる方に出会っている。
運が良いだけかもしれないけれど、やっぱりそれは作品の中にある何かを探してくださっているという実感がある。
自分はその何かが、人を救うものなのだとさえ思っている。

悲しいニュースが流れるたびに、人は人との繋がりに小さな疑問符を持つんじゃないだろうか?
特に現代は情報化社会になって久しい。
手元の端末であっという間に大量の情報を受け取ることが出来る。
観たいニュースだけじゃなくて、知りたくないようなニュースだって入ってくる。
政治的な発言や、イデオロギーまで、いつの間にか情報の一つになり下がっているのが現代だと思う。
文化にもそういう側面がある。
例えば映画だって「今話題の映画」という情報だけが先走ることがある。
あっという間に物凄い動員を記録して、誰もが共有する情報になっていく。
けれど、本来、映画ってそういうものじゃなかったはずだ。
情報なんかじゃない。
心に落ちて、残っていくものだったはずだ。
別の世界の、別の人間にシンクロして、冒険できるものだったはずだ。
その映画を観ておかなくちゃいけないというような、情報になってしまうのは、もう止めることが出来ない。

そんな時セブンガールズに出会ったくれた人は、情報として受け取る必要のない小さな映画に何を見るだろう?

CGなんて1コマも入っていない。
全てがアナログな、人と人との芝居で出来ている。
相手の目を見て、相手を思って、自然と涙が流れている。
カットを割ってパーツごとの撮影すらしていない。
ただただそんなやり取りが繰り返される。
そこには現代の人が求めている人と人とのプリミティブな繋がりがある。
そこに「熱」を感じてくださっているのじゃないだろうか?

だからこそ。
もっともっと届けたい。
一人でも多くの人に。
強く強くその思いを持つことだ。
絶対に出来る。
知り合いが誰もいない大阪で、名古屋で、セブンガールズを愛してくださる方に出会えたんだから。

下北沢トリウッドでも育っている。
この作品は、まだまだ成長過程にある。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:05| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする