早速横浜に向かって動き始めている。
チラシやポスターなどの宣材物、予告編データ等々。
とにかくどんどん前倒しで準備していく。
もうやることがない!という余裕が出来れば更に他のプロモーションに手を付けられるのだから。
実は作業していて途中で落ちちゃったのだけど、なんとか今終わった。
結果的にチラシは白帯になった。
恐らく横浜 シネマ・ジャックアンドベティで配られるものには白帯部分に映画館のロゴが入る。
メリットとしては別の映画館が決定した時にすぐに動ける。
この白帯があれば他の映画館にもすぐに郵送対応が出来るからだ。
一点だけ不利な部分があるとすればセブンガールズにとっては大きな宣伝になる手配りだ。
実際に手で配る時に白帯だと、どこで上映しているのかも時間もわからなくなる。
そこはQRコードから公式HPに飛んでいただけたらなぁと願っているのだけれど。
そう思えばもしかしたら手配り用のチラシを別途製作するのもありかもしれない。
チラシというよりもポストカードなどにして、お店に置いてもらいやすい形にするのも面白い。
いずれにせよ映画館に置いていただけるチラシがまずは最初で、それが完成して宣材物の予算とにらみ合いになるけれど。
部数の問題もあるしポストカードはやりすぎかもしれない。
そこは考えていかないとだ。
横浜シネマ・ジャックアンドベティ内のセブンガールズのページに何件ものコメントが付いた。
掲載される前に承認が入るからタイムラグがあって一気にアップデートされた。
Facebookのコメントプラグインを利用するというのは素晴らしいアイデアだなぁと思った。
関連Tweetの表示とは匿名じゃない分説得力がある。
公式HPでも、SNSのプラグインは検討していて、現在はInstagramとYoutubeのみにしてある。
リアルタイムコメントでTweetを掲載するかどうかはずっと悩んでいるのだけれど。
Facebookコメントのプラグインというのは確かに一つの答えだと思った。
何が素晴らしいって、ご鑑賞いただいた方々がそのページを創っていけるというのが素晴らしい。
インタラクティブだからこそSNSは隆盛したのだから。
母親から連絡が来た。
今日、下北沢トリウッドに行ったのだそうだ。
期間中に一度、映画館に友達と来てくれたのだけれど。
その時に貼られていたポスターを見て、その友達が観たかった映画があったらしい。
どこでやっているのかもわからなかったのだそうだ。
そんな風にミニシアターのお客様が増えるというのも嬉しい。
ほんの小さなことだけれど、ひとつ広がったんじゃないかと思う。
そういうひとつひとつが、文化そのものを熟成させていくのだから。
ただその話に大きな大きなヒントがあるぞと自分は思った。
なぜなら映画がどこで上映されているのかなんて調べれば数秒でわかることだからだ。
作品のHPを見るなり、SNSで検索してみるなりすればわからないはずがないのだ。
けれど母親の世代はそういうものじゃない。
かつての映画は新聞への広告と、看板がメインだった。
新宿駅前は大きな大きな映画の看板がいくつもあって、それを見ているのが大好きだった。
つまり新宿駅を出て看板を観て、これを観に行こうか?という文化があったという事だ。
確実に映画はその宣伝方法に至るまで変化していっている。
実は「セブンガールズ」はシニア層に非常に人気が高い。
夜の上映を重ねてきて、もちろん働いている若い方々が応援してくださっている。
だから都内上映はまだまだそういう皆様が足を運びやすい時間だといいなぁと思っているけれど。
恐らく平日日中のシニア層のお客様にはまだまだ届いていない。
夜間という時間帯の中でも、例えば知り合いの親戚だけではなくて地域の方などシニア層の方が来てくださっている。
自分はほぼ毎日映画館でスタッフとしても行っているからそんな方々に触れたのだけれど。
若いお客様よりもむしろ高く評価してくださるようなことが何度もあった。
UPLINK渋谷では、渋谷にあった闇市の跡や、基地の事、焼野原の瓦礫の事まで話してくださった。
自分の母親が終戦の年の生まれなのだから、当然、終戦直後を知っているわけではないと思うのだけれど。
それでも、ちゃぶ台や、雑魚寝、襖、土間、トタンのバラック。長屋。そしてファッション。
全てが懐かしさをもって迎えていただける。
何よりもかつての日本にあった人情のようなものを感じてくださっているようだ。
若い感性が製作した作家性の高い作品だとシニア層は、わからない!と口にする人もいらっしゃる。
けれど基本的に映画の黄金時代を過ごしてきた皆様は、面白い映画を常に探している。
実は自分の母親も月に2本ぐらいは普通に映画館に足を運んでいる。
シニア割引もあるし、今も気楽な娯楽なのだ。
「おくりびと」や「三丁目の夕日」という作品はそのシニア層に圧倒的な支持を得た。
仕事をしている人が足を運びづらい平日の日中に時間があるシニア層の人気はそのままヒットに繋がった。
その凄さの一つは、本当の口コミということだ。
シニア層にはリアルなコミュニティが存在していて、普通に会話の中で映画の話が出てくる。
あれ、面白かったわよ!なんて一言が、本当に広がっていく。
そして面白いのは、まったくSNSではその存在が確認できないという事。
地域紙とか紙媒体で徐々に評判になっていくから、自分たちの目では確認できない。
下北沢トリウッドで同時上映していた「ぼけますから、よろしくお願いします」は全国に拡がり続けている。
その広がり方は、SNSでは実は本当の意味では凄さがわからないままだ。
多分、ALLWAYS~三丁目の夕日~が好きなシニア層はセブンガールズが大好きだ。
義理と人情、懐かしい風景、人と人とのぬくもりと繋がり。
同時にシニア層ではなく今、働いている方々が強く応援してくださるから見えづらいだけで。
そんなプロモーションが実は出来るんじゃないかなぁと思っていたりもしている。
いずれにしても、大きな宣伝は出来ないから、足を使うしかないのだけれど。
さぁ、考えよう。
見えていない景色がまだまだあるはずなのだから。
SNSの活用。
そして、SNSではわからない皆様にどうやって届けていくのか。
大事な大事なことだ。