午前中に待ち合わせをして熱田神宮に向かう。
きよめ餅を食して参拝。
「大社」につぐ「神宮」
その巨大な鳥居、石灯篭に圧倒されていく。
本殿までの道の幅も広い。
もちろん参拝客も多い。
本殿について、あっけにとられる。
もう一月も最後の日曜だというのに、列が出来ている。
参拝はもちろん、お神籤にも長蛇の列。祈祷の受付にあんなに人がいるのは驚いた。
草薙の神剣は今もそこにあるのだろうか?
熱田神宮を出ると同時ぐらいで、急な鼻出血。
あわてるほどの出血量。
どうにも出来ないままに名古屋城に再訪。
中には入らずに外観を観て回る。
ここ数日間で何度か鼻血が出ても10分で収まったはずが収まらない。
今池に移動して、寿がきやに。
子供の頃、近所のスーパーの地下にあって大好きだった味だけれど関東撤退をした。
今はもう一度関東にも数店舗進出し始めたと聞いているけれど。
懐かしいスープの味に心から温まる。
けれど、ここから更に鼻出欠が激しくなっていった。
一度、クールダウンさせてから映画館に移動する。
今日はカメラマンの役割があるのだけれど・・・。
カメラを昨日登壇した役者に任せて、自分は携帯でのサブ撮影に切り替える。
さすがに撮影中に鼻血が出てきたら困る。
映画館の担当者さんが、保冷剤を出してくれたりティッシュをいただく。
心配させてしまったことに落ち込んでしまう。
じぃっとしているしかない。
登壇の時間になり、客席に滑り込むとたくさんのお客様。
ああ!昨日と同じか、それ以上にお客様が集まってくださっている。
そして、大きな大きな拍手をくださっている。
昨日は登壇していたからお客様の顔が見えたけれど、後ろからだからお客様の顔は見えない。
けれど、その拍手に、雰囲気に、暖かいものがどんどん体に入ってきた。
ロビーでのサイン会。
今日も多くの人が並んでくださった。
自分はカメラを構える予定だったけれど、やはり少し話していたら・・・。
仕方がないので休ませてもらう。
・・・のだけれど、声がどうしてもかかってしまう。
シャッター押してもらっていい?という声に、諦めて鼻にティッシュを詰めた状況でロビーに。
面白い顔になってしまうけれど、それよりもお客様と挨拶をするべきだと決める。
一度、その状態で飛び出してしまえば、もう笑い話だ。
鼻ティッシュで写真を撮影されてしまうのも、もういいかと。
後で見たら、笑い話のネタになるさ。
お客様にお帰りはお気をつけてと伝えてから、名古屋シネマテークに併設されている映画図書館を再度。
たくさんの映画に関する蔵書。出演者たちと共に感嘆の溜息。
会員は無料で貸し出してもらえるのだという。
映画の文化に寄り添っている映画館なのだ。
数多くのサインも、蔵書も、壁にしみこんだシミも、空気も、あの窓も。
全てが映画という文化を刻んできた証なのだ。
改めて、名古屋で、ここで、上映出来たことを誇りに思う。
登壇する機会は終わっても、金曜まで名古屋シネマテークで上映が続く。
ぜひ、明日からもよろしくお願いします!とお伝えする。
明日からどんなお客様がいらっしゃるだろう?どんな感想が上がるだろう?
直接お伺いすることは出来ないけれど思いはたくさんたくさん置いてきた。
きっと、それは伝わると信じるしかない。
帰路。大阪は高速バスで帰ったけれど、今回は仲間と高速を車移動。
運転はお任せだけれど、未だに鼻出血が止まらなかった。
かれこれ6時間も鼻血が出続けるなんて初体験だった。
鼻の詰め物を小さめにして、ようやく止まった。
食事を摂って移動する時に言われた。
「お前、熱田神宮のパワーを吸い込みすぎて、体が負けたんだよ」
そういうものだろうか?
あれだけの人が毎日願をかける場所。それもヤマトタケルの時代からだ。
数百年の樹齢の木々が囲む森に、何かがあるというのはトンデモ系を信じない自分もなんとなく信じてしまう。
そういう場所に行っても何も感じない人が殆どだよという言葉を聞いて。
確かに自分は家を出たその瞬間から熱田神宮に行くことを決めていたことを思い出す。
だから何かを信じるという事でもないのだけれど。
もしも何かを受け取って、その結果の出血なら、それはそれで良いと思えた。
ようやく帰宅した。
明日もあの名古屋の地でセブンガールズが上映される。
遥か神話の時代から続く土地。
千を超える映画が上映されてきた映画館。
いつでも滑走路になるようにと整備された広い道路と。
今も残る戦災の跡。
その全てを内包してセブンガールズが上映される。
そしてそれも歴史の一部として刻まれる。
帰宅して動画を更新した。
続くのだ。
嬉しいことに続いているのだ。
忘れることのできない日になった。