昨日の続きで、自分の頭の中にあるものを文書化していく。
完全に文書化することが出来ない。
そして、やってみたいことの予算がどのぐらい必要なのかもわからない。
それでも、文書化することは同時に自分の頭の中を整理するような作業でもあった。
今の段階でここまで考えている人はそれほどいないはずだと思っているけれど。
こればかりはわからない。
具体的なことと、目指しているヴィジョンとが自分の中で徐々に明確になった。
今日から正月休みが終わりの人もいれば週明けの人もいるだろう。
今年初の稽古は目の前だから、その日までに自分の頭の中が整理できたことは良かった。
今年初の稽古で何をやるかまでは決まっていないまでも、監督からはなんとなくは言われている。
基本的にはこれからの上映と、年末までのUPLINK渋谷の反省はしたいのだけれど。
どこまで出来るのかもわからないし、そもそも正月期間で稽古場の人数も少ないかもしれない。
それでも皆が願っている事、思っている事、わずかでも意見があればその一つ一つ。
全て吸い上げていきたいし、それに全て応えられる準備を自分の中でしておくべきでもある。
それが終わって、その日にようやく、誰かと酒を飲めるのか。
そして週明けから、また動き始めることになるのだろう。
忙しい毎日がまた始まるのだ。
恐らくは去年までとは更に違うスピード感で。
そこに対応できる準備をしなくてはと思う。
少なくても、シアターセブンでの上映後、UPLINK渋谷でのアンコール上映が決まるまでの期間と同様に。
いや、恐らくもう同じぐらいでは駄目になってくる。
たくさんの人にアクセスして、たくさんの人に出会っていかなくてはいけないのではないだろうか?
その全てをどこまで誰がやって、どこから誰がやって、自分の領域はどこになるのかまで考えないといけない。
少なくても、自分が実際の営業活動をするような場面はこれまでほとんどなかったのだから。
今までと同様に進むのか、別の角度で・・・自分が実際に動き始めるのかまで含めて考えないとだ。
簡単なことは一つもない。
例えば、出演者の希望を吸い上げたところで全てを実現できるわけではないはずだ。
今の時点で、登壇イベントでも口にしていたけれど「九州で上映したい」という希望があっても。
はい、じゃあ、やりましょうという流れに簡単になるわけではない。
九州の映画館に連絡して、情報を送るだけで上映が決まるほど簡単ではないのだから。
そこで上映しようと思えるだけの材料をどれだけ用意できるのかだ。
例えば、K'sシネマの最初の限定一週間上映の満員御礼は重要なデータになったし。
アンコール上映が3週間、それもUPLINK渋谷で続いたことだって、重要な営業ツールになったはずだ。
SNSやレビューサイトに上がっている感想や、フォロワー数、評価、噂だって、きっと営業ツールになる。
ただ、自分の中では、まだ重要な項目の幾つかが足りていないんじゃないかって思っている。
そこがしっかりと埋まらない事には全国に進出は難しいし、逆に連絡が来るという事もない。
あくまでも上映してくださいとお願いしてからの回答待ちにしかならない。
知名度がない映画だから、都内以外の映画館での実績も積み重ねていかなくてはいけない。
そこに住む人口という分母があって、その中に映画ファンがいて、そんな中で映画館の営業をしている。
そう考えれば当然のことだし、そこまで考えて提案できるぐらいじゃない自分たちが悪いとさえ思う。
それでも稽古場で、飲み屋で、立ち話で、事あるごとに皆の希望を確認してきた。
出演者だけじゃなくて、監督の希望もだ。
希望はそのまま推進力になるからだ。
自分はそのただの希望を現実に出来るまでの道程を検討する。
もちろん苛酷な判断もしなくちゃいけない。
或いは、希望が不詰まりを起こせば、意識改革的なこともしていくべきなのだと思う。
自分の中に進むべき道が確定していなければ、明確じゃなければ、そこで迷いが生まれてしまう。
だからこそ、自分の中にあるものを一つでも確信にしていかなくちゃいけない。
でも本当は出演者の希望なんて、どうでもいいのかもしれないなぁと思うこともある。
これは舞台俳優だからかもしれないけれど、足を運んでくださった皆様に楽しんで頂くというのが最重要。
何よりも大事なことなんだという考え方が常に自分の中にある。
応援してくださる方々が、一緒にワクワク出来るような、そんな展開が出来たら一番いいのだから。
だってさ。それこそセブンガールズが全国上映になったら。
その完成披露試写会に来てくださった皆様はきっと嬉しいと思う。
その映画の船出を観ているのだから。
K'sシネマや、UPLINK渋谷に来てくださった皆様だって、自分の目が正しかったと証明される。
シアターセブンや、名古屋シネマテークに来てくださった皆様だって、関西、東海、初上陸に参加したことになる。
もちろん、ゴールは全国上映だけじゃなくて様々な展開が有り得るのだけれど、どんな展開だとしても。
少なくても、下北沢トリウッドの発表を登壇イベントでした時。
そこにいたお客様は、心から拍手をしてくださった。
おめでとうという言葉だけじゃなくて、お客様も喜んでいるのが伝わってきた。
自分がなぜ総括するようなことを口にせずに、「これから」を口にしたのか。
すぐに理解して、すぐに一緒に喜んでくださった。
客席と製作側という越えられない壁はあるとしても、すでに運命を共にしている共同体だった。
だから、あんな拍手を、あんな顔を、もっともっとしていかなくちゃいけないと思う。
まぁ、現実はそれほど甘くはない。
いつどこで、つまづいたって、それほど不思議なことじゃないのだから。
この映画は企画の時から今日まで、トラブルがないことなんかなかったんだから。
今となっては、トラブルが自分を鍛えてくれたんじゃないかとさえ思うのだけれど。
今年最初の週末がやってくる。
自分たちと入れ替わりで上映している作品の売れ行きを確認したりする。
セブンガールズの立ち位置を何度も何度も確認するように。
今も学んでいる。
物凄いスピードで。
ごぼう抜きにしてやるんだ。
小さくつぶやく。
「大丈夫。
うまくいくさ。」
自分の考えをまとめたPowerPointにもう一度目を通す。